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東北地方太平洋沖地震が発生して一夜が明けました。
被災地の方々のご苦労は計り知れないものがありますが、心からご無事であることを祈っております。

情報網が発達した為、遠くの様々な情報が容易に手に入る時代になりました。
ですが、今回の地震ではTVを見ながら、自分が何も出来ないことにもどかしさを感じております。

自分でも出来る事を、、、
建築士の端くれですので、簡単な「家のひび割れの判断の仕方」について書きます。
これで、この家は大丈夫だろうか、と不安に思っている方の助けになれば幸いです。
この判断方法は、建物が建っていて普通に生活は出来ているけれどひび割れが気になる方向けのものです。
なお、内容については（現地確認しているわけではないので）、いっさいの責任は負えません。
あくまで一般論をお話しします。

以下、簡潔に書きます。

家にひび割れが入った
木造
室内壁にヒビが入った場合：
ヒビが入った壁をノックしてください。ドアをたたく様な軽い音（高い音）、内側が空洞っぽい音がしたら、それは仕上げ材が割れているだけですので大丈夫です。
逆に中身が詰まっている音（低い音）がした場合、その場所から右や左にノックする場所を移動していってください。その途中で軽い音がしばらく続いたら、それは仕上げ材が割れているだけですので大丈夫です。
ひび割れ付近のどこをノックしても中身が詰まっている音がした場合、購入店に連絡することをおすすめします。

木の柱にヒビが入った場合：
応接間の木柱の場合、構造材として使われていない事が多いです。上下階を見て、同じ場所に柱が無い場合は構造材ではない可能性が高いので、とりあえず大丈夫です。ただし、おちついたら購入店に連絡することをおすすめします。

四角い木柱にヒビが入った場合：
早めに購入店に連絡することをおすすめします。

鉄筋コンクリート造
室内壁にヒビが入った場合：木造と全く同じ方法、おすすめ内容も一緒です。
ただし、ひび割れ付近のどこをノックしても中身が詰まっている音がした場合は、二種類の判断が出来ます。ひび割れの幅が2mm未満だったらとりあえず大丈夫、2mm以上だったら購入店に連絡をすることをおすすめします。鉄筋コンクリート造は基本的に柱と梁で地震に耐えます。しかし、建物の場所よって耐力壁という地震に耐える壁が存在します。中身が詰まっている音がした場合は耐力壁にヒビが入った可能性があります。

鉄骨造
木造と全く同じです。

基本的に、コンクリートはひび割れるものです。
ひび割れ＝崩壊、という事はありません。
鉄筋コンクリート造は、圧縮に対してコンクリート、引っ張りに対して鉄筋が耐えて建物を維持します。
ですから、地震の最中にコンクリートが引っ張られてひび割れても、鉄筋が頑張ってひび割れが閉じることが繰り返されています。

ひび割れを見て心配なさっている方がいたら、上述の簡易な判断方法をやって、安心できる方がいれば幸いです。

理屈はすっ飛ばしてます。

以上、乱文失礼しました。