燃料系主要パーツ交換 #1

先日、A/Fメーターを取り付け、アイドリング時の空燃比を限りなく「14.7:1」に近づけ、調子も元に戻ったのですが、アクセルを踏み込んだ瞬間にかなり薄くなります
こういうものかどうか解らないのですが、特に冷間時はバックファイヤーを起こす時もあります

40年以上も経った車なので、燃料系の主要パーツの「燃料ポンプ」「燃料アキュームレーター」「燃料フィルター」を交換することにしました
インジェクションシステムの『K-Jetronic』はキャブレターとパルスインジェクションの中間で、日本車には仕用されなかったタイプのインジェクションですが、80年代の欧州車(一部アメ車)にはよく使われたシステムです
キャブレターや他のインジェクションシステムと違い、燃料ポンプは一定以上の吐出量があれば良いというものでなく、システム全体の燃圧に関与するので、この時期のポルシェの燃料ポンプの中で前の時代のキャブレターのものや、後の時代のL-Jetronicのものなどより少し価格が高いようですが、燃圧に大きく影響するので、交換しておきます

燃料フィルターは以前に交換しましたが、他はおそらく生産時のままで初めての交換になると思います

図の赤色が、フロントの燃料タンク後ろ下にある「Fuel Punp」
青色が、リアのエンジンルームにある「燃料アキュームレーター」黄色が「燃料フィルター」です

各パーツの大まかな場所は図の通りで

赤色「Fuel Pump/燃料ポンプ」
青色「Fuel Accumulator/燃料蓄圧器」
黄色「Fuel Filter/燃料フィルター」

です

まずはやり易い「アキュームレーター」と「フィルター」を交換します
エンジンルームの邪魔なものが多い場所にありますが、このまま交換可能です
ヒーターホースは外して作業します

外す時には若干のガソリンが出てきます
特にアキュームレーターが生きてシステムに燃圧が掛かっているので、最初の接続を緩めた瞬間に少し吹き出します

ウェスで囲み、換気を良くして作業します
もちろん火気厳禁です

取り外した「燃料フィルター」です
手前が古いもの、右上が交換する新品です

それぞれ外す時はそのままやったのですが、ガソリンが通る場所なので、キッチリとトルクをかける必要があるので、工具を振るのに邪魔になるフードリッドのダンパーを外しました
最初から外しとけば取り外しも簡単だったと思います

交換して綺麗に治りました

次は「燃料ポンプの交換です」

【続く】