本日は、まったくマニアニックな話で、
建築に興味ない人は、面白くも何ともありません!(笑)
自分の手で、自宅を改築したい。
自分の手で、我が家を耐震化したい。。 そんな人には役に立つかもしれません。
あっ!! ちなみに私は大工ではありませんョ。。。。(笑)
でも、昔、アメリカで留学してた時に、大工のアルバイトをした経験はあります。(笑)
ですが、アメリカは、当然、2X4工法なので、日本の木造軸組み工法は、
根本的に構造が違うので、あまり役に立ちませんでした。(笑)
さて、本日は、以前に特注で制作したオリジナル耐震金具を取り付けようと思います。
だいぶ前になりますが、以前に鉄工所で特注の耐震金具を製作しました。
おおざっぱな設計図ですが、鉄工所では、
ちゃんと製作してくれました。
これが耐震金具のアダプターになります。
この鉄の厚さは3センチで1個当たりの重さは2.6キロです。
ですので、手に持って見ると結構、重いです。
ですが、このアダプターに地震の際には、
最低500キロ以上の荷重がかかりますので、
かなり頑丈なアダプターでないと危険です。
何故に500キロなのか?
この計算基準は、以下の建築士さんのホームページから参考にさせて頂きました。
この方のHPでは建築について本当に勉強させて頂きました。
自宅を購入&改装する前に、ぜひ読まれる事をお勧めします。
住まいの水先案内人
http://www.ads-network.co.jp/taishinsei/taishin-zatu-16.htm
それと、この方の本も購入して、何度も読ませて頂きました。
この方が居なかったら、ここまでデープな作業をやらなかったでしょう(笑)。。
DIY 日曜大工で家をつくる
http://diy-ie.com/gennkyou.html
http://diy-ie.com/
さて、今回は、この特注の耐震金具と、
国元商会の「コボット壁用ステンブレースシステム」の一部を利用します。
これは取り付け時の完成イメージです。
こちらの「コボット壁用ステンブレースシステム」は優秀で、
京都の寺院の耐震化にも使用されております。
耐震金具としては、お値段も、1セットで3万円前後と非常にリーズナブルです。
http://www.takumi-probook.jp/products/detail.php?product_id=4342001&parents_code=434-2001
(コボット付属の説明書で建築基準法施工令46条の壁倍率の数値は計算が可能です。)
もし、お住まいの自宅が、建築基準法ギリギリの場合は、
準耐力壁と、上記のコボットを使用すれば、
比較的、専門家ではなくても簡単に自宅を耐震化することが可能です。
私の住んでいる自宅の場合は。。。。
国元商会の「コボット壁用ステンブレースシステム」と、
構造用合板で準耐力壁を製作して耐力壁を作りました。
釘はBXカネシン社「耐力壁ビス」で、Y軸の壁倍率を上げてます。
以下で購入できます。
https://www.monotaro.com/g/01028231/
私の自宅には 1階部分で「コボット壁用ステンブレースシステム」を
8カ所ほど、タスキ掛けで追加しました。
既に、筋交いが存在する箇所は、
反対側のみコボットを追加で施工しました。
画像は何度やっても自動的に反転してしまいます。。
見ずらくてスイマセン。。。
上記の画像では、「筋交い」の反対側にコボットを追加で施工しました。
さらに、2X4のホワイトウッド材で、車の「タワーバー」の様に(笑)、
追加で補強の木材を9本ほど追加しました。
更に仕上げに、12mmの構造用合板で、
裏と表を両方サンドイッチで貼り付けてます。
その際、釘の打ち込みピッチは通常より短く10mmです。
何故かと言いますと、
この家を建てた大工が、いい加減な施工するヤツ(元ヤンキー)で、
「筋交い」を半分の厚さに削り、ガス配管を接続してました。
画像の下側に見えると思います。
コレでは、建築士が作図した必要な壁量計算が数字どうりの強度になってない筈です。
プロの大工として恥ずかしい仕事ですね。
手抜きもイイところです。。。
そして、2階部分も同様に2カ所をコボットを追加してます。
どちらの階も、施工済みの壁面は、
その上から、12mmの構造用合板で準耐力壁を製作して壁倍率を上げてます。
その他、タナカ ホールダウンコーナー15kN用と、2倍筋交い金物も追加しました。
ですが、問題が一つあります。
それは、私の自宅の様に、
阪神大震災が起こる前に建築された建物です。
現行の建築基準法が
「耐力壁はバランス良く配置しなければならない」と、
文言に記載がありますが、それ以前に建てられた建物は、
その文章の記載が無く、あまり耐力壁がバランス良く配置されて無いのが現実です。
例えば、阪神大震災では新築の建物も少ないですが倒壊した物件もありました。
それから慌てて、壁量計算だけでなく、
建築基準法に「耐力壁はバランス良く配置しなければならない」の文言が、
追加されました。
ですので、特に、阪神大震災が起こる以前の建物は、
西側の開口部が非常に広い傾向があり、
当時の建築基準法では壁量計算上は、確かに問題ないのですが、
どうしても耐力壁がバランス良く配置されておりません。
こんな感じで、開口部(窓の部分)が以上に広く、壁のバランスが悪い!!
私の自宅の場合はY軸の壁量が十分ではありませんでした。
上記の画像の準耐力壁と構造金物の耐震工事の施工は既に終わらせました。
今回は、その追加対策で、さらにY軸の耐震化の工事を施工します。
(ネコと我が家を守る為に頑張ります!)
まず鉄ですので、耐震金具アダプターを、2液ウレタンで塗装します、
長い年月を頑張ってもらわないと困りますので、
2液ウレタン塗料にしました。
ラッカー系の安物の塗料は、あまり信用していません。
まず「足付け」をします。
120番のサンダーで削ります。
やはり部分的にサビも発生してました。
ブラックに塗装してみました。
こちらの金具も塗装します。
ハウスマーク認証の構造金物です。
この耐震金具アダプターを家の基礎の横架材に接続させます。
ホールソーかコアドリルを使用して壁面に穴を開けます。
その後、耐震金具アダプターを通しボルトで固定させます。
12.5mmの穴を開けました。
12mmのボルトを通しボルトを使用します。
この通しボルトはボルトの強度が求められます。
何しろ耐震金具のボルトですので、
安全マージンを取らないとダメです。
ボルト強度は 強度区分=10.9 六角ボルト を使用しました。
長さは、180mmを4本購入しました。
ちなみにR32スカイラインなど、日産車の前後バンパーを
固定するボルト強度は、強度区分8.8程度ですので、
まあまあオーバークオリティーです。
ですが、耐震金具ですので、全てに数字に余裕がないとダメです。。
なので潔くケチらず購入しました。
ちなみに、たった180mmのボルト4本で価格は5000円以上でした。(笑)
まあ仕方ないでしょう。。。ケチってはイケない箇所です。。。
特殊な高強度ボルトなので。。。
ちなみに「ねじのミスミ」で購入しました。
準備で長くなってしまいました。。
明日、いよいよ取り付けします。
やはりミリ単位の作業なので気を使います。。。
オマケ。。
コレみたら思わず購入しそうになりました。(笑)
やたら変な魔力があります。(笑)