
MFCT東北ラウンドに参加してきましたので、走りについてのブログを徒然なるままに書いてみます。
〇メンタル面
メンタル面ってなんだって話ですが、メンタルって走りにすごく重要だと思うんです、という話です。
今年は1年を通してディレッツァZ3を使うと決めたのですが、その理由には「勝てるタイヤを履かない」という自分を縛る意味もありました。
これは、過去にやった失敗の”目を三角にして競技をすること”を物理的に出来なくするためでした。
また、今年ひさしぶりにMFCTに参加した理由は近年マツダスピードアクセラクラスに参加者がいなかったため、今年も一人クラスなら楽しく走れてリハビリになるかな、と思ったためでした。
ところが、ふたを開けてみるとエントリーリストには過去にロードスタークラスでシリーズ優勝している方の名前があり、えぇ本当に焦りました、心の準備が出来てません(笑)。
エントリーリストのタイヤメーカーを見るとダンロップは私を含めて二人しかおらず、ダンロップ人気ないなぁ、、、と。
そして、同クラスの方もブリヂストンとのことで、本番当日に覗いたらRE71RSと書いてありました。
RE71RSって何ぞや、RE71Rの後継品かな、ならばZ3と同じくらいのタイヤかな、と勝手に解釈して努力次第で何とかなるんじゃないかと考える始末。
この時点で勝負に行ってるジャン!って話しですよ(笑)
一方で、サイズ変更した下ろしたてのZ3でスポーツ走行をしたことがないため、前日練習だけでグリップ限界を探れるだろうかという心配もありました。
勝負心という名の下心がなければ、する必要もない心配です。
ただ、これは事前の準備不足で自分が原因ですので、今後はもっと早めに準備すべきという教訓ですね。
結果的に前日の練習走行は、目標としてる「実力80%の力で走る」ことはできたのですが、グリップ限界までは使い切れませんでした。
そして、本番では負けたくない気持ちが前面に出てしまい100%を出してしまって空回りしてしまいました。
私は100%を出しちゃダメな人で、80~90%で走ることが低リスクでベターな結果が出るんです。
というわけで、本番はメンタル面で粗が出まして、お世辞にも良いとは言えない運転になってしまいました。
○技術面
前日の練習走行の時に、数年ぶりに車載動画を撮ってみました。
理由は、これをベンチマークにすればSUGO攻略に役立つだろうと思ったからです。
本番の車載動画はSNSアップ禁止のため、今回はこれを元に反省会をしてみました。
全体的に見て、次の事が言えます。
1) 良かった点
・走行中に何が起きているか理解していた。
自分の操作の結果で何が起きているのかを感じながら走ることが出来ました。
これが、昨年1年間練習した結果だと思いますし、一番良かった点です。
このため”怖い”はコースインした時だけで、徐々に慣れていきました。
今後もまだまだ練習して、運転技術向上に励みたいです。
・コーナリングが4輪グリップの姿勢で安定していた。
安定感という意味ではローリスクでソコソコ速いコーナリングが出来ていたと思います。
ですが、”速い”かというと、今回は”速くない”です。
理由は後述します。
・割とクリッピングポイントに近づけている。
クリップに近づくことが大事ではなくて、Rを大きくとるためにはクリップに付いちゃうってことです。
動画のラップ限定ですが、クリップに近づけているなと思いました。
SPコーナー侵入の時にクリップに近づけていないのはダメですね。
私の癖ですが、クリップよりかなり内側に車体が向かってしまうので、もっと速度を上げてブレーキを奥にする必要があるようです。
ブレーキアシストがあるので全力で踏み込めないから、毎回減速制動距離が異なってしまい・・・ごにょごにょ・・・(言い訳)
・視点移動が巧く出来た
未来を見られたので操作の準備に焦らなかった、ってことですね。
ちなみに本番では出来てません、これが80%と100%の差です。
要するに余裕がなくなると未来を見る余裕もなくなるって話です。
未来が見えなきゃ100km/h以上の速度で余裕をもって走れません。
自己分析の結果、私は焦った時点で走りがダメになります。
2) 悪かった点
・横グリップをかなり余らしている。
全てのコーナリングで横グリップがかなり余っており大きなタイムロスをしています。
これは全然ダメでした、お話になりません(苦笑)。
なぜ余らせている事がわかるかというと、コーナーで加速できたから、そしてリアタイヤが座っていたからです。
経験上、この車のコーナリング限界時の挙動はオーバーステアなので、アンダーステアを出しながら加速できる状態は限界とは程遠いってことです。
結局、練習走行20分の走行時間内ではZ3のグリップ限界を探しきれませんでした。
ってことは、私にこれ以上のハイグリップタイヤを履かせても宝の持ち腐れということです(汗)。
これから1年かけて体に染み込ませます。
・ブレーキが長くてタイムロスをしている。
ダラダラブレーキをかけているので、もっと急制動にしないとダメですね。
ただ、これはブレーキアシスト機能が発動しないようにした結果なので、どこまで詰められるかという話になります。
