目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
今年になってから、どうもエンジンの調子が悪く(以前と明らかに違う)「低速トルクのなさ」「低速でのアクセルオフで簡単に軽いアフターファイヤー」トルクがないので5速で高速道路走行中に100kmを切るともうガクガク等々・・・・
電気系のみを疑っていましたが、もしやと思い20年以上も前に調整し、そのまま問題なく走っていた『K-Jetro』の空燃費を少し濃くなる方に調整してみたら、少しだけマシになったような気がしたのですが、計器がないと実際の空燃比は知るよしもないので、A/Fメーターを買うことにしました
色々調べて見ましたが「ワイドバンド」と「ナローバンド」のものの2種類あることが解りました
「ワイドバンド」ではセンサーが【0〜5V】で「ナローバンド」では【0〜1V】のそれぞれ異なる波形のを出力します
測定の範囲も精度も明らかに違います
〜云々〜 結局のところ今回のようにアイドリング時に「理論空燃比」に近く設定するには「ワイドバンド」のものに限るということだと思いました
「ナローバンド」ものは不明点の多い中国製?を含め¥5,000前後出手に入りますが「ワイドバンド」のものは最低でも¥30,000以上します
センサー自体はどれも Boschのものを使っていたりで大差ないようですが、反応の速さがメーカーによって結構違うようで、一番評判の良さそうな『AME』のものを購入しました
2
セットの中には「メーター本体」「A/Fセンサー(Bosche LSU4.9)」「マルチケーブルx2本」あとは細かいパーツが若干
日本での正規代理店は”TRUST”のようですが、価格の安い並行輸入品を買いました
なぜか日本語のマニュアルは当然として、英語のマニュアルも入っていませんでした
取扱説明書はNET上にいくらでもあるし、なくても設置も使用も問題ないと思います
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NETの日本語版説明書には、オプションの機器の接続図もありますが、単にA/Fメーターとして使用するには「A/Fセンサー」と「メーター」間を2本のケーブルで接続するのと「メーター」の電源を±2本繋ぐだけです
しかしオプションの機器も接続するように数本ケーブルがマルチ化されています
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A/Fメーターとしてのみ使用する場合は、図のような簡単な配線です
メーターからは「ナローバンド」に変換された出力もあるようで、ここからの出力で既存の「O2センサー」の代わりにもなるようです
5
写真は既存の「O2センサー」で 後期のK-Jetroでは「フリケンシーバルブ」を介して理論空有燃費になります
私の車両は1981年製で、機械式インジェクションの「K-Jetro」ですが、触媒を搭載され出した頃のモデルで、触媒は劇的に排ガスを処理できるようになりましたが、そのためには触媒に入るガスが、理論空燃費に近いものでなければいけません
この「O2センサー」は数年前に一度交換しましたが、これを外して「A/Fメーター」を取り付けます
ネジ径はどちらも同じ18mmで加工なしで取り付けれますが、超高温になるエキマニ直後なので焼き付いて外すのに時間がかかりました
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911はエンジンが後ろにあり、当然ながらエキマニは後ろなので「A/Fセンサー」から室内の「メーター」までのケーブルを通す導線の確保に悩みます
ボディに穴を開けるか、他の配線に便乗するかですが、ボディ床近くの導線は完全防水のためグロメットというかブーツのような形状で完全に防水してあります
メーターデザインも室内にマッチしないし、エンジンルームに取り付けても良いのですが、熱でメーターが劣化が早くなると思うので、今回はテスターとして仮組みして使用することにします
アクセルオンやオフの時の変化も見たいですが、調整自体はアイドリングでやるしかないので、これで目的は達成できます
またそのうち良い方法を考えます
測定してみて唖然としました!!
薄すぎるのでは?と思っていましたが、極端に薄く、エンジンが温まって通常のアイドリング状態になった後でも「19~20:1」くらいという状態でした
これではトルクは出ないはずです
点火時期を早めにしないと調子が悪いというのも納得できます
写真の赤矢印の部分に 3mmの六角レンチで調整します
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この車両を購入した34年前に、買ったショップに車検に出した後、エンジンが激不調になり、おそらく排ガス検査を通すために代行屋がこの燃調を適当にやったと思われ、その後何度も試運転し(1日がかり)、ピッタリの調整したのち、30年以上この調整はやっていませんが、その時に作ったオリジナルの専用工具です
3.2mm・1/4のソケットに切断した3mmの六角レンチをエポキシで固めただけのものです
調整のねじの位置は、エンジンルームの天井に阻まれ、先にソケットだけを差し込み、その後ラチェットハンドルを差し込間ないと挿入できません
ハンドルがある程度長くないと微妙な調整ができないので、今回もこれを30年以上ぶりに使用しました
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アイドリングで「14.7:1」ふらつきは「0.3:1」以内と設定できました
昨日調整したのですが、今日芦有あで往復80km乗りましたが、状態は安定しました
久しぶりにトルクのある加速が戻りましたが、低速でのアクセルオフで未だ若干のアフターファイヤーがあります
なぜ空燃比が変わり?調整が必要になったかは判明していません
諸所の原因があると思っています
エンジンの燃料系・電気系のいずれも寿命のあるパーツの交換が必要になってきているものと思います
現在間も無く 80,000kmで距離にしたら知れてますが、43年前の車ですから・・・
今年は、この車両"にも"結構お金かかりそうです
【燃料系】
①燃料ポンプ(特にK-Jetroは燃圧に直影響でます
②アキュームレータ
③燃料フィルター
【電気系】
①CDI (MSDにするか悩みます)
②コイル
③プラグコード
この辺りは全てやっておかないと・・・・
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