• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Akijawdenのブログ一覧

2024年09月13日 イイね!

ヒカチョウ ケイチョウ テチョウ

ヒカチョウ ケイチョウ テチョウ整備手帳で触れましたが、ハイパーソニックツイーターを3つ付けました。

そもそもの始まりですが、Youtubeで試聴用音源をアップされてる方の或る曲をUSB接続で純正BOSEで聴いたところ、サブスク音源のUltraなんとかよりも音の粒立ち際立ちが生々しくて、リアル感というか臨場感も強かったので、何故?ってところから始まります。

因みにサンプリング周波数ではYoutubeが確か48kHzまで(かつ高域は20kHz以上をカットだとか?)に対し、Ultraなんとかは96kHzなので、数字上の粒度はUltraが上であり、ますます疑問が大きくなります。

いつも聴いてる音源が良くなかったか、あるいは車に付いてるプロセサーやスピーカーは実力がそこそこあるって事になるのでしょうか。


ただ音源の質を上げるとしても、いろいろな楽曲を聞きたいし、いい音源探し尽くすのも面倒だったり、数が限られるので、これからもよくあるサブスクアプリで行きたい。

ポータブルDAPは興味あるけどお値段高いし、車のプロセサーに実力があるとしたら、値段ほどの変化や効果が無いとショック受けそう。

試しに数少ないMQA.FLAC音源を引っ張り出してUSBで繋げて聴いてみたところ、癖や濁りが無い整った音ながら、さほど生っぽいとも感じられないデジタル音に感じたので、ウーン。
手持ちのイヤホン用小型DAPではMQA拾うけど、車側の対応オーディオファイルはFLACあるけどMQAが無いみたい。 

でもって悩んだ結果、音源のアップグレードを一旦止め、プロセサーを足すこともせず、いっそお試しでハイパーソニックの世界を覗くことにしました。



まずは純正ツイーターも道連れに、40kHzまで鳴るとかというアルミニウム特殊合金コーンを持つAudio Laboratoria AL−1FTというものに変えてみます。BlamならTS25HRとほぼ同じ再生周波数ですね。

机上で試すと高音は刺さりすぎず、走りすぎず、落ち着いた響きです。フィルター無いと中域から良く鳴り、音に厚みや奥行きが出ますが、スコーカーと音域が被リすぎて雑味か嫌味が増すのも避けたいし、ツイーター保護という面からも役割分担という面からもフィルターは付けることにしました。

4Ωで40kHzまで鳴らしてくれるのなら2.2〜3.3μFくらいのHPフィルターにしてもいいような気もしますが、800Hz前後の中音域も売りなんでしょうか。680から下を-12dBでなだらか目に抑えてくれる様です。

数字としてはスコーカーとかなりの音域が被りますが、机の上では実際の中音がこのフィルターにより結構控えめに聴こえました。このまま行きます。





これになんと20kHz(既に聞こえない高域)から40kHzを超えて150kHzまでの複雑性超高周波を発するハイパーソニックツイーターのBatpureを並列し、いきなり雲の上の世界に飛び込みます。


左右ツイーターもセンタースピーカーも共々に正相のまま、Batpure計3個を並列接続です。




ツイーターカバーの裏に、縁に両面テープを貼ったBatpureを縦に付けます。




新しいツイーターのコンデンサーはカバーを外し、エプトシーラーやスポンジでカタツキ防止してからBatpureの裏に被せ、インシュロックで従来のツイーター固定用の穴を使い、折れない程度の若干のテンションかけて留めます。





Batpureとツイーターコンデンサーからの配線をまとめて、このオスカプラーに接続です。純正BOSEの車両側カプラーに繋がります。並列にしたので太くなったケーブルをまとめてカプラー端子に固定して、カプラー本体に入れるのが大変でした。



