
約四年ぶりでしょうか、、、ずいぶん前で忘れてしまったのですが、先日筑波サーキットを走ってきました。
とっていも、走行会と一緒に開催されたスクールに参加したのですが、時期が時期ですので、飲食物は自宅から持参して道中は一切寄り道をしない等を注意しての参加です。
昨年はサーキット断ちをして運転技術の向上だけをすると決めてひたすらスクールに通ってい、純正脚に戻したり、言われたことは何でも実践してきました。
人生で、こんなに運転の練習をした年は無かったですね。
そして久しぶりのサーキットを走る今回の目標を次の通りに掲げました。
1.サーキット走行を思い出して慣れること
2.絶対に目を三角にして走らないこと
3.1年間学んだことを実践することだけを考えること
4.新調した足回りの確認をすること
5.以前のベストタイムである1分10秒を切ったら収穫ありとすること(225/40R18タイヤ装着時)
スクール当日は、走行開始時間より相当前に到着して、気持ちを落ち着かせながら準備や仮眠をして過ごしました。
緊張しすぎて前日眠れなかったんですよ(苦笑)。
そんな中、誰かに声をかけられて振り返ると、昔懐かしのサーキット友達がいました。
アテンザでドリフトをしながら最終コーナーを走り抜けていた上級者の方、そしてデミオ乗りの上級者の方でした。
二人ともMFCTでは表彰台にあがる凄い巧い人たちです。
準備しながら、今までのことや車の話をしながら、久しぶりにサーキットの空気を感じました。
あぁ、こんなだったなぁ~と。
〇一本目
走行時間は20分で、出走台数が23台のクラスで走行しました。
一本目は、サーキットってどんなだったっけ、と恐る恐るの走行です。
外気温が低かったのでリヤタイヤが中々グリップせず、4周くらいはタイヤが温まるのを待ちました。
やることは単純で、ストレートは飛ばす、コーナーはゆっくり、ブレーキも一緒に温めるだけです。
・・・スピードを出すと怖い怖い!
でも、アクセルを踏むしかないので踏む。
リヤタイヤが温まったので、1年間で学んだことを無理せずに実践してみました。
スピードが怖いので、無理しない、無理しない、、、と口に出しながらの運転です。
こんな感じかな? これではどうかな? と試行錯誤を繰り返してました。
一本目はこれで終了です。
う~ん、怖かった。。。
タイムは”1分9秒774”でした。
今回は225タイヤですので、過去の経験上は1分10秒がボーダーラインだと思っていたのですが、リザルトを見たら切っていたので二度見してしまいました。
でも、タイムは関係ないので、この記憶はポイです。
〇講師の同乗走行
講師がセラちゃんを運転し、私は助手席に座って同乗走行をしました。
走行時間は10分くらいでしたが、、、ハンパねぇ走りですごく怖かったです(苦笑)。
〇二本目
引き続き、学んだことを実践です。
少しずつ速度を上げていき、車の挙動も一緒に確認します。
今のところ大丈夫そう。。。
今度は、走り慣れている(と思う)方を見つけて、少し離れて引っ張ってもらうことにしました。
慣れている人はバビューン!って走りますね。
おかげさまで、少しずつサーキット感が戻ってきました。
タイムは”1分8秒410”でした。
走行後に周りの人を眺めていると、みんな空気圧チェックをしています。
私は空気圧チェックなんてすっかり忘れていたので慌ててチェックしたら、Fr2.9 Rr2.9と大変高めな数値でした。
過去の自分のデータから、私は温間2.3~2.6くらいが好みと思い出して、周りに倣って空気圧調整をしました。
さっぱりサーキットのお作法を忘れていますね。
その後、デミオマスターと話をしていたら、サーキットあるあるのお話がありました。
「こんなに寒いんだからタイム出るよ、一回くらい狙いなよ!」
「寒いときに強いカタツムリ(ターボ)も付いているんだからさ!!」
と。
二本目を走り終えてやり残していたことは、必要なところで必要なだけアクセルを踏むことでした。
なかなか踏み込めない、怖いから。
