
「スズキ歴史館」に引き続き『楽器歴史館』に行きます
ここはJR浜松駅から徒歩5分くらいのところにあります

1Fの玄関を入ると直ぐ正面にキンキラキンの仏具のような巨大な楽器があります
楽器というより舞台セットの様な感じで、、、

【左】正面から見て左側は「ドラ(呼称不明)」の大小、音階が気になりますが、メロディが演奏できる様になった楽器が、おそらく2名分並んでいます
【右】中央と右側には、それまた音てのあるドラムが並んでいます こちらは3名分?
「タイ」の楽器で多分5名で合奏するシステマティックな楽器になっています

1Fフロアには「アジア」各国の楽器が並んでいます
見た目はどれも発色の良い原色と金色の装飾になっていて、とても鮮やかで派手です

この辺りは「タイ」もしくはその近隣の国々の楽器です
おそらく宗教的な祭事に用いられたものが多いのではないでしょうか

【左上】「タイ?」竹の木琴のような楽器です
大小あるので、パートが分かれているのかと
【右上】西アジアから中央アジアにかけての遊牧民が使用していた楽器です
多くの国に発祥したと思われる太鼓(皮を貼った打楽器)は当然として、いろいろな竿のある弦楽器があります
【左下】「イラン」や「アフガニスタン」の楽器群です
【右下】これらも「モンゴル」などの遊牧民族の楽器です

【左上/右上】
モンゴルの楽器です
アコーディオンのような、バンドネオンのような 独特な楽器です
右手はスイッチの様ですが、白黒になっていて鍵盤でしょうか?
左手は和音だと思いますが、そうだとしたらどんな和音になっているのか?
【左下】左側2つはモンゴルの楽器で、右から2番目は中国の胡弓です
一番右はモンゴルの楽器ですが、おそらく蛇の皮が張ってあり、沖縄の三線の様にも見えます どうやって演奏するのかは不明です
【右下】これは有名なモンゴルの「馬頭琴」です
ギターでいうヘッドの部分が馬の頭の細工になっています

【左上】正倉院の楽器も展示してありました
当時のペルシャなどからシルクロードを経て日本に入ってきた楽器だと思います
【右上】日本に古くから伝わる楽器です
【左下】こんも同じく日本に伝わってきた楽器です
和琴や太鼓、琵琶など 大陸から入ってきたもの、それが進化していったものなどだと思います
【右下】日本に伝わってきた琵琶です 大陸から伝来したものです

1Fの別室には「鍵盤楽器」が展示されています
かなり古い歴史あるものや我々が懐かしく思うものなど、新旧入り混じっています
【左上】鍵盤楽器の数々です
【右上】古いハモンドが並んでいます(見応えあります)
【左下】アナログシンセサイザーです
【右下】アナログシンセサイザーの究極形? 富田勲さんのい世界です
オシレーター(発信機)→VCF→VCA→エンベロープフィルター 等を通して音質音量が決められ、最終的にはスピーカーから音が出るシステムです
パイプオルガンは巨大な長さの違う笛の様なものを蒸気などのちらで鳴らし、長さの違う笛を組み合わせて倍音を足していって音を作るので「足し算」で音を作り、アナログシンセサイザーは発信機から出る音に様々なフィルターをかけて音を作っていく「引き算」と私は理解しています
その後のFM音源などはアルゴリズムを使った「掛け算」「割り算」、そして現代ではほとんどの場合が、実際の楽器の音やそれまでのアナログの音などをサンプリングして再生するものになっています

【左上】このあたりはアナログシンセサイザーの定番商品だと思われます
【右上】ドラムの音が出るリズムマシーン「RX-11」
【左下】言わずと知れた名器「フェンダー・ローズ」です
「エレピ」と総称されますが、電子ピアノではなく「電気ピアノ」です
実際にハンマーで金属の棒を叩き、その音をピックアップで拾いスピーカーで再生します 独特の音で70〜80年代のポピュラーミュージックにはなくてはならない楽器でした
【右下】フルートやサックスのようにキーがついていますが、吹口は尺八の様になっているものです
色々考えてつくっていたのだなぁ〜と思います

