今日はこどもの日なんでこどもの頃に「あー、あったなあ。」という気楽な気持ちで読んでください。
ミニ四駆は1986年にタミヤのオフロードラジコンのスケールダウンモデルとして発売されました。
その当初はコース走行の設定はなく屋外で子供が一緒に走り回る想定で作られてます。
なので初期のシャーシはガイドローラーを付ける穴すらありません。
そこから何やかんやで人気を集め、1988年に第一次ミニ四駆ブームが起こります。
このムーブメントの中心は小学生の子供たちです。
このミニ四駆ブームに乗っかろうと様々な模型メーカーがミニ四駆に似た動力付き自動車模型を発売しました。
ブーム以前に競合車を出した東京マルイ。
こちらは京商のラジコンのスケールモデルで電源スイッチでスピードギアとパワーギアを選べる設定でした。
次にアリイ、こちらはタイヨーのトイラジコンのスケールモデルで電池3本積めるという設定。
そしてニチモ、こちらはライターのフリントのような石を装備してシャーシ後輪下部から火花が出る設定。
それ以外にもLS、グンゼ産業、フジミ、アオシマと競合他社多数。
ブーム最高潮一歩手前で発売したのがバンダイ。

今回紹介するハイパーレーサーシリーズになります。
メディアミックス戦略でタミヤがコロコロコミックでダッシュ四駆郎を展開。ダッシュシリーズとして販売しました。
それ以外にもラジコンボーイに出てくるドラゴンシリーズもリリース。
対するバンダイもコミックボンボンと提携しハイパーレーサー光を展開しハイパーレーサーシリーズを販売しました。
しかしこっちは読み切り漫画というね。

中身はある程度出来てる状態なんでそんなに組み立てるものがありません。
レーサーミニ四駆が当時600円だったのに対し、ハイパーレーサーは800円。

理由はこのモーターです。
ハイパーミニモーター以上ハイパーダッシュモーター以下だったかな。
なお、当時ハイパーミニモーターが300円だったのでミニ四駆と合わせて900円かかるところを800円で済むというお得感を出しています。

シャーシはリアローラー一体成型で軽量化済み。
多少の不便さはあるものの、リアスタビローラーセットが200円だったのを考えるとお得です。

パチ四駆に付きものの4wdから2wdへの切り替えスイッチ。
この頃の草レースって模型屋のオーバルコースしかないんで直線さえ速ければいいのでこれでガッツリ早くなります。
V12エンジンは当時のF1、ホンダとかフェラーリの影響ですね。
当然これだけ好条件をつければ販売優位に立てるものですが、唯一の欠点がタミヤ公式のジャパンカップに出れない。
速さを証明する公式なレースに出れないことで売上は伸び悩み、翌年タイプ2シャーシを備えたアバンテJrに速さもアドバンテージも完膚なきまで叩きのめされます。
その後ハイパーレーサー2としてオプションパーツを抱えさせて販売するも全く売れずバンダイの黒歴史として表舞台に出ることはありません。
その10年後第二次ミニ四駆ブームが起こります。
これもやはりコロコロコミックの爆走兄弟レッツ&ゴーで展開されたフルカウル4wdが牽引役でムーブメントの主体は小学生の子供たちです。
そして第三次ミニ四駆ブームが現在ですがそのムーブメントの主力は二次ブームで子供だった親たちです。
もう子供相手におもちゃを売る時代ではなくなったということです。
圧倒的に子供がいない、それ以前に親になれない大人が増えたということです。
子供がムーブメントの主体となるブームはこの先あるのか気になるとこです。
Posted at 2022/05/05 19:47:23 | |
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