ですが、踏み込まないと新足回りの確認ができないので、三本目は今までよりも限界上限を挙げて、そして少しだけタイムに拘ることにしました。
〇三本目
走り終わってからの感想ですが、やっぱり少しでもタイムに拘ると走る姿勢が変わりますね。
具体的には、焦る、譲りたくなくなる、ミスする、といった負のものがドッと出てきます。
周回中はできるだけ一つ一つの動作について、今は焦ってたから落ち着け、と心にブレーキをかけながら走りました。
といっても、無謀な走りは一切なしです、無事に帰るのが一番大事。
タイムは”1分7秒505”でした。
誤計測じゃないかと思ったのですが、数ラップ似たようなタイムが記録されていたので多分正しいです。
走行中に何度かゼッケン順位を見かけたのですが、ずっと同じ番号がトップタイムで、ずいぶん速い車がいるんだなぁと思っていたら、走行終了してから自分の番号だと思い出しました。。。
こんなタイム出したことがないのでびっくりして、しばらくリザルトを見つめてしまいました。
いや、正しくは7秒フラット位で走ったことはあるのですが、それは265タイヤで走っていたときに出したタイムでした。
今回の225タイヤで出せるタイムではないと思っていたので、私にとってはミラクルタイムでとんでもない事件だったんです。
今までは、どんなに早いタイムが出ても、もっと上の人がいるし、、、と喜ばない人間だったんです。
ですが、最近は小さなことでも喜ぶことにしました。
上の人と比べたらキリがないですので、自分の成長は素直に喜んだほうが楽しいだろうと。
ですので、今回の結果は私にとって非常にハッピーな出来事でした。
サーキット走行を始めて、そして辞めてずいぶん経ちましたが、久しぶりにサーキットを走って「スカッ!」と感じました。
こういう感覚は何年も味わっていませんでした。
〇まとめ
自分の備忘録として、次のことを書いておくことにします。
1.視線でタイムが数秒変わる
自分と講師では見ているところが全然違いました。
2ヘアを立ち上がる時に、プロが前を指さして私に教えていたのですが(コロナ対策で車内会話は禁止、窓開け走行)、私はよくわからず「ウンウン」と頷いていたんです。
ですが、裏ストレート半ば辺りで気が付いたのですが、最終コーナー入り口ポストで黄旗が出ていたんです。
講師はこれを2ヘア立ち上がりで私に教えていたんです。
はぁ~(ため息)、この差か、、、としみじみ感じてしまいました。
2.ラップタイムは減点方式
ひとつひとつのコーナー、ストレートの理想的な区間タイムを足し合わせたものがベストタイムだとすると、、、
一つのコーナーを失敗(減点)したら、次のコーナーで失敗を取り返す(加点)ことはできない、ということです。
でも、一周のタイムを目標にすると、どうしても失敗を挽回しようと焦ってしまいます。
その結果、失敗を積み重ねていき、結果的にラップタイムが遅くなるのかなと。
だから、減点方式と割り切って一つ一つのコーナー、ストレートを丁寧に、そして理想的にクリアして減点0にすることがベストタイムになるのではないかと。
個人的には、フィギュアスケートみたいなものだな、と最近は思っています。
3.今回のセラちゃんの仕様
気温6度
車高調:Odura 蹴脚2
バ ネ:Fr:10kg/mm Rr:6kg/mm
減衰力:Fr:最弱 Rr:最弱
空気圧:前後とも温間2.6
ベルト:純正3点
タイヤ:前後ともディレッツァZ3 225/40R18
ブースト圧:0.8kPa
注1)80Rを走行中はリアがスッと滑り出ます。リアのストローク不足と思うので減衰調整で何とかならないか考え中。
注2)やっぱり私は柔らかい脚が好き!
久しぶりのサーキットでのスクールは、とても有意義なものになりました。
練習だけに充てた一年の成果が形になって現れたのは、本当にうれしかったです。
これからしばらく(多分数年は)練習を続けるつもりなので、10年後に巧くなっていればいいや、くらいの長い目で運転技術を磨いていこうと思っています。
まる。