外から見るとこんな感じでよく見えませんね。Batpureのピエゾ振動板の色は見えます。


Batpureは抵抗値が高いのと、可聴高音域以下の音がほぼ鳴らないという事もあってフィルターなどは要らないようです。波型ピエゾはカバーもあるし扱いにも気を使わなくても良さそうな感じ。ただ熱には強くないとか。





センターはフロントガラスに当ててから耳方向に反射する位置に据えます。上部にカタツキ防止のエプトシーラーを小さく貼ってます。写真は貼る前です。

なお机上SPならバスレフの穴に逆相にしたBatpureを突っ込むと良い、とかいう記事もあったりします。センターだけスピーカーごと逆相も試しましたが(バスレフポートじゃあないですが)、正相が好みでした。




3個ともほぼ純正スピーカーの位置なので、フラッターエコーとかは発生しにくいかなと勝手に推測。車なので、主な内装は布と革ですし。ま、そもそもエコーさえ高周波過ぎて聞こえない・・・

なおBatpureはツイーターやスコーカーの位置より内側に置くと効果高いとか。よって新たなツイーターの方は従来位置の外側に置きました。







台座は木片の黒塗装に木ネジ留め、その下にスマホ用の金属プレートシール、こっちも穴開けて裏から木ネジ留。
材料費100円未満なら見た目もそれなりに・・・



自分の耳で12kHzが可聴限界のジジイが何をやってんだ?と我ながら半ば呆れます。しかも先にドアにつけたBlam Signature FRS 3N50+でも、30kHzの非可聴域までカバーしてるのに。

でもでも、雲の上は眩しく晴れ渡っていました。

鳴らして見ると摩訶不思議、加齢した耳で聞こえないはずの、というか人間が聞き取れない高域の周波数を追加したのに、何故に違いが分かってしまうのか、それこそが分かりません。

今までドアスコーカーの交換などで音がキラキラと聞こえるようになったと思ってましたが、まだ皆さん方、もう何枚かのカーテンの向こうで歌って演奏してたんですね。

音のベールが取れ、全部の音が何歩も近寄って来て、音像も上に上がります。 出たぁ! 怪談か。いやこれって、空即是色。



こんな小さなもので、と言ったら失礼ですが、低中高の全域にわたって音の輪郭がはっきりしたり、おまけに何故か低音までクリアに聞こえたり。(4.4mmバランス接続ヘッドホンでDACから聞く音ほどの精度はないです、念の為。)

原音の再現性がどうの、ノイズが少なくて定位がどうの(あえて言えば非可聴域はノイズの部類?)、というよりも、何だか周りの空気感が変わって、音の粒の皆さんとお近づきになれました。しかも皆さんこんなに綺麗な粒だったの?

演奏する全員が、相対的な位置関係はそのまま、少し広がりつつも一斉にこっちに寄って来て輝くし、雨音もせせらぎも自分にかかりそうだし、鳥も虫も隣で鳴くし。でも定位が犠牲になっていない様子。
ここは車の中か?
得体の知れない何かに包まれます。




例えばアンプラグドとか言いながらもアコギからマイクで音を拾って結局アンプで音を増幅して離れたところから聞かせる、とかではなく、生楽器を耳でそのまま目の前で聴く様な感触に近くなるのでしょうか?

また複数種のアコギをピックアップとプロセサー通してアンプスピーカーで聴くと、ギターの木材等の違いからくる音色の違いを薄めてしまいがちですが、生音なら違いがわかります。これが原音なのかな? 

