(前置きがクソ長いんですが)
大昔のシビックみたいな見た目だけで、モーターショーの頃から気に入ってしまったホンダe
EVという気安くは運用できない点で尻込みしていたら、タッチの差でカーシェアから撤退してしまった。
タッチの差といっても最後(2025.02)は福岡に1台カーシェアがあったのみで、関東から試乗に行くのは事実上無理だったと言える。
今回は
例のリストには入っていないが、駆動方式が同じRRでなんとなく形が似ているというかなり乱暴な理由でトゥインゴGT借りてみた。
どちらかというと、RR童貞を捨てておくのが目的かな。
ちなみに残念ながら鈍感で正直FFもFRも感覚的にはあまり変わらないです。
分かりやすいのは後脚の構造の方かな。
駆動方式で乗ってすぐ唯一「おっ」って思ったのは四駆のエッセ。
トゥインゴは経験だとミッドシップのアクティに似てる。
それもそのはず、どちらもリアはドディオン式だった。
じゃなんでホンダeのRRが楽しそうと思うかって、あのホンダがRRを作ったからという盲信的な理由。
トゥインゴがリストに入らなかったのは、外車という理由で避けている気がする。
GTは車重こそ惜しくも1010kgだがトルク17kgmが2000回転で出るのは偉大。
同じ2000回転では多分筆者のレガシィよりもトルクがある。
ちなみに筆者のレガシィは20kgmが4400rpmらしい。
かといって純正タイヤはエコタイヤだったり、595とかEK9みたいにガチではないっぽい。
この辺も気になって試乗した経緯になる。
【スペック】
登録:2017.11
グレード:GT
型式:ABA-AHH4B1
原動機の型式: H4B 直3 DOHC 12バルブ ターボ
排気量:897cc
内径×行程:72.2mm×73.1mm
圧縮比:??
馬力:109ps(80kW)/5750rpm
トルク:17.3kg・m(170N・m)/2000rpm
車重:1010kg(前軸:470kg、後軸:540kg)
全長:3630mm
幅:1660mm
高さ:1545mm
タイヤサイズ:185/45R17 78H(前)205/40R17 84W(後)
タイヤ:YOKOHAMA BluEarth-A AE50(前)FALKEN ZIEX ZE914(後)※
ホイールベース:2490mm
トレッド前/後:1460/1435mm
最小回転半径:4.3m
燃料タンク:35L ハイオク
※純正はBluEarth 205/40R17 80Hらしい。
ODOは129500kmくらい。
うちのレガシィより走っているときた。たまげたなぁ
【費用】
10:00〜16:00
基本料金:7200円
CDW:2200円
免責補償料:込み
合計金額(税込): 9400円
ガソリン 1499円、166kmくらい走行、8.28L
他、高速代(大栄→柏) 1850円
缶コーヒー132円
トータル12881円
お馴染み、野田のおもしろレンタカーで借りました。
ZD8と似たルートだけどほぼ半額w
今回は結構混んでて、貸し出しに30分くらい待たされてしまった。。
【行程】
利根水郷ライン→香取(かりんの湯)→圏央道、常磐道
小柄な車体なのでまずは下道で取り回しを確認。
帰りは高速で60km/h以上の伸びを確認。
どちらも不満はなかった。
期待値がそこまで高くなかった分、今までのレンタカーの中では満足度が高い方だったのかも。
【感想】
・給油口に鍵
一瞬開け方が分からんかった。
鍵差して回せば外れます
・エアインテーク
全体的にかわいい車体。になんか突然物騒なものがついてるアンバランス感に萌え
・コンソールにゴミ箱?がある
簡単にどかすことができる。
どかすと下には
ドリンク置き場があるが正直缶コーヒーを置くには浅い。
ちなみにドアポケットにもドリンクホルダーがありますが缶コーヒーは埋まります。
・ブレーキが弱い?