古いピアノです
かなり小さいものもあります
カタカナで「ヤマハ」と書かれていたりローマ字で「日本楽器製造」と書かれていたり、いずれもヤマハだと思います
明治時代のものです

【左上】ヤマハのオルガンです ヤマハの出発点はオルガンからです
これは相当昔のものですが、出発点からは相当に進化しています
【右上】オルガンです、楽器の名前の書いたスイッチが並んでいるので、プリセットした音が選べるのだと思います
現代の「エレクトーン」の祖父くらいに当たるのでしょうか
【左下】「Roland・ギターシンセ」です これも懐かしく思います
【右下】かなり小さなパイプオルガンです
一番細いパイプは直径1cm以下で、多分6~7mmくらいに見えました

【左上】電気?電子?アコーディオンの様です
【右上】タイの超低音の太鼓ですが、見た目は大砲の様です
これは触ること(叩くこと)ができるので叩いてみましたが、見た目のような低音は出ませんでした
オーケストラで使う「グランカッサ」の方が遥かに低周波が出ます
【左下】地下はアメリカ大陸とヨーロッパの楽器が並びます
【右下】ペルー? ウルグアイ? だったか忘れましたが南米の楽器で、フォルクローレなんかでも使われる「アルパ」というハープ(琴)です

【左上】メキシコやキューバの楽器です
ギターやベースの様なものです
かつて流行ったマカロニウェスタン映画などでメキシコのシーンではよく出てきます 有名なところでは「荒野の七人」はメキシコの農村が豚になりますが、そこでこのような楽器がよく出てきていました
【右上】アフリカの楽器です かなり原始的なものが多いです
【左下/右下】ピアノの2重奏用の楽器です
ちょっとびっくりしましたが、両側に奏者が向かい合って座って演奏します
凄い!!

ヨーロッパの古いバイオリンの数々です
装飾に貝のインレイの入ったものなど、工芸品としても秀悦なもののように思います

【左上】アコーディオンやバンドネオン
【右上】ホルンの数々
【左下】スライドトランペット
【右下】スペインのギター スティール弦が張ってありましたが、これで良いのでしょうか?

【左上】オーボエとその仲間たち イングリッシュホルン等」
【右上】アフリカの楽器群
【左下】スコットランドのバグパイプ 左は「ギリシャ?」となっていましたが、不明なのだと思います 牛や山羊の胃袋や膀胱に空気を入れて、その力で鳴らします
【右下】フランスの楽器ですが、鍵盤で1本の弦を押さえて(おそらくギターの様にフレットがある?)、それを弓で弾いて演奏する様です
大正琴バイオリン、、、とでもいうか 面白い!!

【左上】パイプオルガン群です
一般的?大きなもの?は教会などに備え付けというか、建築物の一部というか、巨大ですが、これらは運搬できるサイズのものです それでも楽器としてはかなり大きいですが
【右上】スウェーデンの「クラヴィコード」です
ピアノより古い楽器です これは今回で一番衝撃的でした
良いもの見れました
【左下】チェンバロです クラヴコードと基本同じようなメカニズムです
弦を引っ掛けて弾きます
ピアノと違い、音量の強弱がありません
【右下】ショパンピアノ? 説明読みましたが、何かよくわかりません

【左上】古く、豪華なピアノです
電灯のない時代のアップライトピアノには、燭台が付いているものがよくあります
【右上】スクェアピアノとなっていました 上から見て長方形の箱になっていて、長い弦(低音弦)と短い弦(高音弦)が、コンパクトに配置されています
アクションがkじゃなり小さく、手作業での細工は相当な技術だと思います
【左下】フランスのチェンバロです 大屋根にはフランスらしい絵画も描いて会って貴族、王族の家具を連想します
【右下】ドイツのヴィオラやその他弦楽器です
今回、初めて「浜松・楽器歴史館」に行ってみましたが、楽器としてももちろん興味あるのですが、生活(宗教的なことも含み)や工芸品としての数百年前の技術など、歴史的に興味深いものが多々ありました
入場料 ¥800 は私には激安と思えました
前回の「スズキ歴史館」もそうですが、なかなか「浜松」に行くついでにという方は少ないと思います
ただ自動車や音楽に興味ある方ならば必ずこの2ヶ所で半日以上は十分満喫できます