プロセサーが天女の羽衣なら、ハイパーソニックは裸の王様ですね。
腹が出てたメタボでも、シックスパックでも、むき出しで晒されそう。

服も帽子も靴も全部剥ぎ取られ、裸の音になったら、美しさもエグさも粗さも全部出てきます。

脱いでビーナスの誕生か、恐ろしいイザナミの逆襲か、両刃の真剣と向き合う様な緊張感と臨場感がセットで生まれたり。
つい音に集中したり、吸い込まれてしまいます。



素人が調べたところ、この超高音域の音、耳で聴こえる周波数を超えても、人間はこれを外耳道から聴覚を介して受け取るだけでなく、皮膚を通して感受し、数分後には脳内の視床や脳幹が刺激され、自律神経が整ったりNK細胞や免疫系が活性化し、ポジティブな気分になると、臨床試験などで出たらしい。
ついでに血糖値の上昇を抑え糖尿病に良かったり、鬱の治療にも使われたりしてるらしいのです。

身体的効果を狙うなら80kHz前後が有効かという記事も。(そんな音源、探しきれませんが、一般にはガムランとかハープシコード、パイプオルガン、熱帯雨林の環境音に含まれるようです。)

よってこの物体は、冬でも皮膚が出ている顔周辺に向けて据えた方が良いと思われます。

メーカーのサイトではヘッドホンで耳を塞いで、顔のド正面にこれを据えて聞くという絵がありました。

超高音域ってもはや耳で聞く必要がないのですね!? 長距離ドライブで疲れなければ御の字です。音の世界は不思議なことだらけです。


でもって今回の2種のツイーターも発見をもたらしましたが、もう少しエージングが必要でしょう。暫く鳴らし、ある程度全身で超高周波の心身マッサージ効果を感じ取れたら、沼が見えない位置まで少し遠ざかって、さらに鑑賞(治癒?)に注力します。


小さな小さなハイパーソニックツイーターを付けただけで、こんなに長い話をグダグダ書いてしまいました。そこまでハメルのもBatpureの力なのかな。一度付けたら外せなくなります。


(スーパーツイーターならパイオニアにもありましたが昔は村田製作所もホーム用を作ってたらしいですね。京セラなどからも近々室内用が登場しそうです。

なお非可聴音だけで鳴らすと効果がなくって、可聴音とセットになったら初めて効果が出るようです。

機能は全く違えども鹿島建設のスピーカーや曲面振動板のミライスピーカーの機能も凄そう。将来応用されるのでしょうね。)


蛇足です



密林音楽が提供するDOLBY ATMOS(結構人工的な加工音ですが)で聞く
アルバム MAGNIFICAT
の5曲目 FECIT POTENTIAM で

BATPUREの超高音域
Audio Laboratoriaツイーターの高域
BlamのSignature FRS 3N50+のフルレンジ
純正ウーハーの低音

の実質4Wayを楽しめました。
全スピーカーがフル稼働。

Batpureがあることで、高音から低音まで、全て解き放たれたかのように鳴ります。パイプオルガンやバイオリンの高周波の倍音も鳴ってることでしょうし、たくさんの楽器や声の中高音がきれいに輝きます。コントラバスの低音も。

が、同時にパイプオルガンの重低音により足元ウーハーのエンクロージャーが壊れるかというほど震えます。ドアスコーカーも低音拾うのでしょうか、ドアトリムが震えて恐ろしや。
ツイーターのHPフィルター繋げといて良かった。

(3曲目 Quia Fecit もいきなりパイプオルガンの超重低音から入ります。 スマホなどのスピーカーではこの低音は再生できないので聞こえません。)

Dolby AtmosでなくUltra・・の方が変な加工感が無くていいかも。


Posted at 2024/09/13 23:08:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2024年07月27日 イイね!

お坊さんが仏様に変わる話

お坊さんが仏様に変わる話相当長文で失礼します。

以下長くなるので、ご興味を持たれた方以外はスルー下さい。

また飽くまで素人耳の感想に過ぎませんので加えて悪しからずです。



お坊さん達(BOSE)の読経(楽曲)が元気よく良い音に聞こえて結構楽しんでましたが、時間が経つとエージングよりも先に、なぜか多少の粗のようなものも感じたりして、いわゆる慣れがやってきたんでしょうか、それとも耳の老化だったり。