レガシィは少し踏むだけでガッツリ効くが、トゥインゴは奥の方で効くイメージ。
レガシィで緩く減速したい場合は本当にブレーキペダルを撫でるくらいの感覚。
なので、ブレーキが思ったより効かなくて逆に焦った。
(今年最初に借りたNDロードスターは結構しっかり効いて逆に焦った記憶がある)
ちなみにエンジンブレーキも結構弱い。
レガシィの場合は流れている道は車間さえ取ればアクセルオフで延々走り続けられるが、そうは行かないのでしっかりブレーキを踏むときは踏む。
見たら17インチ履いている割にはブレーキは2インチ分くらい小さかった。
フロントがベンチレーテッドディスク、リアはドラム。
乗り味はそこまで硬くなく、猫足で個人的には評価。
なんか辛うじて正気を保ってるようなギリギリのチューンドな辺りがNAレガシィに似たものを感じる。
エコタイヤなのはサイズラインナップがBluEarthしかないという話だそうだが、逆にそのタイヤに合わせて車のチューンをしたらしい。
結果、キビキビ走れて扱いやすい車だった。
・リアシート
86やCR-Zと同じ理由で、そうそう機会は無いが大人が4人乗るのはほぼ無理だと思う。
倒したとて寝るのも難しいので、リアシートは撤去して構造変更かな?
そしたら1t切りそうだし。
・タコメーターなし
2000回転で17kgmを叩き出すやんちゃな0.9Lエンジンだがタコメーターがなく回転数が分からん。
まあ無くても問題なく運転できるけど、結構シフトアップを忘れる。
写真だと出ていないが運転中はメーター内にシフトアップ/ダウンのアドバイスが出るので、慣れるまではそれを見ると良いのかも。
ところで、給油口の位置もなかった。
これは外車の洗練だろうか。
V50も207も無かった気がする。ポロはあった。
・フットレスト無し
クラッチペダルの横がすぐ壁なんですよ…。
仕方ないのでクラッチを踏まないときはペダルの下に足を入れておきました。
・テレスコなし
とりあえずチルトはするので、シート前後と立てたりでポジションを探る。
足元は結構深いので、シートは真ん中くらいで届いた。
変な故障は嫌だけど足元が深いのは外車のメリットかもしれない。
どのくらい深いって、シートが一番後ろだとクラッチが切れるところまで届かない気がする。
やっぱり仮に高身長でもモンゴロイドは短足なんだな…。
・シフトストロークが大きい
これはレガシィのほうがシフトフィールは良い。
シフトストロークが大きく、いすゞのエルフとかその辺に近い感覚。
よく言えばガチャガチャして楽しいが、所謂ダイレクト感はなかった。
ところで写真のシフトの向こうにクルコンのスイッチがあったり、シートヒーターはシートの横に付いていたりしてなんか散らかってる。
あるだけマシ、愛嬌と言えばそれなんだけれども…。
・異様に小回りが効く
回転半径驚異の4.3m
可変レシオのステアリングラックらしい。
下道を走っていて特に違和感はなかった。
正直故障が怖い。そればっかやな。笑
ちなみにスマホホルダーが付いていて非常に助かった。
音楽はBluetoothで流してナビはスマホを直接見れば早々困らなかった。
・製造7年で劣化していた樹脂パーツ
こういうのは自力で変えられたらまだマシだけどさ。
さすがに突然千切れたりしないよね…?
・リアの窓
子供のいたずらには安心出来る構造。
あ、結局は指挟んで泣くかな。
当然運転席から開けるのは難しいのでドアを開けて内側から開けるしかない。
・センターコンソールは邪魔
倒してシフトを操作すると肘鉄するので、常に立てて運転しました。
シフトジョイントとかは対策として有効打かもしれないがこれ以上シフトストロークが大きくなるのはちょっと…。
他に収納があまりないので仕方ないのだろうが、これはEDC(AT)じゃないと常用は厳しい。
序に椅子の角度はダイヤル回転式(レカロみたいな感じ)だが、回し辛くて困った。
実は専用の治具があるとか?
・ハザードボタン、ドアロック
ダッシュボードの上にある。
早押しクイズ番組じゃないんだから…とは思ったが、初めてでも別に押しにくいとかが無いのはすばらしい。
【現段階での結論】
トゥインゴは全長も4000を切っていて、尚且つ車重もゼン5MTなら960kg。
中古車はかなり球数が少ないが、年式的にもまあ大丈夫だろう。
だが71psならN one RS 860kgでいいんじゃ…と思うのが正直なところ。。
小回りが効くのは捨てがたいけどね。
GTでも日本で流行らないのはスイスポと595が強すぎるから影に隠れるような気がする。
RRが良いとか、あなたとは違うんです的車選びが好きな筆者が選ぶのは分からないでもない。
まあ今回GTの絶妙な足回りを体感できたのは良かった。
やはりカタログスペックだけではなく、乗ってみて何を感じるかも大事。
MTのダイレクト感はそれほどでもなかったので、GTの場合は1040kgのEDCでも良いかもしれない。