2010年10月29日
【ちぃ】腫瘍摘出手術。
腫瘍は、無事摘出できました。
でも、ちぃは…麻酔から醒める事なく……そのまま力尽きるように息を引き取りました。
死んだハムスターが集まると言われる、ハム星へ旅立ちました。
手術しなければ、もう少し長く一緒にいれただろうか。
本当に手術して良かったのだろうか。
そんな事が、頭の中をぐるぐる。
手術しなければ、歩くのも困難になっただろうし・・・
徐々に痛みも強くなる。
きっと手術して良かったんだ・・・と、自分に言い聞かせる。
でも、それって飼い主の自己満足?
そんなことを思ったら、締め付けられるように心が苦しくなってしまいます。
午後1時20分を回った頃・・・
院長先生から「手術は成功しましたが、蘇生しても麻酔から醒めません。このまま目を覚まさないかもしれない。今すぐ来れますか?」と連絡があり。
丁度おひる休憩をもらっていたところだったので、直ぐ行きますと答えて電話を切った。
久しぶりに買った・・・お昼ご飯用のカップめんにお湯を入れてあったけど、そのままにして店を出る。
車に乗り込むまでに「目を覚まさないかもしれません」という先生の言葉がリピート・・・。
不安になって旦那くんに電話。
「ちぃ。目を覚まさないって。もう駄目かもしれないって。。。病院、今から行くから来てーー(TT)」
と涙声になって言うと
「泣いちゃだめだよ。しっかり前を見て運転して。今すぐ行くから」
と、落ち着かせるように力づけてくれました。
病院に着くと先生が手術室まで連れて行ってくれ・・・【ちぃ】と会わせてくれました。
腫瘍は取り除かれていたので腫れはなく・・・手術の跡の縫い目が痛々しい状態。
そして・・・息は・・・・・していなかった。
開いた目は閉じられることが無く、そのままの状態でした。
先生は手術の説明が終わると、体を横に向けてくれて傷跡が見えないようにしてくれました。
「出血も少なく、切除も早く終わったので・・・大丈夫だと思ったんだけど。
麻酔が一番の負担だから、目が覚めなければ体力は落ちていく一方で力尽きてしまうんだね・・・」
切除してくれた腫瘍を見せてくれた。
15mmはあっただろうか・・・楕円形の塊だった。
こんな異物があれば、さぞ歩きにくかっただろうと・・・。
もっと早くに気付くべきだったと、今さら後悔する。
説明を聞いてから、旦那君がこっち向かってると伝えると「旦那さんがくるまで待ってようね」って言って・・・
【ちぃ】の傍で待たせてくれた。
大きなマフラー音が聞こえて、旦那君が来てくれた。
私は何も言えず、動かなくなった小さな体を撫でていたら・・・
旦那君は何も言わず、私の頭を撫でてくれた。
言葉にならない気持ちで、絞り出すように出した小さな声で状況を説明する。
旦那君は小さくうなずいて、涙目の私の頭をまた撫でてくれる。
そこで初めて声を出して泣いてしまった。
落ち着いたところで・・・先生が【ちぃ】をガーゼに包んでゲージに戻してくれる。
すごく優しい手つきだったのをみて、先生は精一杯してくれたんだと判りました。
病院にお礼を言って、手術代は明日持ってくると伝えて・・・病院を出ました。
【ちぃ】を家に連れて帰ってもらうように頼んで、私は仕事に戻ろうとしたんだけど・・・
「そんな状態で仕事できる?大丈夫?早退できるなら、お願いしてみな?」
と、赤く眼を腫らした「いかにも泣きました」状態の私を見て、旦那君が心配そうに言う。
駄目もとで、上司に電話。
話しながら泣いてしまって、「大丈夫?落ち着いてね?」と声をかけてくれた上司。
「早退していいから、落ち着いたらメールちょうだいね?」と優しく言ってくれた。
それから、店頭にいるスタッフに電話。
本来なら直接言いに行くべきなんだけど、行ける顔じゃなかったので・・・
「いいですよ?お店の事は大丈夫ですから、最期しっかりお見送りしてあげてくださいね?」と言ってくれた。
その人は犬を3匹飼っているので・・・その辛さを判ってくれたんですね・・・
「動物を飼ってると、どうしても直面する事ですから・・・。手術うまく行くといいですね」
って、手術前も言ってくれてた。
お店を任せて早退した私は・・・旦那君にお願いして実家へ連れて行ってもらった。
【ちぃ】を【ゆん】の横に寝かせてあげたかったから。
実家に戻ると、お父さんとおばあちゃんが【ちぃ】を迎えてくれた。
(お母さんは用事があって出かけていたけど、後でメールくれて元気付けてくれたよ)
動物嫌いだったおばあちゃんは、【ゆん】のお蔭でハムスターは好きになってくれて。
【ちぃ】も可愛がってくれた。
うごかなくなった【ちぃ】を撫でてくれたおばあちゃん、「さみしくなるね」って。
そして【ちぃ】を【ゆん】の隣へ寝かせてあげたよ。
おなかすかないように。ご飯と、ヒマ種と。
寒くないように、病院でもらったガーゼと、冬用の綿と一緒に。
【ちぃ】は【ゆん】と一緒に実家で眠ります。
2009年7月生まれの【ちぃ】
2009年9月15日にお迎えして、一年と1カ月ちょっと。
途中引っ越しがあって、環境が変わったのが良くなかったのかな・・・
男の子の【ゆん】にくらべて、女の子の【ちぃ】は全然違う性格だった。
夏ゲージで天井に登ったり冬ゲージの天井蓋から脱走したりする【ゆん】の様な事がなく・・・とても力が弱かった。
何しても嫌がらずされるがままだった【ゆん】に対して、とりあえず挨拶代りに噛む【ちぃ】
噛んでから「しまった」と言わんばかりに、硬直・・・思い出すと笑えてくる^^;
そんな【ちぃ】、私と一緒にいた一年どうだった?
まだハムスター親として初心者の私に、いろいろ教えてもらった。
次迎える子の為に、教えてもらったことは忘れないよ。
【ちぃ】一年と一カ月。
ありがとう・・・
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Posted at
2010/10/29 17:21:52
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