2017年10月29日(日)
日高本線の列車代行バスは、静内駅を境に運行系統が分かれており、ごく一部を除き乗り換えが必要です。
また、使用されるバスも鵡川~静内間は沿線の運行会社の車両ですが、静内~様似間はジェイ・アール北海道バス様似営業所の車両です。
正式に廃止されて代替バスになったら、苫小牧~静内間は道南バス、静内~様似間はジェイ・アール北海道バスとなるのでしょうか。
もしくは、苫小牧~静内間と静内~浦河間は道南バス、浦河~様似間はジェイ・アール北海道バスとなるのでしょうか。
それとも、全線を道南バスが代替?
いずれにせよ、近い将来の日高本線の姿を見ているような感じです。
様似行きのバスに乗り込みます。
車内放送や行き先表示などは、列車代行バス専用の仕様になっています。
乗客は自分と高校生らしき学生さんの2人だけ。
バスに乗り込むと、衝撃の事実を知るのでした…。
この後、浜田浦駅と並んで日高本線の秘境駅として有名な(?)絵笛駅に立ち寄る予定なのですが、バス車内の案内表示を見ると駅前までバスが行かないではないですか!
それどころか、案内の簡易的な地図を見るだけも結構な距離があるではありませんか!!
そこでGoogleマップで調べると以下の情報が手に入りました。(画像は後ほど調べ直したものです)
次に乗車予定の代行バスまでの時間(持ち時間)は1時間30分。
片道およそ30分とみて、滞在時間は30分。
駅をじっくりと堪能したい(最低1時間は欲しい)ところですが、駆け足で探索すれば何とか行けるレベル。
今は雨が止んでるけど、いつ降ってくるか分からない空模様…。
行くのをやめようかなと心が折れそうになりますが、意を決して訪問することに。
そんなことも束の間、さらに追い討ちをかけるように嫌な知らせが…。
マジかよ~orz
搭乗予定の飛行機が飛ばないかもしれないだと?!
結果が分かるの遅すぎだし!!
飛ばないと東京モーターショーに行けなくなる可能性が高いし、泊まる所はあるのか、30日のうちに帰宅できるかも心配になってきます。
あとは天に祈るほかないので、一旦頭の片隅に追いやって見なかったことにします。
その間もバスはどんどん進んでいきます。
学生さんは日高三石駅で下車してしまったため、そこから先は1人…。
蓬栄駅。
ここも訪問してみたい駅の1つですが、今回は時間が足りないので通過します。
本桐駅。
苫小牧から来ると、この駅が最後の交換可能駅です。(よって本桐~様似間が1閉塞になります)
ここから1名乗車がありました。
そして絵笛に到着です。
駅前に停車場を設けるのではなく、国道沿いにある既存の路線バスの停留所を代用しています。
ジェイ・アール北海道バスと道南バスが運行されています。
絵笛駅に行くには、停留所から少し静内方に戻った交差点を内陸に入っていきます。
歩き始めるとすぐに雨が降り出しました。
何とも間が悪いことです…。
周辺の山々がきれいに色付いています。
それにしても、のどかな風景ですね。
しばらく歩くと日高本線が近寄ってきて、踏切を渡ります。
道路沿線には牧場が広がっており、日高らしく馬が放牧されていました。
牧草地の向こうに絵笛駅が見えてきました。
農家の庭先を通り抜けて、細い舗装路を進むと駅に到着です。
駅に到着すると雨脚が強まってきました。
駅周辺は牧場に囲まれており、とてものどかなロケーションです。
天気が良ければ、このロケーションがより一層引き立ったことでしょう。
のんびりしたいところですが、前述の通り、今回は時間がないので駆け足で一通りのことを済ませていきます。
まずは、いつものように駅を観察なのです!
ホームから少し離れた場所に待合室があります。
中をのぞいてみましょう。
室内は横長で、長い木製のベンチがあります。
両端と扉部分に窓があるので室内は明るく、居心地は悪くありません。
頑張れば、ベンチで駅寝できそうです。
こんな所に代行バスの時刻表が…。
バスに乗るためには、発車時刻の30分前にはここを出発しないといけません。
壁に掛かっているホワイトボードに、北海道各地の駅(主に秘境駅)の駅ノートでよく見かける絵師さんの落書きがありました。
あっという間に代行バス発車時刻の30分前になってしまったので、バス停まで急いで戻ります。
帰りはさらに雨脚が強まり、風が出てきました。
早足で歩いたので、この季節でも汗が噴き出します。
バス停に戻って来ました。
時間があるので、待合室内で着替えをしながらしばらく雨風を凌ぐことにします。
こういうときに待合室があると助かりますね(^^)
窓がたくさんあるのでとても明るいですが、外から丸見えですね…。
居心地は良いですよ。
代行バスがやって来ました。
今度は様似駅まで乗ります。
絵笛から様似まで、乗客は自分1人でした。
自分がいなければ、ただ空気を運んでいるだけ…。
こんな状況では、いつ廃止されてもおかしくないですね。
様似駅に到着です。
寄り道したのもありますが、ここまで長い道のりでした。
ようやく到着した感がハンパなかったです。
その4に続きます。