• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Bin Bridgeの愛車 [シトロエン BX]

整備手帳

作業日:2020年9月12日

経年劣化『スフィア』検証/カットモデル製作

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
修理ではなく、検証ですが「備忘録」のため整備記録に Up します

先日交換したサスペンション・スフィアを4個ともオイルを抜くために、缶コーヒーの空き缶に置いておきました
左側の大きい方2個が「フロント」右側の小さい方2個が「リア」用のスフィアです
2
同じように外して2〜3日おいておいたのですが「リア」の方は、空き缶のしたから5mm程度しかオイルは溜まっていませんでしたが「フロント」の1個は写真のように空き缶の7割くらい、だいたい100mℓくらい溜まっていました
さらに「フロント」1個は缶から溢れ出していました おそらく200mℓくらい出てきたものと思います
(写真はフロントの100mℓくらい溜まったオイル)
3
【スフィア】の中は、写真も含めて見たことないし、どうして急に極端な酷い乗り心地になったのか知りたいので、分解してみようと思います
もともと着いていた古いスフィアには、チャージ用のバルブを取り付けていましたが、まずこれを取り外します
①チャージバルブにゴムキャップが着いています
②ゴムキャップを外すと、さらに金属ネジのカバーが着いているので、インナーヘックスレンチで外します
③窒素をチャージする場合はこの状態でやるようです
④バルブ自体を外しました

ここで、一つ発見がありました!!
「リア用」の2個に関しては、バルブを外して逆さまにしてもオイルは漏れてきません
ここは窒素ガスが入っている部分で、オイルの入っている部分とはゴムの膜で遮断されているはずなので、漏れて来なくて当然です
しかし「フロント用」は2個とも逆さまにするとオイルが大量に垂れてきて、それぞれ 200mℓ近く入っていました

思った通り「フロント用」のスフィアは完全に破損していたようです
窒素ガスをチャージできるタイプなので、予備にとっておこうと思いましたが、窒素ガス封入のゴムが破れているか穴が開いているかと思われ、それの交換は不可能なので分解(切断)して中を確認することにします
4
まず、破損(劣化)状況を知りたいので、「フロント用」のスフィアをグラインダーで横に切断します

*右側の黒いものが、中に入っている窒素ガスが封入されるゴムの膜です
どこからかガスが抜け、さらにオイルも入っていたようで、ボール状のゴムは、いびつな形にかなり凹んだ状態になっていました
5
①歪な形にゴムが凹んでいます
②無理やり元の形状に戻したものです
 下側が上を向いています
③横に置いたじょうたいです
 金属の部分が上側になります
④真横から見た状態です
 通常は真ん中の下側中央が窪んだ状態 の球です
6
さらに「リア用」のものを縦に切断し【カットモデル】を製作してみました

左はゴムの窒素封入部分が入った状態です

右は、ゴムの球もカッターナイフでカットしました
外側の金属ボディーの切断面を白く塗りました
ゴムの球体の切断面は赤く塗りました

【スフィア・カットモデル】の完成です

こうして見ると相当量の部分に窒素封入されているのだと解ります
「フロント側」はこの窒素が抜けて、オイル部分が増えていたと予想されます
通常の車の「スプリング」がない状態になっていて少しの段差で「ピョコピョコ」跳ね、いちど跳ねるとしばらく収まらない状態になっていたものと思います
7
【カットモデル】を図にしてみました

今回、切断してみて初めて内部の部品の仕組みがわかりました
意外とWeb上にも実物の写真がなく、図解の場合は概念図のみです

一つ前の写真でもわかるように、内部のゴム等は交換は不可能で、半球状の鉄ボディに内部の部品を入れた後、溶接して製作されているようです
8
古いスフィアは、右側の図のようになっていたと思われます
取り外した後で中から出てきたオイルの量から推測すると1個は全500mℓのスフィアから400mℓ前後のオイルが出てきたので、図右よりのイメージよりさらに窒素ガスは少なかったと思っています

*チャージバルブをつけていましたが、一度しかチャージしたことがありません
チャージを頻繁にするには、窒素ガスのボンベを自宅においていれば良いですが、なかなか敷居が高いです
今回、思ったのはチャージバルブをつけたりするよりも、もっと早い間隔でスフィアを交換した方が色んな意味で良いのでは? ということです

¥30,000以下で全交換できるので、ここは新品にした方が、ゴムという比較的消耗の早い部品ですので、それが一番かと思いました

イイね!0件




関連コンテンツ

関連整備ピックアップ

インパネひび割れ補修

難易度:

バッテリー交換作業

難易度:

電圧計,外気温計取り付け

難易度:

フレッシュキーパー施工

難易度: ★★

前後ワイパーゴム交換作業

難易度:

アンテナ交換

難易度:

関連リンク

この記事へのコメント

2020年9月12日 17:40
うん、やっぱり探求心が素晴らしいです。
コメントへの返答
2020年9月12日 18:43
コメントありがとうございます

探究心というか好奇心というか、まだまだこの車と付き合っていきたいので、今後のために知っておきたいということです👆
以外ですが、こういうカットモデルの写真がないんです
2020年9月12日 22:44
旅客機のハイドロリックシステムで「アキュームレーター」という名称で使われていますねっ 👀!
主な目的はシステムの脈動防止ですが、それをクルマのダンパーに使うとは考えましたね~
やはり同じように時々パンクします 💦💦
コメントへの返答
2020年9月13日 0:00
コメントありがとうございます

シトロエンはサスペンションとして4個使われていますが、リア用と同じものを1個ハイドロオイルポンプのすぐ後にアキュームレーダーとしても使われています
とにかく変わった車です
2020年10月9日 10:20
おはようございます
これはめちゃくちゃ貴重な画像です!
初めて見ました! かなりイメージと違かった
緑の玉の中に あんな物が入っているとは…
噂に聞くのは スフィアが爆弾の如く飛び出すとか
飛び出した玉がボンネットをヒン曲げてる画像とか
(怖) 中のゴムが破損しても そうはならない という事は、スフィアの玉が破損して飛び出すのかしら?
どっちにしろ 嫌だ嫌だ そろそろ うちの子も交換時期なんです💧
貴重な解体 感謝です!
コメントへの返答
2020年10月9日 12:45
ご無沙汰しております

興味深々でぶった切りしました
私のスフィアはフロントが賞味期限をとっくにすぎて死亡していたようです

圧力でスフィアが飛ぶ??
のは相当な状況だと推測します
私もWebでそういう写真探してみます
常識の範囲で車に乗っていれば、構造的になかなか考えにくいと思います

でもサスペンションスフィア交換で今回は幸せになれました!!
2021年5月14日 8:51
おはようございます。
素晴らしい。分解図は観たことが有りますが、写真は初めて視ました。好奇心、良いですね。

NOZAWAさんの言う「球がボンネットをヒン曲げてる」状態は15年位前に実物を見ました。

スフィアの破損ではなくサスペンションのトップマウントの内部に付いているタワー状のゴム(ボディ形状に合わせたかなり大きいゴムの塊)が経年劣化して粉砕され、そのゴムの厚みの分、球が上昇するのでボンネットを突き上げるのだそうです。勢いでサスのタワー部分も破損する為、球はボンネットで頭を抑えられた状態になります。球が破損していない証拠に、ボンネットが突き上げられても、そのまま車高を上げれば自走できる事例が有った事。最も、多くの人はビックリしてJAFを呼び、ボンネットを開けてしまうのでその瞬間、車高はバネ無し状態に為ってしまいます。
酷いのは、Xmはリコールしたのに、BXは知らんぷり。利幅の大きかったXmならでは?

スフィアの製造法は最後は溶接ですか~
内部のゴムが傷まないように、鉄球を溶接する技術って凄いですよね。水の中で溶接するとか?
コメントへの返答
2021年5月14日 9:13
おはようございます
コメントありがとうございます

そうなんですね
マウントが破損して、、、やっと状況が理解できました  スフィア自体が破裂するイメージかと思っていたので????でした

私のBXも窒素が減ってゴムがプレートから外れた段階でバネ無しのようになったものと思います
バルブを取り付けたのが寿命を早くしたのでは?と思っています

溶接のやり方はよく解りませんが、確かに中にゴムがあるので一般的な手作業の溶接だと無理かもしれませんね

プロフィール

「[整備] #911 デスビキャップ&ローター 交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/2794390/car/2394649/7760103/note.aspx
何シテル?   04/20 21:14
Bin Bridgeです。よろしくお願いします。 1990年代になってから、車に関すること全てを自分で(DIY)やっています 1962年 出生 (岡...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

ポルシェ930 レストア 窓枠の塗装 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/04/09 07:45:36
リアクランクシャフトシール・ドライブシャフトシール交換 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/12/06 09:46:12
トルコン交換⑥ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/11/20 08:09:01

愛車一覧

ポルシェ 911 ポルシェ 911
1981年 PORSCHE 911SC
シトロエン BX シトロエン BX
真っ直ぐ走る
ホンダ インテグラ ホンダ インテグラ
脚にするため買ったので、価格と4Drということで買った 【カッコインテグラ】と宣伝してい ...
日産 サニー 日産 サニー
実際には家内が勤めている会社から通勤のため与えられた車 色は薄い紫というか藤色のメタリ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation