
先日、色々事情が絡み合ってハリアーハイブリッドをレンタルすることになりました。
CX-5の次の車の候補ですので、車中泊を含めてどんな使用感なのかを確認する絶好のチャンスです。
この機会に、ちょっと遠出して車中泊もしてきましたので、 CX-5に乗ってそろそろ5年を迎える私がハリアーに乗った感想を徒然なるままに。
カタログやレビュー誌に載っている数値的な話はそちらの方が詳しいので書きません。
あくまで、 私が実際に感じた事だけを記載します。
~条件~
CX-5 エクスクルーシブモード ディーゼル 4WD
ハリアー : Z ハイブリッド 2WD
【走行音】
良く言う、静粛性ですね。
これはCX-5の方が1.5倍静かです。
ハリアーは停車中に聞こえる外の音も、走行音も賑やかです。
特に新東名の120km/h区間を法定速度で巡航すると、音楽のボリュームを結構上げないと聞こえなくなります。
そういう意味では、圧倒的に CX-5の方が優れています。
【加速】
高速の合流時にグッと踏み込む加速は、CX-5の方が速いです。
ディーゼルよりガソリン+ハイブリッドの方が速いと思っていたのですが意外でした。
重量が関係しているのかもしれませんね。
信号でのゼロ発進は試していないので分かりません、一般道なので。
というより、ハリアーはバッテリー走行で加速しないと燃費が悪くなるので、ここでべた踏みはしないですね。
【アクセルレスポンス】
信号が青になり発信する際に、 アクセルペダルを踏み込んでから車が走り出すまでの反応速度ですね。
一般的に、ガソリンエンジンは早く、 ディーゼルエンジンは遅いです。
これはハリアーの方が非常にレスポンスが早いです。
走り出しは電気で走り始めますが、そのレスポンスもガソリン車の様ですので、非常に運転しやすいです。
CX-5はディーゼルですので、アクセルを踏んでからコンマ数秒 (1秒寄り) 遅く、慣れるまでは鈍足に感じます。
特に、走行中にアクセルを一度離してから再加速する際は、CX-5は感覚的にかなり待たされます。
緊急回避的な運転をするときに、このラグが非常に大きいときがあり、その点ではハリア一の方が圧倒的に優れています。
【高速操縦安定性】
まず、今回のハリアーのタイヤが扁平60だったので、この影響もある気がします。
一方で、CX-5は1インチダウンのスタッドレスタイヤを使用しているので、同じ条件のような気もします。
どっちだよ、って感じですが、、、(苦笑)
が、とりあえずタイヤの条件は同一として、車体の影響だったと仮定して感想を書きます。
街中は両者ともほぼ一緒です。
問題は100km/hを超えたあたりからですが、決定的に違います。
ハリアーは挙動が非常に不安定で、結構横風が吹いていると勘違いする位の不安定さがあります。
走行音が大きいことも重なって、常時オートクルーズを使用していましたが正直言って長距離は疲れました。
これに対してCX-5は120巡航でも非常に安定していて、とにかく疲れません。
この違いは非常に大きかったです。
【回頭性】
ハリアーは非常によく曲がります。
ハンドルを切ったら、アンダーステアやオーバーステアを感じる事が殆ど無く曲がります。
前後荷重のバランスがいいのか、あるいはかなりの制御が入っていると思います、 三菱のAYCに近い何かが介入している感じがしました。
このため、 普通の交差点であれば、ハンドルを持つ手をクロスするだけで通過できます。
対して、 CX-5は曲がることに不自由はありませんが、 アンダーステアを明らかに感じられる(出そうとしたら出せる、出さないようにも出来るがゼロではない)ので、そこが大きな違いでした。
マツダもGVCという制御がありますが、それよりハリアーの制御の方が非常に強く効いていて、とにかく全てのコーナー通過が楽でした。
【アダプティブLEDヘッドライト】
ヘッドライトのビーム照射範囲を分割し、例えば歩道側や反対車線のみビームを点灯・消灯して可能な限り多くの照射範囲を確保する機能です。
個人的に、一度利用したら無い車には乗りたくないくらい安全運転に寄与する素晴らしい機能だと思います。
これはハリアーの方が相当照度が低く、運転者が見るというより歩行者に車の存在を気がつかせるという感じでした。
CX-5は照射範囲が広く照度も遙かに高く、 運転していても広い範囲で安全運転に寄与できます。
【レーダークルーズコントロール】
これは、ハリアーは微妙です。
前の車に追従して停止するときの制御が非常にガサツですね。
具体的には停止直前に制動力が一気に上がり不快な停止をします。
おそらくですが、トヨタハイブリッドって総じてブレーキが変なんですよね。
この、停止直前の制動力がぐわっ!って上がるのが特徴な気がします。
前に借りて乗っていたプリウスも同じでした。
それがプログラムでも制御できていない (詰めが甘い?) のだと思います。
対してCX-5の方は非常にスムーズに停止します。
ですが、こちらも問題がありまして、前の車に追従して停止する過程で「ぽんっ!」 とブレーキを解除することが偶にあります。
すっごいビックリするんですが、たぶんそのまま放っておくと追突するんじゃ無いかな、あのタイミングだと。
なので、こちらも大きな問題を持っています。
そういう意味では、 どちらも別の欠点を持っていますね。
使えるところだけ上手に使う機能だと思います。
【バックモニター、 360° モニター】
バックモニターはハリアーのほうが広角のようで、左右の広い範囲を視認できます。
高速のSA駐車場でバックで出庫するときに非常に状況把握がしやすかったです。
CX-5は広角ではないので、左右はリアガラス越しに確認しなくてはならないです。
この点で、劣っています。
360° モニターはどちらも同じような使い勝手でした。
【車中泊】
私は寝るときに耳栓をして寝ます。
その状態で、ハリアーは外部音が多く入ってくるため、外の音が結構聞こえて目が覚めました。
このため、寝るときに五月蠅さを感じます。
一方でCX-5は外の音がそこまで聞こえません。
経験上CX-5の方が圧倒的にはぐっすり眠れますね。
防音のためにガラスを厚くしているというのは伊達ではないようです。
別の視点でみると、ハリアーはハイブリッドであることから常時エンジンを掛けなくても空調を使える点が極めて優れています。
CX-5はディーゼルのためエンジン音が盛大なので、エンジンをかけたまま寝るのはもの凄く気が引けるんですよ。
で、エンジンをつけずにシートヒーターだけで凌ぐことになるのですが、バッテリー上がりを心配しながら車中泊をする必要があります。
我が家は車中泊の頻度がソコソコありますので、この点はハリアーの方が圧倒的に優れていると思います。
【トランクの広さ】
ハリアーのトランクは高さが低いのですが、奥行きがあるため冷蔵庫を入れても周囲に結構な余裕がありました。
使い勝手を考えますと、床面積が広いハリアーの方がトランクが広くて使いやすいです。
CX-5の方が高さはありますが、平積み出来る荷物でないと載せられませんし、奥行きはハリアーより短いので冷蔵庫を置く時も余裕はそんなにありません。
よって、使用がってを考慮するとハリアーの方が荷物を載せやすいと思います。
と、いろいろわかったことがありました。
次の車、何にしよ。。。。
まる。