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2014年12月31日 イイね!

クルマ好きになった原点 ダットサン・ブルーバードハードトップ1800SSS-E・S ( C-P810)を今だから語ろう

今年平成26(2014)年は私のカーライフで久々に大きな転機となりました。

長年乗り続けたY31セドリックからデイズ・ルークスに代替え。
デイズ・ルークスは使い勝手が良く、Y31では悩みの種だった維持費も安く済み満足しています。
実際所有して今のクルマならではの楽しさもあるんだと新たなる発見もありました。
ただ利便性は高いのですが、私の趣味・趣向を満たすかと言うと・・・こちらはエクセレントが担当していますので (^^;

その趣味・趣向の言わば原点となった初めて好きになったクルマ、ダットサン・ブルーバードハードトップ1800SSS-E・S C-P810型のお話を今年の締めブログにさせていただきましょう。


好きになった理由は以前お話していますので、こちらをご覧いただくとて、今回は昭和51(1976)年7月〜昭和52(1977)年10月までの初期型ハードトップSSS-E・Sに絞って実車のお話をさせていただきましょう。

810ブルーバードはブルーバードの5代目として昭和51(1976)年7月デビュー。

国民に広く自家用車が普及しつつあった70年代初頭にデビューした先代ブルUことブルーバードU(610型)は他とは違う個性と豊かさを求められた時代のクルマらしく、曲面を多用したボリュームのあるデザインでしたが、その後のオイルショック後は機能的なものが再び好まれた為、特徴的な「Jライン」と呼ばれたサイドウィンドゥが仇となった後方視界の悪さや丸みを帯びた個性的なデザインが返って足を引っ張り、販売は低下していったそうです。


810は名車と誉れ高き先々代510ブルーバード程ではないにしろ少しシャープなデザインに戻し、ハードトップは斜め後の視界向上の為ボディリヤサイドにオペラウィンドゥを設置。


810ハードトップのボディ寸法は     全長4260mm 全幅1630mm 全高1380mm
参考までにに現行ノートE12と比較すると 全長4200mm 全幅1695mm 全高1525mm (2WD)

全長はほぼ同じながら810の方が幅が狭く、全高も低いですね。

1800SSS-E・Sの搭載エンジンはL18E、水冷直列4気筒OHC、電子噴射装置EGIを採用。


出力は115ps/6200rpm (グロス値)
同エンジンの未対策ブルUSSS-Eが125psだったので実質10psダウン。
昭和51年排気ガス対策適合させる為、排気ガス対策システム「NAPS」を採用の為のパワーダウンでした。

L18Eに採用されたNAPSとは〜排気ガス内の有害物質であるCO、HCを酸化触媒にて再燃焼して酸化させ、もうひとつの有害物質NOxは排気ガスの一部を吸気混合気に還流させるEGRで主に構成されてるシステムである


トランスミッションは5速マニュアルのみの設定。
シフトパターンはB110サニーGX-5から取り入れた通常1速の位置にバックがあるいわゆるローバック5速を採用。市場からは使いづらいと不評ながらこの時代の日産4気筒車は頑にこのパターンを採用し続けていました。


プロペラシャフトは3ジョイントプロペラシャフトを採用。

サスペンション型式はブルUから踏襲したフロントストラット式、リヤセミトレーリング式でしたが、リヤのセミトレーリング式は別々だったショックとスプリングを一体にし、リヤアクスルの近くに移動。利点としてはゴロゴロといった感じの音が消えて静粛性が増したこと、舗装の継ぎ目のショックが小さく感ぜられるようになったこと、ラジアルタイヤが装着しやすくなったことなどがあります。モーターファン昭和51(1976)年9月号参照



SSS-E・Sはさらに前後スタビライザー装備。

それを支えるタイヤ&ホイール

185/70HR-14ラジアルタイヤとホイールはスチールホイールながら精悍です。

ブレーキは前後ディスクブレーキ。
リヤディスクブレーキは6気筒G6E・LとSSS-E・Sのみの設定。

前ブログで語らせていただいた多眼メーターは今見ても魅力的です。


室内は黒一色でフルトリム化されてました。


フロントワイパーウェッシャーはミスト式。


リヤワイバーも装備。


こうしてみるとE・Sという名称といい前後ディスクブレーキやリヤワイパーの装備といい前年に登場したケンメリ・スカイラインのGTX-E・Sに対抗して登場させたのではないかと推測されます。


先代ブルーバードU登場から約1年後にモデルチェンジされた同社のケンメリことC110系スカイラインの人気がことのほか高く、ブルUの販売は常にケンメリの後塵を拝し続け、上回る事はなかったです。
テコ入れでケンメリGTイーターとしてサメブルことブルーバードU GT・GT-X、GT-E・GT-XEを出したりもしました。


先代ブルUでやや落とした人気と販売台数を期待され、気合いの入ったモデルチェンジを果たした810ブルーバード、ケンメリGTX-E・Sを横目に設定された1800SSS-E・Sは、排ガス対策で低下した動力性能以上に大きな欠点がありました。それはハンドリングです。