ディズニーランドも何度か行くと無意識にゴミや劣化部分などの粗が目につきますが、それでも良いものは良いですし、更に高みを求めると何事もきりがないのは重々承知です。


今回は勝手な私の耳の諸事情により、さらなるエージングを待つ間に、気になったスピーカーに手を入れてみました。

SEITAN@tdnさん他の先達のトライが大変参考になって、一介のフォロワーとしてはとても助かりました。





私の場合、よく言われるドンシャリ系がさほど好きでなく、少し艷のある中音域を混ぜた音が好みです。

純正お坊さんの音を多少は客観的に聞けるようになったかなと思いますが、一般的に評価がさほど高くない高音域はマツコネでtreble調整できる範囲で私には十分であり、ハイハットもシャカシャカし過ぎないのでいいのです。高音の複数の楽器が交じると少し散らかりますが、それも問題ない範囲です。

中音域はボーカルの声がリバーブかかってるのか、しゃがれているのかが分からなくなる時があり、声がいくらか乾いて聞こえてる、なんて感じた時があるので、Center Pointを1にして、ダマシつつ?聞いてました。

明るくオープンでハスキーな声で、これはいいと思います。更にもう少し、締まりと艷やかさを加えてみたい。

無理せず落ち着いて、声帯を一度潤してから、もう1枚カーテンをめくって眼前まで近づいて来て歌ってほしい。

低音域は音圧なら十分ありますが、強風の波立つ水面に石を投げ込んだ様な感覚でしょうか。波が散る音と、石から広がる同心円の波動との区別がわかりにくいような気も。実はスコーカーと違って粘っこいのでしょうか? 音が離れるのに少し時間がかかる?

低音の音圧は高くなくて良いので、複数の低音域楽器がもう少し分離してて、繊細で多彩な音色の低音が出れば、一個人の好みには合うのかもという感じです。



ってな訳ですが、それに対して今回は素人が非常にまとまりのない手の入れ方をします。

まずフロントキックボード横のウーハーで聴きたいのは、音圧の高いバスドラでなく、コントラバスのクリアな音色ですが、音の輪郭ならなんとかそのまま改善できそう。

Seitanさんの事例に倣って、キックボード裏にウェイトとなる制振シートを貼付け、更にエンクロージャーの見えてる部分にもエーモン制振材などウェイトを貼ると、低音が明瞭でメリハリが生まれました。

スピーカー替えてないけどな、ガラッと変わって、なんだろな。最初から安価でもウェイトがあったら歯切れある低音になってたのかもですが、でもここは軽量化という別の意図があったのかと後で合点しました。
(なお印象として120-250Hzくらいの中低音の鳴りが相対的に弱くなったような気もしますが。)




フロントセンタースピーカーはCenterPointのオンオフでの存在感が全然違います。まあそれがセンターの役割でしょうか。個人的にはここにもっとシズル感を放つ高音域が欲しいかも。現行スピーカーでは難しそうなので、変える候補探しです。



こんなときAIに聞いてみます。
さすがにコアキシャルは厳しいと思われたので「インピーダンス3Ωの約3インチスピーカーでおすすめは?」

MSのCopilotは一般論しか返してくれません。
GoogleのGeminiがいい感じですが、4ΩのAudisonとかCeletionやKickerがおすすめされます。カーオーディオじゃないものも。
今度はGeminiで「スピーカー」を「スコーカー」に変えて尋ねると、NFJとかの3Ω格安フルレンジスピーカーが返ってきます。これ送料込みで2000円行かない。しかもホームオーディオ用なので、耐震性、耐熱性などは高くなさそうですが、コーンとエッジの間にクリアランスがある構造って事で、ゴム部分の劣化影響が少なそう。マグネットにネオジムも利用。よってものは試し、ポチります。



