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2015年03月10日 イイね!

4.車についての持論(パワーアンダーステアとタックイン)

4.車についての持論(パワーアンダーステアとタックイン)基礎的なことを書いてから小細工を書いていこうと思いましたがあまり反応がなかったので、他の方には技術についてのブログは書くのをやめました、と話をしたのですが、、、
時間があったので書いてみます。

私の車は、以前はスロットルが超過敏な状態でした。
どんな常態かといいますと、アクセルに足を触れると車が急加速します。
ハンドルを曲げている状態で発進すると、LSDの抵抗でアクセルペダルが前後に微妙に揺れるのですが、その揺れでスロットルが若干開いて急加速とスロットル開度0を繰り返し、やがて増幅していき、車がノッキングしたような状態になりました。
これを止めるには、アクセルの裏側につま先を突っ込みアクセルを手前に引っ張る・・・という、馬鹿げた方法でスロットルを全閉する作業が必要でした。
この状態で、D○○○ー○の○原メカさんに試乗をしてもらったことがあるのですが、「これは防犯装置だよ!」と笑われたことがありました。。。

まぁ、そんな乗りにくい車でもMFCTサーキットトライアルではタイムを出さないと相手に勝てません。
ですが、この仕様でサーキットを走ると、どうしても私の技術では手に負えないことがありました。
それはTC2000の最終コーナーなどの、ある程度Rがあるコーナーをタイムロス無く走ることでした。
ブログ名はパワーアンダーと書きましたが、トルクアンダーでもいいです、、、とにかくアクセル操作はONかOFFしか受け入れない車だったので、コーナーでの微妙なスロットルコントロールが出来ずタイムをあげることができなかったのです。
そのとき使っていた技術は、連続タックインです。
ハンドルは一定で、アクセルを踏むとグリップがタイヤの摩擦円から一気にはみ出てアンダーステアになり、その後アクセルを離して前荷重にするとグリップがタイヤの摩擦円に戻ってきてオーバーステアになり、、、この繰り返しでコーナーを処理していました。
ですが、タックインの連続はアンダーステアとオーバーステアの連続で、非常に効率が悪くタイムが伸び悩んでいました。
定速で曲がることが出来ない、、、ストレスが非常に溜まっていきました。

余談ですが、実はこれが原因でアクセラを降りようとしたこともありました。本当に走りにくくてつまらない車になってしまったからです。
ですが、このとき仲間に相談したら、こんなことをいわれました。

「車がそうなったのは、あなたが弄った結果であり車には何の罪もないこと。あなたが車をそのような仕様にしただけです。降りる降りないの判断は自分ですればいいですが、その事実は理解すべきです。」

って。
いい仲間でしょ~?
そのとおりですよね、アクセラは悪くないんです。
弄った私が悪いんです。
だから決めました。今、この車を手放すのはやめようと。
何とか今の状態で乗りこなさなきゃと。

というわけで、私がお世話になっているドライビングスクールに久しぶりに参加しました。
事前にメールで今の状態を伝えて、なんとかこの状態で緩いコーナーを克服しに行きました。

スクール当日、まずは先生と同乗走行をしました。
数回お世話になっているスクールですので、基本カリキュラムは終了しているため、今回は私は特別メニューです。
運転は先生が行い、オーバルコースを走ります。
乗り終えた直後、先生から一言

「こりゃ、無理だ。。。」

ガビーン!
先生でも無理ですか!?(泣)
それから、一日のスクールが始まったのですが、無線からは他の人への指示の後に「デミドラさんは今日一日色々試してみて!」との指示が。
色々試してみますが、結局はタックイン以上にタイムを縮める走りは見つからずに夕方近くになりました。
やっぱり、これ以上のタイム短縮は無理なのかな、、、と思っていた時、先生から無線で指示が来ました。

「デミドラさん、ちょっと戻ってきて。試してみたいことがある。」

と。
先生と運転を交代し、オーバルコースへ移動しました。
そしてコーナーに差し掛かると、、、速い!!
そして、ぎこちなくではありますが、確実にタイムを刻みコーナーを処理しました。

「出来たね。運転は理論だから。分解していけば何かに気がつくこともあるって事だね。」

走り終わって、車内で先生と私で大喜びしました。
少なくとも、いまより速くコーナーを処理できる。
私には及ばない考え方でしたが、説明をされたら理解が出来ました。
この技術のおかげで、自分がイン側を走っていて、アウト側を他車にふさがれていながらのコーナリングも何とかできるようになりました。(タックインの連続のときはできなかったので、グリップ確保のために速度をかなり落とさざるを得ませんでした。)

というわけで、前置きが長くなりましたが、この技術は先生が見つけてくれたコーナリング技術です。
そんな経緯から、勝手にこの曲がり方に私は名前をつけています。
内緒ですが・・・。

まずは、今まではタックインの連続でコーナーを処理していました。
上述したとおりですが、ハンドルは一定で、前後荷重に変化をさせて前グリップを確保しコーナリング、その後アクセルを踏んでアンダーステアで膨らむ、再びアクセルを離してフロントに荷重をかけて切り込むの繰り返しでした。
ここで注目するところは、アンダーステアの発生の原因です。
タイヤの摩擦円で説明すると、旋回中にアクセルを踏むと摩擦円の左斜め上に座標が移動し派手にアンダーステアが起こっていました。
また、フロント荷重になったときにコーナーを曲がりきれる旋回をするために、ハンドルはスリップアングル以上の操舵角をつける必要がありました。
どちらにしても、スマートに曲がる操作ではありません。
そして、この走法では無駄走りと減速ばかりで、タイムを上げる要素がありませんでした。

で、それを改善した小細工走法ですが(小細工って書いてますが、これは個人的には画期的な解決案だと思います。ただし、普通の車はこの技術は必要なくコーナーを曲がれます。)、、、アンダーステア時に注目しました。
アンダーステア時はコーナーの円周から外れることになりタイムロスが発生する。
また、アンダーステア時はタイヤは無駄な仕事をしているので(空回り)、ターンインでの減速によるタイムロスを取り返していない。
以上のことから、現状より高速にコーナーを処理するためにはアンダーステア時に何とか細工をする必要がありました。

アンダーステアになるのは、車の特性上どうしようも無いことでした。
ならば、それはそれとしました。
このときに加速すればいいのです。
具体的にどうするかというと、旋回するためにタックインする、その後ハンドルをまっすぐに戻してスロットルを開く、その後旋回するためにタックインする、の繰り返しです。
この走り方でタックイン時のタイムロスをある程度補えます。
ただ、この走りの怖いところ、、、それはコースアウト方向にまっすぐ加速をすることです(笑)。
コーナーで車の方向が出口を向いていない状態で、ハンドルをまっすぐに戻してアクセル全開です。
ですが、この技術により今までより速くコーナーを駆け抜けることができるようになりました。
・・・たぶん、この走法ができる人は、コーナーでの危険回避がある程度できる人だと思います。

MSアクセラはパワー・トルクの割りに太いタイヤが履けないプアなグリップしか得られません。
もしかしたら、スロットル過敏を抜きにして、同じような状況で走っている人もいるかもしれません。
そういう方にも役に立つ、ちょっとした技術のご紹介でした。


実践は自己責任でお願いしますね。

まるっ。
Posted at 2015/03/10 22:00:39 | コメント(4) | トラックバック(0) | 車についての持論 | クルマ

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「人生初の金箔貼り体験。左嫁さん、右わたし。
めっちゃ楽しい!!」
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