セブンは軽さが命ですね [9枚]

割と最近の出来事、2021.5月に購入した洋書 Rover K Series Engine:Maintenance,Repair and Modificationをペラペラと眺め読んでいたついでに昔のセブン資料を再び読み返していた。そんな折に、みん友さんの投稿で90年代初頭のゾルダー・レーシングの話題があり、あらためて思い直したことがあった。
そういえば、自分は何でRover Kエンジンに執着したのかと…。

ゾルダー・レーシングの数少ない記事が掲載のムックに、セブンの車体構成の重量に関する記事があった。この当時はセブンやライトウエイトも盛んな好景気の余波が残った自動車ブームで、いろいろな読者ニーズからより深掘りした雑誌やムックの特集記事が掲載されていた。(SUPER SEVEN ENJOY&BUYER’S MANUAL)
そのタイトルは「快走の全貌」で、セブンをエレメントごとにフレーム、エンジン、ミッションから始まり各箇所の概算重量などを比較した記事。その主旨は「快走=軽さが全て」だと。

この記事のエンジンユニットは、KENT1.7：110kg(135ps)、BDR1.7：121kg(180ps)、JPE：132kg(250ps)、Rover K1.4CK：90kg(140ps)このあたりまで出揃っていた。ZETECはユニット単体で出始めていたが、ケータハム正規のチョイステーブルにはボタンのかけ違いで無かったことは残念である。
フレームに関してSuperlight仕様はまだ未発表だった様子。これら記事中の小見出しには当たり前の解釈として「パワーと重量の相関性が性格を決める」と、確かにそう思う。

また当時の市販ビデオコンテンツでSOCJ会員の面々が撮影協力でTC8、KENT、BDR、KBAの自車で走った仲間内でのコメント「どんなにエンジンやフレームの世代が変わっても、やっぱりセブンは軽さが命ですね」と言い切っていた。これも確かにそう思うし、その時々の仕様に左右されない普遍の台詞なのだな…。

それらの背景もあり、ホンダと共通項の多いアルミブロックRover Kを選んだのだと。当時の海外雑誌をテキスト化した情報の受け売りもあるが概ねそのあたりだと思っている。
著作のため画像スキャンのみ。(Jan.2005 Racecar Engineering 原稿＆写真：サイモン・アーランド）

他にweb上にも参考になるページがあり、こちらもよく眺めていた。
https://www.aronline.co.uk/engines/k-series-engine/

パワーと重量の相関性が「性格」を決めることについて、この「性格」はセブンを指すのかそれともハンドルを握ると性格が変わる乗り手を指すのか（笑）私の場合、Rover K R500evo：100kg(250ps)なのは、以前のアルバムコメントにもあるようにたまたまではあるが…。