
ロールケージは、ご存知のとおり、転倒したときに身を守ってくれます。同時にボディ剛性があがることでハンドリングが格段に向上します。
それなりの重量物ですから、どうせいれるなら試行錯誤で最大限の効果を発揮させないともったいない。。
さて、この写真。
天井からAピラーとインパネ部分を見下ろすショット。Aピラーとこれにそふフロントセクションのバーが溶接されています。
最近のレースカーではパイプをAピラーからあえて離してガゼットでボックス形状にして、低重心化とさらなる剛性アップを狙うのがトレンドですが、うちのクルマにはそこまで必要ありません! この時代のマシン作りはそこまでやっていないので、やらないほうがクルマの雰囲気を損なわなくて(!?)いいでしょ?軽量化にもなるし・・・。
決して「面倒くさいからだろう・・」なんて思わないでくださいな。
それにしてもAピラーって内装やガラスをとってしまうと本当に“ちゃちい”モンです。この時代のクルマですから、断面形状なんて、ほんの5センチ角くらいの薄板の四角です。ロールバーのパイプのほうがよっぽど剛性が高いでしょう・・たぶん。
これに200馬力のエンジンが乗っかって、10キロ前後のサスペンションが付いて、グリグリとワインディングで右へ左へとねじられるんですから、冷静に考えるととっても“怖い”ことです。「Aピラーって偉大なんだなあ・・」としげしげと観察すること数秒。“新型のレースカーはロールケージによってボディの剛性が200%増し・・”っていうよくある話もこれで納得。
「パイプを沿わせて溶接したらこれだけで簡単に剛性、倍だ!!」
といういまさら当たり前のはずのことに妙にうれしくなったりする自分がいたりして。
ところで・・・
気がつきました? 左右のAピラーを結ぶパイプ、ちょうどダッシュボードの後ろ側に隠れるパイプです。最近のクルマでは定番の剛性パーツ。でもこの頃のこのクルマにはついていないんですよね。。
ということで、あとさきを考えずに、エイヤーで位置決めして付けちゃいました。左側はステアリングコラムを取り付けるフレームにも溶接留め。これでハンドリングはバッチリ!?
果たしてダッシュボードがちゃんと納まるのか・・
・・・まあ、後で考えよう。
Posted at 2008/10/25 01:46:16 |
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