![フェンダーの獅子の色[117クーペ] フェンダーの獅子の色[117クーペ]](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/047/739/380/47739380/p1m.jpg?ct=3067d2c6fe18)
117クーペ全年式にわたって装着されたフェンダーの獅子マーク。
68年型から最終まで同じ形状ですが色々種類があります。
誤解が多いのはPA90は背景色が赤色というもの。自分のPA90(69y)でも時々指摘されます。ハンドメイドオーナーでも知らない人は意外と多く、自分も72年式に乗っていた時はそう思っていました。
半分は間違っていませんが68~69年型PA90は青色が正解のようです。
品番は9-68621-950-0/9-68621-951-0。
type1はハンドメイドのうち生産台数が1割ほどしかなく目にする機会が少ないことと、これを補修部品としていすゞで注文すると70年型以降のPA90用の9-68622-258-0/9-68622-259-0(赤色)が互換部品として供給されるのが誤解の元でしょう。
カタログや当時の雑誌などを探しても証拠となるような色がわかるような写真が見つかりません。
PA90の獅子背景色がこの赤色になったのはPA95Sが発売された70年型からです。赤色はDOHC車用として77年型まで継続して同じ部品番号で使用されました。
70年型以降のPA95Sの青色は9-68622-371-0/9-68622-372-0という部品番号になっています。
青色の色味がtype1ものと違うという話もあります。自車PA90(69y)にはおそらく新車時代からの青いものが付いてはいますが元々の新品状態は見たことがないのでよくわかりません。
表題写真はPA90(72y)用にストックしてあった新品赤色エンブレムをPA90(69y)用に青色に変えてみたものです。
剥離剤と爪楊枝で赤色を剥がし、Mr.カラーの(クリア)ブルーを挿しました。
72年型からPA95Nが追加になり黄色の獅子が装着されました。9-68622-386-0/9-68622-387-0(黄色)
これも現物を見たことがありません。
量産化された73年型以降もPA95E/W赤 PA95S青 PA95N黄とこの3種が引き継がれました。
76年型以降は末尾が-1になるものの4グレード構成と対応色に変わりなく部品番号は同じです。
78年型以降は色のグレード分けがなくなり全グレード同じ部品番号になりました。しかしいすゞの互換登録ではなぜかそれ以前と互換性無しとされています。5-76210-037-0/038-0
2003年にいすゞで購入できましたがいまは入手不能。
違いは上部の装飾モールドの挿色が黒ではなく獅子の背景と同色になっています。裏側のモールドを見ると金型は同じようです。
1991年末に通りがかりの京都八幡の解体屋にあったシルバーのgiugiaroカスタム車から外したオーナメントがメタリックの金色のバックカラーだったことに驚きました。

高級そうですがまさかこれが黄色でしょうか?
このグレードだけの特別色なのか自作品か。パーツリストを見てもPA96SG専用は無いようでよくわかりません。
と思って販売カタログで写真を確認するとフェンダーに獅子が居ない!
獅子がいない117クーペがあるなんて今のいまままで知りませんでした。
八幡の解体車は内外装デカールも含め完全にgiugiaroカスタムでした。 内装、せめて前後シートだけでも欲しかったけど大きすぎて持ち帰れず泣く泣く諦めたため忘れません。
そういえばドリップモール(サーベルライン)もヘアライン入りで外そうとしましたがバッチリ貼り付いていて外せませんでした。
おそらく10年超えの1年車検になるタイミングで査定なしで解体にまわったのだと思いますが、いまだったら解体するにはあまりにも惜しい綺麗な個体でした。
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2024/05/25 12:20:39