コブラローバックシート補修

中のウレタンが痩せこけてスカスカになってしまっているので、
中身を補強することにしました。

まずは下部のクリップを一つずつ外していきます。
でもこのクリップがクセモノ。
ラジオペンチを駆使しながら丁寧に作業を進めます。

表皮を剥がすのに約３時間。
まずここで嫌になります。
剥がし終わるとびっくり。
ウレタンは粉と化し、ほとんど原型を留めていません。
これではフレームに表皮だけが被っている状態だったと言えます。

中身のあんこは散々悩みました。
ニトリに行ってウレタンマットを見比べ。
最初は低反発ウレタンを使おうかと思いましたが、
高いので諦め・・・。
結局ビバホームで冬物一掃で売っていた長座布団９８０円を使いました。
家に持ち帰ってあんこを出してみてビックリ。
ウレタンではなく、ナイロンのマット。
でもまあこれでやってしまいます。
中心を合わせて背板部分に敷き、
折り曲げてフレームに合わせて線引きした後カットしました。
背中のマットは別の薄めのマットを貼っています。

Ｇ１７ボンドを使いながら、段階的に引っ張りながらフレームを巻いて行きます。
巻いた部分がそのまま形になってしまうので、
Ｒ部分は切ったり足したりして下地を整えます。
接着は全てＧ１７ボンドです。

切り貼りした部分をまとめる為に、
発泡シートで巻いていきます。
このシートも長座布団の中身です。

中身が完成。
発泡シートの張り合わせの段差や変な出っ張りは
カッターを使用してそぎ落とし、この時点で綺麗に整えます。
背中の上部は上から約９ｃｍ。表皮の縫い目の位置でタッカで留めて形を整えています。
後は表皮を外した時と逆の順番で、引っ張りながらクリップで留めていきます。

完成です。
左が作業した方。
右は助手席用で、劣化が少ないとは言え、少し痩せています。
肩部分のＲが若干違うのはご愛嬌。
見比べなければほとんどわからないレベルになりました。
今回はナイロンマットを使ったので、ノーマルに比べてかなり硬めの仕上がり。
でもこれがまた良いホールド感です。
費用は合計で３０００円弱。
相当根気が必要ですが、買い換えるよりははるかに良いです。