NFJのこのスピーカー、金属バッフル?というかフレーム部分をゆっくり曲げてエッジと面一に平らにすると、純正の赤いバッフルのネジ穴に設置できました。直径2.5mm長さ20mm程度のボルトとナットで固定できます。ボルトはやや斜めになりますが、しっかり固定でき、その他の2箇所のフレームのうちシフトノブ側は上に跳ね上げ、これも台座にネジ穴開けて固定できます。ボンネット側は下に曲げます。そしてオリジナルの位置へと奉納できます。








裏に吸音材を置きます。100均レンジフードカバーなら耐熱性不織布で8枚重ねの極厚。金属ブラシで表面を毛羽立たせ吸音効果を高め、スピーカー全体を裏から覆うように置きます。

純正カプラーのメーカーや型番は不明でしたのでケーブルの先をハンダで固めて、そのまま車両側のメスカプラーに直接押し込んで入れます。カプラーとケーブルそれぞれに別に粘着テープ付きのマジックテープメスを巻き付けて、さらに側面から長いマジックテープのオスをケーブルとカプラーにブリッジして貼って脱落防止します。








ドアスコーカーは肝なので、少し奮発です。
お仏蘭西BLAM社 Signature FRS 3N50+ インピーダンス3Ω フルレンジの80mm径です。

純正スコーカーはバッフルごと外し、残った台座に薄くて硬い強力両面テープと付属の3mmスクリューボルト3個の固定をし、少しの手間でこの仏様は見事に元の坊主殿の座に鎮座されました。





バッフル下の台座には、2.0〜2.5mmの穴を開けて固定できるポイントが、スピーカー現物を当てて3箇所ほど確認できます。





もともとバッフル作ろうと思い、薄いアクリルで試行するも割れて断念。なお厚いバッフルではスピーカーグリルがドアトリム側のスピーカーカバーの裏に当たるので、結局手っ取り早く台座にスピーカー直付けとなりましたが、一部はボルト留めも出来て嬉し恥ずかし妥協の産物です。



トリムのとある部分の加工により、バッフル固定ボルトにフィリップスドライバーが届いたので、ドア内側のトリムを外さなくても済み、かなり楽チン。

上のスコーカー全体写真に入ってますが、加工跡はリカバリーできないので、この方法はあまりおすすめしません。跡はスピーカーカバーで完全に隠れますけど。
ところでドア内にネジ落っことさないように、工事中は何かの受けを作った方が良いです。

ちなみにカプラーは矢崎の060オスです。




さてここまででの音は…全く持ってエージングもできてませんが、安い庶民派中華屋さんのN社も、フランス中流階級のB社も、キラキラ明瞭に歌い上げてくれます。

どちらかというとN社は、純正比では落ち着いて焦点が定まった感じのシャンとした音でした。フルレンジなので高音も十分出ます。

B社はキラキラ。コーンはカーボン繊維系、若干張りがあって固めなのか今のところ中世の教会の中で聞く讃美歌?

2人の相性はロミジュリのような身分の差?から来る危うさもありますが、それぞれの役をわきまえてるかのように、切々と凛として歌うのは同じです。お年をとれば老け方や持ち味が違って来るかもしれません。

なおドアスコーカー、同じ仏様のお国のF社や伊国のA社だったら、もう少々メロー気味に優しく歌うのかもです。3Ωで約80mm径のスピーカーは無さそうでした。


そうですねぇ、元のお坊さんがハスキーなのか、薄いリバーブがかかってるのか分からなかった元気で朗々とした読経だとすれば、仏様はステンドグラスの下で少年少女の合奏&合唱団が歌うキラキラ讃美歌になったような感じでしょうか。音に一段リアリティが生まれたようです。

いやはや良い悪いというより好みの問題です。生ビールより瓶ビール好きな人も居ます。中身のビールは同じで、ジョッキも瓶もガラス素材は同じ、でも何だか違います。



そんな思いとともに、外したフロント回りの純正スピーカー現物をみると、このスピーカー群、コストという面では見た目の通り作られたと思しき個々の持てる最大の能力を出し尽くして、よくここまで鳴ってたなぁ! と驚きます。





