9月23日(土)
札幌駅の電光掲示板によると、次の札沼線北海医療大学行きは6両編成とのこと。
これはもしや…と思い、4両目の乗車位置で列車を待ちます。
列車入線のアナウンスがあり見てみると、733系3000番台がやってきました。
見事に大当たり!
この車両は、普段は快速エアポートとして運用されており、4号車は回転式リクライニングシートを備えた指定席「uシート」となっています。
快速エアポートの小樽-札幌-新千歳空港間以外では自由席となるため、指定席料金不要でふかふかの座面のリクライニングシートを味わえる、乗り得列車なのです。
早速乗り込みます。

この日は、自分が乗った列車を含め、uシート連結車両が3本走っていました。
石狩当別からは、札沼線非電化区間専用のキハ40形400番台(402)の浦臼行きに乗り換えて、豊ヶ岡駅を目指します。
札幌駅を出てから雨が降ったり止んだりの天気で、発車待ちをしている間に雨が止んで虹が見えました。
非電化区間で唯一の交換可能駅であり、新十津川方面では最後の交換駅である石狩月形駅では、上り列車との交換がありました。
この駅では、今では珍しくなったスタフ交換(タブレット交換)が見られます。
そのため、田舎町の小駅ですが駅員が配置されており、出札窓口もあるので常備券タイプの乗車券が購入可能です。
ぜひ記念のおみやげにどうぞ。
石狩当別を出発したときには、自分を含め10名ほどの乗客がいましたが、途中駅で数名、他の乗客も石狩月形で下車してしまい、その先は自分1人…。
誰もいない車内。
扇風機(JNRの印字あり)に国鉄タイプの青いボックス席がいい味を出していますね。
石狩月形を出発すると次が目的地の豊ヶ岡駅です。
市街地を抜け、しばらく走ると到着します。
鬱蒼とした森の中にあり、駅周辺に民家はありません。
コンクリート&板張りの簡素なホームがあります。
自分が下車したことで誰も乗客のいない列車が、浦臼を目指して走り去っていきます…。
非電化区間の廃止が噂されていますが、このような状況では仕方のないことなのかもしれません。
1日の発着は、上下6本ずつ。
ホームから少し離れた所に、小さな木造の待合室があります。
駅に通じる道路は、未舗装の細い道のみで非常に分かりにくいです。
列車が走り去ると、聞こえるのは鳥のさえずりと虫の声だけ。
閑散としており、のんびりと時が過ぎていくようで、仕事に追われる多忙な日々を忘れさせてくれます。
しばし豊ヶ岡駅をご堪能ください。
次の列車まで時間があるので、有名撮影地で駅を遠望できる跨線橋へ行ってみましょう。
駅前の未舗装路を歩いていくと片側1車線の舗装路に出ます。
そこまで行けば、黄色い橋が見えます。
歩いて2~3分くらいです。
名前は豊ヶ岡陸橋。
ここから撮影した写真が駅の待合室に飾られています。
薄暗い中、17時49分発の石狩当別行きの列車がやってきました。
豊ヶ岡駅には、16時37分から18時27分まで滞在していました。
その間に車での訪問者が1組いました。
18時を過ぎると日が完全に落ちてしまい、辺りは真っ暗になってしまいました。
18時27分発の列車で浦臼を目指します。
地元の方が1名乗車していましたが、お隣の札比内駅で下車してしまいました。
またまた1人だけになってしまいました。
浦臼駅に到着し、駅前のバス停に移動します。
北海道中央バスと浦臼町営バスの停留所があり、前者は平日5本・土日祝日4本運行、後者は平日のみ運行です。(写真は2日目に撮影)
滝川ターミナル行きの北海道中央バスに乗り換えます。
浦臼から滝川まで運賃は590円です。
この頃から、雨脚が強まってきました。
雨が降る中、滝川駅まで駆け足で移動します。
滝川から本日の宿泊地、岩見沢を目指します。
乗車した列車はキハ40系の2両編成でした。
岩見沢駅到着後、近くのセブンイレブンで晩飯を買い込み、徒歩7分ほどの所にあるいろは旅館に投宿。
翌日は朝早いため、最低限のことを済ませたらすぐに就寝しました。
2日目に続きます。