ブルーバードUから踏襲されたリサキュレーティングボール式のステアリング形式でしたが、セッティングが悪い方に変えられたようでとにかくステアリングレスポンスが悪く、直進時の遊びが過大でハンドルを切っても切ってもなかなか曲がらない代物だったそうです。これは当時のクルマ雑誌の試乗記の複数で確認済みで、幾度となくドライブ経験のあるみん友さんのGureさんのお話でも伺っています。

今となってはこのクルマよりも好きなクルマは沢山あるものの初めて好きになったクルマだけにこのクルマへの思いはけっこう強いんですよね。
発売当初こそある程度の台数を販売したもののブルU以上に不人気で810&811は3年4ヶ月のモデルスパンで消えて行った希代の不人気ブルーバードになってしまい、その後の910ブルーバードの大ヒットにより歴史に埋没されていったかわいそうなクルマだと思います。

そんなクルマだったからこそより甘く切ない思いに浸ってしまうのかもしれません。
もし今も大変人気があってイベントでも頻繁に見掛けるクルマでしたらそこまでの思いには至らないかもしれませんね。
親父の乗ってた初代レオーネといい、伯父の乗っていたコンソルテEP30といい、そして従兄の乗っていたこの810ブルーバード1800SSS-E・Sといいレア車に囲まれていたので、今の私が形成されPB210エクセレント所有するに至ったのかも知れませんね (汗

参考物件
モーターファン   昭和51(1976)年9月号
モーターマガジン  昭和52(1977)年1月号
オーナーのための点検と整備 ブルーバードU
カタログ ブルーバード1600 1800 Series
参考にさせていただいたブログのみん友様
Gure様 
徳小寺無恒様
meganet様


さて平成26(2014)年最後のブログはこれにて終了です。
来年はそろそろ本業のスキルアップを少し考えなくてはなりませんし、嫁殿からも「パソコンばっかりやって」と言われる頻度が多くなって来た気が致しますので、みんカラ活動は今以上に縮小するかもしれません。
エクセレントは3月の車検切れを期に少し疎かになっていたメンテナンスに力を入れていこうかと思います。
それとエクセレント&4マニュ合同ミーティングの開催も忘れては行けませんね (^^;
地元の旧車イベント、第3回ミチノクレトロカーズセッションを主催のKさんを支えスタッフの皆さんと共に成功させる事。
みんカラはもっと文章力をつけてより内容の濃いものにしていきたいと思います。

お越し頂いた皆さん、本年もありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

本日の動画 ブルーバードヒストリー 
810ブルは3.02からです。


Posted at 2014/12/31 19:33:41 | コメント(7) | トラックバック(0) | ブルーバード 610・810 | 日記
2012年12月08日 イイね!

さようならブルーバード・・・

昨日夕方17:18、三陸沖で地震が発生致しました。
強い揺れの割に大きな被害はなかったようですが、皆様はいかがだったでしょうか?
こうした不測の事態に備えて予め非常用の水や食料を蓄えておく、連絡する所を決めておく(近場は電話、メール全く繋がらず、大震災直後は関東在住のふな@さんのメールのみ繋がって後は全くダメでした)事が大切だと改めて感じました。因みに嫁とはお互いの安否確認は関東在住の嫁の従妹に真っ先にメールする事にしております。




さて本題です。
みんカラ内でも多くの方が12月5日に日産の伝統ある名車「ブルーバード」の消滅についてブログをあげてますね。
平成13年に10代目のブルーバードであるU14型が消滅した時点でブルは無くなったと認識しておりましたが、こうして実際ブルーバード名が無くなってしまうと一抹の寂しさが募りますねぇ・・・。

ブルーバード、私が初めて好きになったクルマでした。→参照

歴代ブルーバードで名車とされるのが3代目「510」、6代目「910」、8代目「U12」ですが、これらのブルーバードも日産らしさが具体化された傑作だと私も思います。
だけどブルーバードと聞いて私が真っ先に思い浮かぶ型は未だ5代目「810」型なんです (汗

私が幼稚園児だった1977年、従兄はカラーNO.♯110 レッドの1800SSS-ESハードトップにブルーバードU1800SSS-Eから乗り換えました。

同時期の80クラウン2ドアハードトップにもありましたが、Cピラー部のオペラウィンドウが新鮮でしたね。

ずらり並んだ6連メーター、皮巻きの3本スポークステアリングホイール

とてもスポーティでかっこよかったなぁ。

室内は黒一色で統一


スチールホイールのデザインもカッコ良くて、あえてアルミにしなくてもいいと個人的には思います (笑


SSS系のメーカーOPで選べたアルミはケンメリ後期やジャパンなどと共通でした


オプションといえばディーラーOPのフォグランプ、シャレてましたね。


SSS-ESにはリヤワイパーが標準装備でした。


それとこれもSSS-ESのみ装備でしたが、拡散式のウォッシャーノズルを早くも採用していました。


510、610で全車種(510の2ドアセダン、バン、ワゴンなど1部車種を除く)4輪独立懸架だったサスペンションは
残念ながら810ではSSS系のみになってしまいます。

SSS-ESはリヤブレーキもディスクでした。

エンジンは610からL18Eを継承されましたが、51年排気ガス適合させるため、排ガス装置「NAPS」を採用され、ドライバリティは大幅に悪化


世間的には「迷車」と認識されてますが、自分的には「名車」です。

歴代ブルーバードの中ではグラマラスボディのブルーバードU 610と


最後のブルーバード U14


と共に好きなブルーバードです。

少なくとも10代目U14ブルーバードまでは販売台数に大きな浮き沈みがあったとしても、どのモデルも真剣に手を抜かないで造られたと強く感じます!