車の軽量化のためでしょう、非常に軽く作られてます。スコーカーもエンクロージャー無く、足元ウーハーのエンクロも重量をなるべく軽くしてある様です。

一つずつを単体で鳴らしてみると明るく軽く分かりやすく、元気で少しハスキーな声の若者です。割りかしオールマイティな分、年の功の深みはこれから作られるかな。でも良く鳴ります。

これならプロセサーかアンプなども裏できっといい仕事しているはずで、それはそれで凄い感じ。

実力の高い監督が、まだ無名だけど底力のある若い俳優を集めて精一杯の素晴らしい舞台を作ってたような。

だったらスピーカー達も年を重ねて、もしかして名優に育つかも。
よってそのままで全体のエージングを待つ価値もあると思われます。


基本3WAYの12スピーカー分散で、CenterPointをオフにすると一旦ワッと部員が部室内で全員集合します。

が、それは床の間に凛と置かれた水鉢の中の生け花が、庭の若干の湿気やマイナスイオンを伴い、その場を引き締めている状況とは異なる感じです。


どこまで行っても好みの問題ですが、一旦付けたキラキラ合唱団のお方は、CenterPointをオフにしても、全体が締まりつつも輝き、焦点が合ったキレイなオケのよう。声も澄んで近くで聞こえ、音楽国の光が降って、ルノワールの描くムーランドゥラギャレットの中に入ったようです。別の楽曲では、ありがたやと拝み1日を終えたくなってミレーの晩鐘に入ったようでもあります。
永平寺からオルセー美術館へ!?
車に乗って聴いている時間の趣きが変わりました。





下は全く個人趣味の試聴楽曲です。
あまり音量を上げないで、以下が再現できると良しと思います。


高中低の各音域をハコモノ楽器中心で鳴らす:宮田大 「鮫」
高〜低音のそれぞれの楽器が登場しバランスや定位感、奥行きを掴めるか。


高音域でのベントや倍音マシマシの演奏:宮本笑里 「ひばり」の2:00以降
高音域がキンキンしないで耐えれるか。自然で聞き取りやすいか。

バイオリンの高域は4000Hzがいっぱいとは言えハコモノ楽器は倍音を出すので、4000Hzの音なら、8000、12,000Hzと倍々で鳴っててハイハット音域を超えますけど、その空気感を出しつつも崩れないか。
(年なので12000kHz以上が聞こえず無念。でも5〜7000Hzまでの高らかな鳴りをspectroidアプリでも確認できます。)


一応、ドンとシャリのチェック:SizzlebirdのThe Composerでしょうか。余計な楽器が入らないので。

冒頭の鳥の声、虫の音、風の吹き渡る音、カエルの鳴き声、魚が水から出てまた帰る音、などはカーオーディオで走行中にキチンと再生できないかな? 無理に聞こうとしないで下さい。途中から音圧のある低音がドンと入ります。


中域の声とギター: Carla Helmbrecht の歌う 「How Insensitive」
Akio Sasajimaが弾く前奏と間奏のギターで、ピックが弦を弾いた後の音ではなく、その直前の、ピックが弦に触れた瞬間の接触音と、その後の弾いた弦の音が別に表現できているか。
おまけにCarlaのハスキーなボーカルにも艶があって、発声する前後での口中のシズル音、Sasajimaの椅子の軋む音、間奏中の呼吸なども聴こえるか。


中音域Timbre:2cellosのいくつかの楽曲
全く同じ音域のチェロで、ルカが弾くクールで格調のある音色と、ステファンが弾く陽気でスムーズな音色、それぞれ違ったニュアンスを明確に分けられるか。


中音域のキレ:Rodrigo y Gabrielaの「Hanuman」


低音域Timbre:Abraham Laborielの「The Bass Walk」
中高音域の楽器もちゃんと表現できてて、2台のベースのうち、ファンキーなPeewee Hillに対し、Laborielのリズムもアクセントもある音色が別のベースに聴こえるか。


