2017年10月28日(土)
車で小幌駅を目指すわけですが、小幌駅には車道が通じておらず当然のことながら車での到達は無理なので、まずは列車に乗るために隣の駅を目指します。
列車の運行時刻や滞在時間の長さ、帰りの時間などを考慮した結果、静狩駅から列車に乗ることにしました。
静狩15:35→小幌15:44/17:39→静狩17:46のプランで訪問です。
鵡川ICから日高自動車道に入り、苫小牧東ICから先は道央自動車道に入り、まずは豊浦ICを目指します。
途中、有珠山SAで休憩を取りました。
天気が良かったので、有珠山や昭和新山、伊達紋別の市街地がよく見えました。
さらに車を走らせると、有珠山と昭和新山を近くに見ることができました。
豊浦ICで下りた時点で時間に余裕があったため、せっかくなので海沿いを走る北海道道608号大岸礼文停車場線と北海道道609号礼文停車場線を経由してみました。
まずは、室蘭本線大岸駅に立ち寄りました。
この大岸駅と次の礼文駅の間は、室蘭本線を複線化する際に廃止となった旧線(路盤の一部と2本のトンネル)が道道608号線に転用されています。
転用区間は片側1車線の快走路となっていますが、既存の道路は1車線の隘路とななっています。
海岸線も険しくてワイルドな景色が楽しめます。
転用区間の浜辺から内浦湾の向こうに、豊浦の市街地がきれいに見えます。
背後の山上には、北海道洞爺湖サミットの会場となったザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパが見えます。
反対方向には、廃止となった旧道のトンネルが見えます。
拡張前はこの辺りも隘路だったのですね。
写真はありませんが、この少し先に大岸シーサイドキャンプ場があります。
こんな時期でもキャンプをしている方がいらっしゃいました。
続いて礼文駅に立ち寄りました。
札幌方面から来ると次の駅が小幌です。
礼文駅から国道37号線までは、北海道道609号礼文停車場線になります。
ここまで来ればあとは道なりですが、さらに寄り道してみます。
礼文華トンネルの長万部側の旧道と旧トンネルの坑口を見に行ってきました。
現道との分岐点。
旧道が現役の頃をイメージしてみました。(写真のヴィッツはその頃は存在しませんが…)
真っ直ぐ山に突き当たった所にトンネルがあります。
山に突き当たる手前で右方向に林道が分かれています。
坑口までやってきました。
完全に埋め戻されてしまっており、かろうじて石額が顔を覗かせています。
右に分かれている林道を進むと、岩屋観音経由で歩いて小幌駅まで行くことができます。
列車の本数が少ないため、ここから歩いて駅に行く方もいらっしゃるようです。
自分も小幌駅から現道のトンネル坑口まで歩いたことがあり、途中で人に会ったこともあります。
ただし、片道1時間以上かかる上に途中沢沿いを歩いたりやや険しい箇所があったりするため、それなりの装備と経験が必要です。
林道から沢に入る所に看板があり(確かあったはず…)、沢を下る箇所も踏み跡が比較的はっきりしているので、道に迷うことはないと思います。
今回は装備も時間もないので行きません。
ようやく静狩駅に到着です。
有人駅時代の立派な木造駅舎が残っています。
なかなか良い味を醸し出していますね。
駅舎の右隣にある建物はトイレです。
これまたレトロな感じですね。
駅舎内を覗いてみましょう。
待合室は広々としており、往時の活況が偲ばれます。
手荷物受け渡し窓口の跡が残っています。
列車本数は、上り5本下り4本…一大幹線のはずなのに少ないですね。
通過列車の案内表示。
高速列車=特急ということでしょうか。
“列車を利用して小幌駅を訪問される皆様へ”なんていう張り紙もありました。
日本語だけでなく、英語や中国語まで併記されています。
待合室内を撮影していると長万部行きの普通列車がやって来ました。
地元の方が1名乗車して発車して行きました。
地方の(寂れたような)駅で乗客がいると無性にうれしくなりますね。
まだ少し時間があるので、駅舎や構内をじっくり観察してみます。
これから小幌駅に向かうというのに、すでに日が傾き西日が駅舎を照らしています…。
乗車予定の列車の直前を走る特急北斗が通過して行きました。
お迎えの列車がやって来ました。
それでは、小幌駅に行ってきま~す♪
その3に続きます。