
タイヤの話⋯ではありませんので
ご了承下さい。
暫くの間、自車に触れられませんでした。西の海を挟んだ彼の地にてタクシー移動の日々、運転席から離れてましたがスリルは果てず
大陸だけあって道路作るにもトンネルやら橋も東の島国兼山国ほど多くは要らず、更に太平洋挟んだコメ大陸の都市と同様、高速道や都市高速は片側だけで狭くて3車線、普通で4-5車線、合流点で7-8車線以上、広い道路は作り放題なんだけど、それでも走ってる車の数も飽和状態に近い?
エンジン車と最新EVが入り乱れ、それでも違うのは、車が新しかろうが古かろうが、まともにウィンカーも出さず何列も車線を横切る程のカニ走り
割り込み、割り込まれ、あちこちでクラクションは鳴り、速度に関わりなく前後の車とは基本的に常時Tail to Noseで割り込ませない距離をキープ。それでもタイミング良く鼻を入れて割り込んでくるクルマ達
何かに似てる。
カニの群れではない、そうそう蜜蜂の巣
どんな速度で走ってても前後の車とは殆んどBumper to Bumperならば、横の車ともDoor to Doorで後席の乗客同士引きつった顔でこんにちは。電車じゃぁないんだけどなぁ
横の車のドライバーったら、こんな状況でも片手にスマホ。そんなんであなたのBentaygaぶつけたら大変でしょうに。その前を行くXiaomi SU7の小娘はアオられても平然至極。
街中に入れば、人と自転車とバイクと車が更に雑多に入り乱れ、騒音とクラクションの雨の中、縦横無尽にギリギリですれ違う日常。
こっちの巣箱はすでにひっくり返ってる
スクーターに3名乗車、これでも南のT国より1人少ないぶんマシ
しかし電動で静かな上に数もやたらと多けりゃ、スマホにかじりつく歩行者と音もなく交錯、どっちも慣れてて自然にかわす奇跡の技が連続
青信号になった横断歩道を渡れば、真横から突っ込んでくる警察のバイク。
あんたもかい
赤信号でも右折出来る国はあるけれど、いくら何でもギリ過ぎる
あらゆるところであらゆる移動体が絶妙な距離、絶妙な間合い、絶妙な操作で凌ぐ道路と言う戦場?
気後れしてると1mmも進めない。
けれど進んでも危ない。
その中で事故してる人も自転車もバイクも車もほぼ見ない摩訶不思議
結果論で言う絶妙とはこの事
恐れ入ります。
毎日が全員参加のマーチングバンドのブッツケ本番、演奏も初見どころか楽譜さえなし、でも袖触れながら成り立ってるこの日々は、きっと他生の縁だらけなのでしょう。
前世も現世も来世もごちゃ混ぜの浮世離れは一体どこの世? 確かに今、自分の目の前にあるんだけど、これ何?
喧嘩しないギリギリの集団生活を送ってるやさぐれかけた若輩の様な溢れ出るエネルギー、そして乱痴気で無秩序にも見える独特な秩序のお見事な調和がここに
車の危険回避機能の類も、オンにするなり車は進まず、警報も鳴り続けるから煩わしかろう、アイサイト更に鍛えるならきっとこの国しか無い。
こんな交通環境でも自動運転に力を入れてるってどういう事よ? この現実を見ながら真面目に言ってるならばそれはスゴイです。
隣の島国はますます遅れるでしょう、まずはその感覚から?
例えばこんな喧騒の只中、小型バイクはほぼ電動化完了、クルマも相当数がEV化、何なら日本の街中より空気が澄んでる。来なきゃ分からなかった。黄砂が大変かろうとかって遠くから眺めてると見誤る
ここは今や人口だけでなく、恐らく食べ物も飲み物もITもそのほかあらゆる製造業やらサービスも、何より脱皮するパワーまでも世界最大か
巨大過ぎる赤い巣箱を持て余してる様に見えて、ぶっ飛んだ発想もその中で装換済、中の個体はさっさとスイッチ切り替えてチャレンジしようとする腰の軽さも、変なこだわりの無さも持ち合わせる野性が素性、あらゆる階層が変化も進化も産みつつ揉まれつつ、したたかに動めき膨れるアメーバプラットフォーム
でも皆パツパツの反射神経をフル稼働してる様に見えながら、神経は衰弱なぞしてなくてケロッと生きているんだろうな
西の大陸で不自由のふりした自由を発見。
夜空には毎日ほとばしるビームとドローン、昔のアニメで見た地球外惑星のスペクタクル
東の島国の社会は、分かりやすくキレイな秩序を重視してるのでしょうか、一方で意識が保守化したかの様なシニアライクにも見えてきたり
もちろん良さも恩恵もありますし、その大人しさや落ち着きが好きなのですが、少子化&人口減と疲れが見えた社会でこそ出現する思考や行動の結果の姿なのか、それとも世界へ向けてモラルや意識や遠慮の新しい模範を見せているのか
でも小さい枠組みの中で既得権益と守備範囲を確定させようとして逆に自由が削がれて不便
皮を破るのが面倒だから、一角で大人しく過ごすことにした?
そして天下分け目の変革期なんか、きっとジワジワやって来て、もはやイクサに兵器すら要らず、粛々と後戻り出来ずに変わりゆくもの
辺境の島国に遅れて結果発表が伝播してくるのは、取り返せなくなってから?
気付かぬうちに、なんちゃってが付いてしまいそうな先進国ぶりっ子が、文明の果てに取り残されて遺跡になるなんて
昔は彼の島国も同じ勢いで、護送船団ごと成長へまっしぐらだった幽かな記憶も。
自分がとうに失ったもの、見かけなくなったものに久方ぶりにお目にかかった感
大陸、維新中。
4000年の次に新たな1000年を加え、5000年の歴史に向かって⋯
取り敢えずは現金とガソリンと西洋のアプリが無くても過ごせそうな10億人超の世界が出来ちゃってる。
それも独自の言語とITと政治という殻に守られたクローズドなデカい巣箱に広大な花畑のセット。
輸出が減っても内需で行けそう
四方八方見ても雰囲気は発展途上状態にしか見えない、これでGDP世界ナンバーツー、総額で島国の4倍、人口比で見ても、感じる勢いからも、利用できる土地面積も、眠る資源も、まだ伸び代は果てない様相⋯
表向きに報復関税と言う名のモーション作って、左うちわ競争したらきっとあの国に負けない。
電池や太陽光で世界を握った後は、核融合発電? 原子力電池? AI? 宇宙事業?
気がついたら世界一になってるモノが多い。
例え他を模倣しても、抱える人民を取り込んで板に付けたらこっちが無敵のDefact Standard
日本人がグローバルスタンダードかと思ってたものたちも、ただの誤解と錯覚でした。
小生はこの姿を前に気後れして隔世の感。
よってシニア手前らしく、自己流のチマチマとしたクルマいじりを自分なりに嗜む日常へそろそろ戻ります。
夢から覚めるのか、現実から離れるのか分からないまま、その昔日本に来て住んでいた西洋人が形容したような、小さな妖精の様に微笑む日本人(のおじさん)へと向かって、ばけばけます。