低音域のキレ: Brian Bromberg 「Slang/スラング」
連続する中低音が潰れずに散らからないか。


ボーカル: 松田聖子 「白いパラソル」
1番目のサビ「あなたを〜知りたい」の「を〜」。この僅か1秒、1文字、1音符を歌う瞬間に、ベント〜ビブラート〜ヒカップという3つのテクニックが瞬間的に続くので、全てきちんと明確に表現されているか。混濁してぼやけないか。

ボーカルはいろんな人のいろんな声質を聞きますが、この人、凄すぎです。
ベント、フォール、ビブラート大小、ヒカップの大小、声帯を開けたスタッカート、閉じたスタッカート、エッジボイス、アクセントからの急なウィスパーボイス、云々と、歌唱のテクが実はてんこ盛りで、一つずつが目立たないながらも、自然で押し付けがましくなく、かつ歌全体にわたって多彩に散りばめられて、テトリスかのように次々にとめどなく降り注ぎます。

敢えて盛ったテクじゃなく、きっと自然に歌ってこんなふうに歌えるんでしょう。だから余計に凄いですね。恐るべき声帯の魔術師。

この松田聖子全盛期、他の誰のどんなボーカルより聴き応えがあって、この時のこの人に並ぶほど、ボーカル深聴の醍醐味が味わえるシンガーが見つかりません。宝探しをしながら聴いています。

野ばらのエチュードも冒頭から1:00までのサワリにテクが20くらい入っていて。(…数え直したら40くらいありました。信じられん…)
実は最近まで興味が無くて気付かなんだ。恐れ入りました。 

因みにこれらは質のさほど良くはない格安のイヤホン、ヘッドホンやスピーカーで聴いてもあまり良くわかりませんので、能力のチェックには良いです。また車に乗りながらではちょっと厳しいかもです。


超高音域
できれば可聴域を超えたハイパーソニック領域の音源も出して、何か感じるか、疲れないか、なんて試したいけど、バリ島のガムランとかキース・ジャレットのハープシコードの音源でも明瞭に鳴っているか、spectroidではわかりませんでした。

サブスク音源ですし、非可聴域がどこまで出ているのか分からず引き続き実験しながら悩みます。
Posted at 2024/07/27 23:42:39 | コメント(0) | トラックバック(0)
2023年07月23日 イイね!

性能、燃費、価格、色々高い次元でバランスされていると思います。

ハンドリングのアシスト機能を持ったクルーズコントロールがあると長距離移動がかなり楽です。遠くへ行きたくなります。

2人以上なら、高速代も燃料費(軽油)も入れてこっちが安い。 5-600kmまでの移動なら新幹線やJR、バス移動が減りそうです。
しかも乗り継ぎの待ち時間を入れると発着時間はさほど変わらず。

移動先でも自家用車があればレンタカー借りる必要もなし。安い、早い、楽ちん。
遠くの街が近くに感じるようになる車です。
Posted at 2023/07/23 19:44:00 | コメント(0) | クルマレビュー

プロフィール

「性能、燃費、価格、色々高い次元でバランスされていると思います。 http://cvw.jp/b/2853619/47106168/
何シテル?   07/23 19:44
Akijawdenです。よろしくお願いします。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/10 >>

   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

リンク・クリップ

シュブロン空力観察 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/10/09 21:04:54
飛び石補修 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/10/06 19:45:33
吸気パイプ近辺の静電気を無酸素銅ケーブルとカーボン繊維で放電しました 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/10/05 22:43:48

愛車一覧

マツダ CX-60 ソワさん(と) (マツダ CX-60)
クルマの仕様から見ても、登録台数から見ても、稀有な存在と言えるこのCX-60。 全身ブ ...
スズキ バンディット1250F スズキ バンディット1250F
スズキ バンディット1250F

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation