
ひさしぶりの筑波サーキットトライアル
ずーっと前になりますが、チームマグナスだけが主催だったころにMSアクセラで参加していたのですが、久しぶりにロードスターで参加してきました。
キッカケは、 MFCTの回数が激減してしまったためでした。
マツ耐が盛況なので、主催者がMFCTのやる気を無くしてしまったと理解しています。
そこで思いついたのが、チームマグナス時代に参加していた筑波サーキットトライアルでした。
【悩む、悩む、悩む】
ですが、参加を決めるまでには相当悩みまして。
一つ目は、タイヤとホイールを1組追加で買わなければならなかったことです。
RE004で街乗りもサーキットも済ませる生活にしていたので、タイヤ交換の頻度がグッと減ったんです。
狙ってそうしていたのですが。
そして、タイヤ数が減ったので保管をしやすかったんですよね。
タダでさえ、スライドコントロール用に最低2本追加する予定でしたので、増えるのは非常に嫌で。。。
その辺、妻と相談して 「割り切るしか無いんじゃん?」と言われ、確かにそうね、となり漸く悩みを咀嚼しました。
二つ目は、71RSという超ハイグリップタイヤを筑波で使うことについてでした。
このローパワー車に超ハイグリップタイヤを履くこと、それでTC2000を走ることに非常に抵抗がありました。
持論ですが、ローパワー車に超ハイグリップタイヤを履いても運転は上手くならないからです。
グリップ限界が低いと限界の挙動のお勉強が出来ますが、限界が高いとそこに到達するのが非常に困難になります (人間リミッターが先に来るので、人間の性能に左右されちゃいます)。
更に持論ですが、TC2000でいくら早いタイムを出しても、運転が上手いには繋がらないからです。
SUGOやFSW、鈴鹿、岡国、オートポリス等の高低差のあるサーキットで速い人はTC2000でも安全に速いでしょう。
ですがTC2000だけが速い人が逆のことをしても良いタイムは出ないでしょう。
TC2000を走らせるのが速いだけです。
そして自分で気がつかない危険と隣り合わせでアタックしているはずです。
私の目指すところはそれではないんですよね。
サートラ参加は自分の成長の妨げになるなと感じていました。
ただ、最終的には競技であると割り切り、1年だけ試しに出てみることで折り合いをつけました。
来年、 続けるかどうかは未定です。
今年、楽しく過ごせれば続けるかな^^ ;
三つ目は、本当に71RSがベストチョイスなのか、と言うことです。
ローパワー車に7RSは、コーナーとストレートの比率を考えると、グリップによる加速低下のデメリットが大きいのでは無いかと。
もう少しグリップが低いハイグリップタイヤの方が、損得勘定の収支が良いのでは無いかと。
高い買い物ですから、失敗したくないですよね。
タイヤをネオバやZ3にしようと考えてたのですが、参加者の方に相談したら
「参加者のほとんどが71RSを使っていると言うことは、そういうことですよね?」
とのお言葉を頂きまして。
つまり、勝つなら71RSしかない、と言うことでした。
色々タイヤ銘柄を試してちょうど良い所を探してみたい気がしつつ、先人の方も考えた結果71RSなのでしょうからそのようにしました。
四つ目は、タイヤの値段が高くて減りも早く、家計に厳しいことですね。
もうね、レギュレーションでタイヤ銘柄縛って欲しいね、我が家の家系的に持続的であってほしい (笑)
まぁ、それは私の我が儘ですが、その点はMFCTのRE004縛りってのは良いレギュレーションだなと思いました。
R004がベストとは思いませんけどね。
車種混合競技だと、タイヤは数少ないセッティング箇所ですので、銘柄統一って訳にはいかないですね。
【第一戦 5月5日】
いつぶりのTC2000でしょうか。
71RSと追加純正ホイールを揃えたのも直近でしたので、ぶっつけ本番で参加してきました。
久しぶりのTC2000で、初めてのタイヤでぶっつけ本番。
元々優勝する気も無く(こんな状態で出来るわけない) まずはサートラの雰囲気を探ること、TC2000の感覚を思い出す、71RSはどんなタイヤか理解する、そして事故を起こさないことが目標にしました。
事前準備もグランツーリスモで似たような仕様で1時間程度走っただけでした。
「これはサーキット走行を舐めてるよな」 って何度も独り言で言ってましたね(苦笑)。
コンディションは晴れ、ドライ、気温は忘れましたが5月らしい良い陽気でした (気温大事だろ、気圧も)
(1本目)
とにかく様子見で走って、徐々にペースを上げて行きつつ、全体的には終始おとなしい走りをしました。
サートラの雰囲気(というかお作法というか、ローカルルール的な) に探りを入れていたら、1本目が終了しました。
おろしたての71RSってタイムが出るんでしたっけ?
様子見て終わりましたが・・・(笑)
1分11秒432 (6周目)
遅いけど、まぁ本気で走っていないので気にしません。
(2本目)
1本目の走りでは大人しく走ったので、2本目は要所を詰めてタイムを刻みに行きました。
が、クリアが取れない。
走行枠内では最遅に入る私のタイムでは、全開走行でも抜かれるばかりで抜くことがない。
MSの時は前の車と間を空けて、追いつくタイミングを推測してアタックできたのですが、ロードスターの場合は間を空けても後ろから速い車が来るし、裏ストレートからアタック中の車についていっても途中でアタックを終了されてこちらも終わってしまうし。
こりゃ、クリアの取り方を勉強しないとだめだなと。
2本目は譲ってばかりで全然アタック出来ませんでした。
数少ないアタックラップで出たタイムが
1分11秒584 (3周目)
結局、1本目のタイムが採用されました。
ただ、 それは言い訳です。
2本目のアタックはマジだったんです。
頑張って走った感があるのですが、全然タイムに反映されず。
なんで?
流した方が速いなんて、笑えません。
不甲斐ない。
第一戦はこんな感じで終了しました。
【雑感】
車の加速がかなり鈍いなと。
とにかく、コーナー脱出からの加速がわるく、パワーがタイヤに相当食われている感じがしました。
逆に横グリップはタップリあるので、使い切っていないなぁと。
今回は事前に立てた目標を達成できたので良しとしますが、課題が多く出た第一戦でした。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
【スクールにて】
第二戦との間に、 スクールの合宿があり参加してきました。
場所はいつもの福島、 リンクサーキットです。
ちょうどパーティーレーサー (NR-A)の方が一緒に参加していまして、 先日の筑波の件について色々相談しました。
お互いの車の一番大きな違いはNR-AがローグリップなRE004、SSPはハイグリップな71RSであることです。
この2台をプロが運転した時のベストタイムを比較しました。
先に結論を述べますが、 NR-Aに対してSSPは1.3秒遅かったです。
二人して、なんだこりゃ となりまして(笑)
値段高くてハイグリップタイヤを履いた方が遅いなら、 良いことがないじゃんね。
色々意見を交換して、最終的には「タイヤの直径によるギア比の影響」 という暫定結論になりました。
RE004は195/50R16、 直径602mm。
71RSは205/50R16、 直径612mm。
この差が、 1500ccのNDにはかなり効いているのだろうと。
後日、昨年に私が同程度の条件でRE004 205/50R16で走行したタイムと比較したら、71RSの方が1秒遅かったです。
タイヤ銘柄の比較: 71RS (205/50R16) より RE004 (195/50R16)の方が速い
タイヤサイズの比較: 205/50より195/50の方が速い
備考: 以前、パーティーレースで71RSが使われていたが、 RE004に変わってタイムが変わらないことが話題になったらしい。
リンクサーキットの特性である、ストップアンドゴーかつ上り坂が大きく影響し、 違いが分かりやすくなったと考えられます。
【第二戦 6月8日】
そして迎えた第二戦。
スクールから間もないため前回よりは71RSに体が慣れたと思うので、前回よりは良い走りが出来るはずです。
坂が無い筑波でどれほど影響が無くなるのかを確認し、スクールでの考察の検証を行うことが目的です。
もちろん、気持ちは勝ちに行っていますが、あまり前のめりにならないよう自重自重。
(1本目)
アウトラップ後の2周目からアタックしますが、ベストタイムは5周目でした。
1分11秒317 (5周目)
走り終わって、やりきった感が出て、今日の勝負はここで終了にしました。
今日はこれ以上頑張ってもタイムが出ないと悟っちゃいまして、頑張る方向が違うなと直感で感じたんですよね。
第1戦で感じた 「タイヤ的に頑張ってもタイムが出ない」 スクールでの検証結果を踏まえて 「コーナーで頑張ってもタイムが出ない」 となると、正直いって打つ手が無いからです。
まぁ、2本目で劇的にテクニック・コース攻略が上達すればタイムは上がりますが、そんなのはムリですし。
とにかく、ストレートの加速が鈍くて遅い。
これにつきます。
(2本目)
1本目と大きくコンディションが変わらないので迷いましたが、仮にコンディション分タイムアップしても相手も同じですので、 同じことを繰り返しても意味がありません。
勝負は捨てて先行投資と割り切り、タイヤ面積を減らすことで加速時のパワーロスを減らせないか試してみることにしました。
...バンバンにしてやるぜ (笑)
こういうのは極端にやってから合わせ混むのがセオリー。
そしてアウトラップ。
コースイン時の加速からすっごいスムーズで、 1ヘアの立ち上がり時に「こりゃいい!」 と口に出したほど効果てきめんでした。
とにかく良く加速します。
で、アタックを開始して1コーナーに進入すると違和感が。
そして、1ヘアを脱出しようとしたら
「あーれーーーー?」
ドアンダーでした。
そもそも、適正空気圧 (と思われる) で走行中に横グリップを余らせていると思っていたので、タイヤの接地面積を減らしても横グリップ不足にならないと思っていたんです。
ですが、 1本目と同じ走りをするとどこもかしこもアンダーステア。
最終コーナーもアンダーで速度を落とす羽目に。
基本的に全コーナーでアクセルオンのタイミングが遅くなり、 自分のコーナリングをセッティングに合わせ混むことが出来ずに終了。
こういう、運転中にリアルタイムで順応していく能力が低いんですよ、私。
タイムは1本目より遅くなりました。
1分12秒036 (2周目)
温間3.0kPaを狙ったのですが、走行後に計測すると2.6kPa迄しか上がっていませんでした。
1本目終了後に空気圧を調整して落ち着かせちゃったので、フレッシュなエアーと混合してしまうと上がり幅が読めなくなりますね。
このヒートは勝負していなかったので、タイム比較しても意味がありません。
とりあえず、ヘアピンに関してはもっと速度を落としてしっかり曲げれば加速で取り返せるかもしれないですが、 最終コーナーでボトムスピード下げる時間が長すぎるので、 今回の試行は失敗かなと。
もう少し空気圧を適正値に近づけて、 横グリップもソコソコしてくれる美味しいところが見つかれば、良いところが探せそうな気がします。
それは今後の課題ですね。
【第三戦 夏】
仕事が超多忙になり、何とか出場したいと日程調整を試みていました。
そんな中での、業務打ち合わせの一コマ。
私「ねぇねぇ、この休日って私用事があってね、この日にやることを次の日曜日にずらしていいかな?」
業者さん「えぇ~? その前の週なら良いですよ?」
私「前の週忙しくないじゃん。。。。この休日がいいのだけど。。。」
業者さん「ダメですよ、来てくれないと終わらせてあげません。」
私「じゃぁ、日中の用事を済ませたらすぐ来るから、昼の分を夜に。。。」
業者さん「ダメですねぇ。」
私「じゃぁじゃぁ・・・」
業者さん「ダメです」
というわけで、私のことしのシリーズ出場が不成立になることが決定しました(笑)
4戦中4戦でないとシリーズが成立しないらしいので。。。
以上、筑波サーキットトライアル参戦記でした。
まる。