毎回踏力が異なってしまうので、ブレーキング距離が毎回異なってしまうんですよね、これを一定にする努力をしないといけません。
これをローター大径化することで補っているのですが、、、やはり自分の技術を上げなければなりませんね・・・。
ただ、このタイムロスはそこまで大きくないと思っています。
・コースの走り方が分かっていない。
具体的には2→3→4→S字コーナーのラインが分かっていません。
ここはかなりタイムに影響する区間ですので、コースを知って攻略しないとダメですね。
そのほかのラインは合っていると思うので(その思い込みが間違いな気もしますが)、走り込むと言うよりは先に知識を得ないとダメっぽいです。
だれか教えてください(笑)
3) ギア選択
備忘録として書きます。
( )は動画で使ったギア、【 】はタイムアップ出来ると思われるギア(本番はこちらで走りました)です。
ホームストレート (5速)
ストレートエンド (4速)【3速】
1→2→3コーナー侵入前 (4速)【3速】
3コーナー通過後 (4速)【4速】
4コーナー侵入前 (4→3速)
S字通過後 (3→4速)【3→4→3速】
ハイポイント→レインボー(4速) 【3速】
裏ストレート (4→5速)【3→4→5速】
裏ストレートエンド (3速)
馬の背通過後 (4速)【3速】
SPイン→SPアウト (4速)【3速】
SPアウト→最終コーナー侵入 (4速)【3→4速】
最終コーナーダンロップ (5速)
ホームストレート (5速)
もし良かったら、是非他の方の走り方を教えて頂けると助かります。
4) セッティング
車両のデータは変わっていないですが、タイヤサイズが変わったので再掲載します。
車高調:蹴脚2
減衰力:前後最弱
バネ: Fr:10kg/mm Rr:6kg/mm
タイヤ:ディレッツァZ3 前後255/35R18
空気圧:冷間前後2.1kPa→走行後前後 Fr左:2.8 Fr右:2.7 Rr左:2.6 Rr右:2.5
タイヤサイズを225から255に変更するにあたりバネレートが低いかもと心配していたのですが、走ってみたら好感触で非常に走りやすかったです。
ただ、最終コーナーでは左前のバネが時々密着している気がします、私は気になりませんが気になる人はなるかもしれません。
5)タイム
動画のタイムは”1分41秒8”でした。
(本番は”1分42秒523”でした。ブローの影響の有無は不明ですが、メンタルに余裕がないと、約0.5秒も差が出るってことですね)。
走り方が分からないと言っていた時期にA052 Fr:265/35R18とRr:245/40R18で”1分41秒072”だったことを考えると、練習の成果が出ていると思います。
伸びしろの話しですが、本番当日にほかの方から教えていただいたのですが、Z3と71RSではTC2000で1秒差が出るそうです。
SUGOはTC2000の1.7倍の距離があり、かつ長くて急な登り区間がありますので、タイヤをA052に変更+改善点を是正できれば2.5~3秒程度縮むかなと考えています。
Z3でも1分40秒後半は出る気がするのですが、今の私の引き出しではそのタイムを出しようがないので、今後の課題です。
6) 総論
動画を見る限りでは、スマートに運転できていますし、コーナリング姿勢も綺麗で着実に技術向上が出来ていると感じました。
何度も見返しているのですが、自分で言うのも変ですが、昔の走りと違って綺麗だなぁって感じました。
多分、セラちゃんは「ふんふんふ~ん♪」って走っている気がします(笑)。
しばらく前のブログにF1のトロロッソ・ホンダが表彰台を目指している姿に自分を重ねていると書いたのですが、トロロッソの方が先に表彰台の目標を達成したんです。
で、自分はできなかったなぁ、、、と思っていたのですが、ようやく私自身が運転への自信を取り戻してきたこともあり、私も1年前のトロロッソと同じ位置に来られたのかなと、感慨深いものを感じています。
トロロッソがアルファタウリに名称変更になったときはショックが大きかったですが(^^;
このまま運転技術向上に励みたいです。
前のブログで”運道”という言葉をいただいたので、わたしも”運転道”を究めていきたいです。
〇MFCT参加について
当初は、今年はSUGOと筑波に出る予定でいたのですが参加の見合わせを検討します。
というのも、本番の時にある方から言われた「やっぱり競技だから勝負できるタイヤで出ないと。」との言葉が引っかかっている為です。
一言で言うと、やっぱり自分と車のパッケージを最大減使い切らないと競技って面白くないなと。
目を三角にするという意味では無くて、最初から勝負にならないパッケージで参加するなら走行会で良いじゃない、という話しです。
さらに言うと、スクールも走行会並みに走るので、だったらスクールだけで良いじゃない、となっています。
おまけに、今回はオイルを撒くという御法度もやらかしまして、そのリスクや遠征費用等を負担してまで参加するのは如何なものかと。
予定では、来年は競技専用タイヤを揃えようとしてましたが、今年はそろえる気がありません。
以上の理由から、すこし考えようとおもいます。
しっかり、運転技術の向上に注力できる環境を作りたいと思っています。
ではでは。
まる。