昨夜は米子に宿泊。
米子駅周辺を徘徊し町並みを見聞。

今風の駅舎ではないですよね。

列車ほとんど特急じゃん。
どっかの中央線と変わりない。

もうこういう雑居ビルも昭和ノスタルジックですよ。
山陰っていうのは勝手なイメージで流行りの店も人も少なく、都心に憧れて後ろ向きに生きてるんだろうなあと思ってて、実際来てみるときれいに町が整備されててあるもので日々楽しく過ごしてることがよく分かりました。
今日こそは伯耆国一宮、倭文神社を目指します。
せっかくなんで境港とかも行きたかったんですけど、体調不良には変わりなく断念。
さて、朝食を済ませチェックアウトの際、昨日もらった抽選券で抽選にチャレンジ。
なんと1等でした…

そういうわけでアルファーワングループで使える金券をゲットしました。
とはいうものの、このアルファーワングループ、富山を中心に日本海側に展開してるので使う機会がないんですよ。
こういうのを猫に小判って言うんじゃないかな。
あと強運でもないですね。朝から○ンコ漏らしてるんで…
何が幸せなのか…
さてこの米子から倭文神社のある湯梨浜町まで1:30、国道9号を海沿いに走る。
夏と違って日本海は白波が大きく立つほど荒く海風も強い。
その海風を遮るように防風林で松が植えられ、その松も長い年月海風に煽られ斜めに育ってる。
中学の日本地理で習ったことがそのまま目の前にある。
義務教育は無駄ではなかったんだなと感心する。
そして倭文神社到着。

駐車場なんて気の利いたものはなく、ひっそりと佇んでおられます。

それでも彫刻は見事だしひび割れた様子もない。

こういう向かってゆく狛犬って初めて見た気がします。

立派とは言えませんが静かに佇んでおられますね。
何よりあれだけ強かった海風がここにはありません。
さて、御祭神はタケハヅチノミコトという機織りの神様ですが、この地の機織り産業が衰退してからは下照姫命が主祭神として経歴が長く文献も下照姫に関することが多く残っているようです。
そういうわけで女神ということで古くから安産の神様として親しまれてる模様。
しかしこの下照姫、とても悲しい神様なんですよ。
大国主の娘として生まれ、国譲りの際に高天原の遣いでやってきたアメノワカヒコが一目惚れして結婚。
一向に帰ってこないアメノワカヒコに業を煮やした高天原が偵察に雉を遣わせたところ、アメノワカヒコが弓矢で射殺。
その弓矢は雉もろとも高天原まで飛び、雉を殺した犯人に当たるよう向こうの神様が呪いをかけ弓矢を投げたらアメノワカヒコが射殺され、最愛の人を亡くしたという逸話があります。
下照姫にとってアメノワカヒコの出会いは幸せだったのか不幸だったのか考えさせられます。
もしみなさんも不慮の事故災難で自分以外の家族を亡くした際に今のように趣味に興じれますか?
仕事に打ち込めますか?
そう考えると下照姫の心情を理解できるのではないでしょうか。
この湯梨浜も観光地として興味深い土地ですが、体調不良なので無理をせず広島への帰路へ。
途中山の中で大雨に遭遇し、山を抜け岡山市内に入ると晴天。
これも日本地理で習った通りで山陰と山陽では山を境に天気が全く違う、実に不思議。
帰りは高速を使い、途中山陽道福山SAにて遅い昼食。

山陽道は何度も通ってますけど福山SAは初めて。
それもそのはずでここいつでも混雑マークが出てて寄れなかったんですよ。

その混雑理由がこれ。
グルメの福山と言われるほど食べ物がうまい。
特にここの尾道ラーメンはいろんな雑誌にピックアップされるほどで、食ってみたらホントにうまい。
ただ背脂が浮いてるだけでなく、スープに脂の旨みがしっかり入ってる。
そりゃ混雑しますよね。
そして17:00帰宅。
広島滞在中に大方行きたいところに行けました。
島根、鳥取、岡山、広島、中国地方は自然豊かでドライブコースに恵まれた魅力ある土地でした。
特に鳥取と岡山は事前知識がないだけに新しい魅力を見つけることが多く、不完全燃焼ですね。
神様巡りも十分できたような気がします。
この神様巡りも死ぬ前に自分の国の成り立ち、神様のことくらい知っておこうと思って始めたこと。
そうやって巡って生きるために必要なことな何か、何を成すべきかぼんやりと見えてきたような気がします。
そして何より神様も自分たちと変わりないなあと親しみを感じました。
じゃあ今すぐ死んでも悔いは無いか?と問われれば、あるんですけどね。
やっぱりもうちょい時間が欲しかったな。
Posted at 2020/09/27 19:04:35 | |
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