ブルーバード、53年もの間お疲れ様でした・・・。
Posted at 2012/12/08 14:44:07 | コメント(7) | トラックバック(0) | ブルーバード 610・810 | 日記
2010年03月03日 イイね!

810ブルとあいつ

810ブルとあいつスンマセン、今回も旬なネタと言う事でローカルネタでお許しを m(_ _)m

実は私、1988年の新創刊号以来「ノスタルジックヒーロー」という旧車雑誌を何と22年間ずっと買い続けているんですが、内容がだいぶ前から旧車の大堂のクルマばかり登場し、かなりマンネリ化してましたので、いつも今回は買うの辞めようと思っていたのですが、もつい惰性で買っちゃうんですよねぇ。

今回も大体そんな感じでしたが、私の旧車仲間が2ページに渡って堂々と紹介されてたのと、この画像の超ミントコンディションのダットサンブルーバード・セダン1800SSS 810型しかもワンオーナー車が紹介されてたので、迷わず買いました。

オーナー氏の愛情がひしひしと感じられる個体でいい物見せていただきましたねぇ!

ただちょっと気になったのが代替え前に乗ってたのが、73年式サニーエクセレント1400だったそうでして(汗)、この810ブルを購入した77年までのわずか4年間しか乗ってません。
この年式だと110か210か分かりませんが、長〜く愛せる味わい深いクルマなんですがねぇ (笑

因みにみんカラお休み中のお友達に冷やかしメールしてみると、何と数時間後に電話があり、本屋に行って買って来たとの事 (笑
「SSS-Eじゃないのが残念だ!」といいつつ大変満足気でやはりキライじゃないね (爆
Posted at 2010/03/04 00:03:30 | コメント(15) | トラックバック(0) | ブルーバード 610・810 | 日記
2008年12月30日 イイね!

ブルーバードU

実は現愛車であるエクセレントより乗りたかったクルマが



ブルーバードU ハードトップ SSS (出来れば1800)

なんです。

私には20歳年の離れた従兄がいるのですが、私が幼稚園に入った頃までプライベートでラリーをやってまして、510のスポーツ・クーペ、510の1600SSSクーペを経て本題であるブルーバードUハードトップ1800SSS-Eの後期に乗り換えたのです。

このクルマに関しては私も物心がついてましたのでよく覚えていますが、画像のクルマと同じクルマで白のボディにつや消し黒のボンネットでした。

世間的には510に比べて大きくて重くなり明らかに510ブルよりも運動性能が劣ってると言われてますが、従兄にとってはかなり合ってたそうでして特にガラス面積が狭くなった事によって飛ばしても不安なく走れたし、510の時よりも好結果を残せたそうです。


(従兄の乗ってたブルUの手持ちの画像がないので参考までに当時のラリー車です)


幼少期の記憶と従兄の話でとても欲しかったのですが、かなり売れたクルマにも関わらず80年代前半あたりに日産が現行車のイメージダウンに繋がるとかで下取りに入ったブルUを片っ端から解体に回したらしく、ブルUの現存率はとても低いので実車がとにかくないんですよ。
 
実車がないって事はエンジンはともかく他の部品の供給も絶望的とも思われ残念ですが大分前からブルーバードUを手に入れるのは諦めたのです (泣
 


私は従兄が乗ってたのと同じ後期の1800SSSでSUツインキャブ車が一番欲しかったのですが、前期もこうして見るとなかなかいいですね。

子供の頃は随分とブルUのミニカーやプラモデルを買って貰ったものでした (笑

大人になってからも未練がましくカタログや子供の頃高価で買えなかったバンダイ1/20のプラモデル未組み立てを手に入れたりしましたが (苦笑

でも今となってはエクセレントに乗れて大満足で、ブルUは永遠の憧れで満足です。
















Posted at 2008/12/30 01:56:40 | コメント(10) | トラックバック(0) | ブルーバード 610・810 | 日記

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「@コタローさん
初めてお会いしたところざわや第一回那須ミーなどは雨ではなかったからずっと雨男だった訳ではないんですけどね😅予報だけ雨で当日はギリ降らないパターンに期待しましょう!」
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嫁殿のお下がりのMC22ワゴンRくん、まだまだ珍しくも何ともないクルマですが、コツコツ直し長年乗り続けているうちに愛着が湧いてかけがえのない家族の一員になりつつ...
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