目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
修理ではなく、検証ですが「備忘録」のため整備記録に Up します
先日交換したサスペンション・スフィアを4個ともオイルを抜くために、缶コーヒーの空き缶に置いておきました
左側の大きい方2個が「フロント」右側の小さい方2個が「リア」用のスフィアです
2
同じように外して2〜3日おいておいたのですが「リア」の方は、空き缶のしたから5mm程度しかオイルは溜まっていませんでしたが「フロント」の1個は写真のように空き缶の7割くらい、だいたい100mℓくらい溜まっていました
さらに「フロント」1個は缶から溢れ出していました おそらく200mℓくらい出てきたものと思います
(写真はフロントの100mℓくらい溜まったオイル)
3
【スフィア】の中は、写真も含めて見たことないし、どうして急に極端な酷い乗り心地になったのか知りたいので、分解してみようと思います
もともと着いていた古いスフィアには、チャージ用のバルブを取り付けていましたが、まずこれを取り外します
①チャージバルブにゴムキャップが着いています
②ゴムキャップを外すと、さらに金属ネジのカバーが着いているので、インナーヘックスレンチで外します
③窒素をチャージする場合はこの状態でやるようです
④バルブ自体を外しました
ここで、一つ発見がありました!!
「リア用」の2個に関しては、バルブを外して逆さまにしてもオイルは漏れてきません
ここは窒素ガスが入っている部分で、オイルの入っている部分とはゴムの膜で遮断されているはずなので、漏れて来なくて当然です
しかし「フロント用」は2個とも逆さまにするとオイルが大量に垂れてきて、それぞれ 200mℓ近く入っていました
思った通り「フロント用」のスフィアは完全に破損していたようです
窒素ガスをチャージできるタイプなので、予備にとっておこうと思いましたが、窒素ガス封入のゴムが破れているか穴が開いているかと思われ、それの交換は不可能なので分解(切断)して中を確認することにします
4
まず、破損(劣化)状況を知りたいので、「フロント用」のスフィアをグラインダーで横に切断します
*右側の黒いものが、中に入っている窒素ガスが封入されるゴムの膜です
どこからかガスが抜け、さらにオイルも入っていたようで、ボール状のゴムは、いびつな形にかなり凹んだ状態になっていました
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①歪な形にゴムが凹んでいます
②無理やり元の形状に戻したものです
下側が上を向いています
③横に置いたじょうたいです
金属の部分が上側になります
④真横から見た状態です
通常は真ん中の下側中央が窪んだ状態 の球です
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さらに「リア用」のものを縦に切断し【カットモデル】を製作してみました
左はゴムの窒素封入部分が入った状態です
右は、ゴムの球もカッターナイフでカットしました
外側の金属ボディーの切断面を白く塗りました
ゴムの球体の切断面は赤く塗りました
【スフィア・カットモデル】の完成です
こうして見ると相当量の部分に窒素封入されているのだと解ります
「フロント側」はこの窒素が抜けて、オイル部分が増えていたと予想されます
通常の車の「スプリング」がない状態になっていて少しの段差で「ピョコピョコ」跳ね、いちど跳ねるとしばらく収まらない状態になっていたものと思います
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【カットモデル】を図にしてみました
今回、切断してみて初めて内部の部品の仕組みがわかりました
意外とWeb上にも実物の写真がなく、図解の場合は概念図のみです
一つ前の写真でもわかるように、内部のゴム等は交換は不可能で、半球状の鉄ボディに内部の部品を入れた後、溶接して製作されているようです
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古いスフィアは、右側の図のようになっていたと思われます
取り外した後で中から出てきたオイルの量から推測すると1個は全500mℓのスフィアから400mℓ前後のオイルが出てきたので、図右よりのイメージよりさらに窒素ガスは少なかったと思っています
*チャージバルブをつけていましたが、一度しかチャージしたことがありません
チャージを頻繁にするには、窒素ガスのボンベを自宅においていれば良いですが、なかなか敷居が高いです
今回、思ったのはチャージバルブをつけたりするよりも、もっと早い間隔でスフィアを交換した方が色んな意味で良いのでは? ということです
¥30,000以下で全交換できるので、ここは新品にした方が、ゴムという比較的消耗の早い部品ですので、それが一番かと思いました
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