CX-5ディーゼルに試乗してきました。
その感想を徒然なるままに記します。
気がついたところ:
ラジエターとコンデンサ周りの導風処理が、スカイアクティブ・アクセラよりも更にしっかり作り込まれている気がしました。
(この写真はガソリンエンジンです)
これなら効果的に冷却することができそうです。
特筆すべき点は、ラジエターとコンデンサの大きさを変えている点です。
車体前方から、コンデンサ→ラジエターの順番で設置されています。
そして、大きさはコンデンサ<ラジエターになっていまして、下部はラジエターに直接走行風が当たる仕組みになっています。
(この写真はガソリンエンジンです)
これは、メジャーな車でサーキットを走る人の為に作られたコンデンサと同じことが、純正CX-5でも取り入れられているということですね。
拘っているなぁ、、、と思いました。
車体下部は他のスカイアクティブと同様に平滑部分が多かったです。
(この写真はガソリンエンジンです)
エンジンを見る為にボンネットを開けようとしたのですが、、、あれ、、、開かない、、、
開かないのではなくて、想像していたよりボンネットが重いのが原因でした。
燃費優先の車って軽量化が図られていますし、ボンネットはその筆頭だと思っていたのですが、CX-5のボンネットは重たいです。
何か理由があってこの重さなのでしょうが、びっくりしました。
ラジエター・コンデンサに導風する為に、上部に抜ける風を防ぐ措置がとられています。
(この写真はガソリンエンジンです)
これはアクセラと同じですね。
ちなみに、営業の方が言うには車両重量は約1.6tとのことです。
外装:
フェンダー部分のプラスチックが露出しており、目立つなぁ、、、というのが第一印象でした。
そのうち白化してくるんじゃないかな、ベリーサもそうだったし。
あとはタイヤが大きい。
SUVなんだし当然だよなと思いながらカタログを見ていたら、CX-5は
「ステーションワゴン」とのこと。
詳しく知りませんが、この種の車はすべてステーションワゴンに分類されるのでしょうか?
そのあたり無知のため、
びっくりしてしまいました。
車体の大きさですが、想像していたより大きかったです。
ボリュームがあるっていうのかな、、、とにかく大きく感じました。
内装:
着座位置は当然高めで、久しぶりに高い位置からの運転で若干戸惑いましたw
オプションかどうかわかりませんが、シートは電動で調整ができましたね。
ハンドルの位置も調整可能で、上下、前後に動かせます。
ベリーサは前後に動かないのですが、やっぱり前後があった方が調整しやすいですね。
これもオプションかわかりませんが、
車体左前にカメラが付いているらしく、ボタンを押すとバックミラーの左側にその風景が写ります。
バックミラーに画面が埋め込まれているのかな?画面はある程度時間がたつと消える様になっています。
左側の巻き込み防止措置のようです。
ボタンを押さないとみれないようなので、どうせあるなら左折時・後退時に必ず表示されるとかだと良かった気がします。
バックミラーには他にも機能が付いているようですが、個人的にはミラーをワイドミラーに変えちゃうので、できれば純正でワイドミラーが付いていたら良かったなと思いました。
これだけ機能が付いていると、それを使えなくするのに躊躇いを感じてしまいます。
まぁ、オプションなら付けなければ良いのですけどね(^^;
シート・内装の色ですが、もっとバリエーションがあればいいな、と思いました。
全体的にグレーを基本にした色ばかりなので、無難ですが変化がない感じが、、、
シート生地の模様はグレードによって選べるみたいです。
メーター周りはいたってシンプルで、ドアオープン等のインフォメーションが表示される以外はオーソドックスなスタイルになっています。
タコメーターが5000回転ちょっとからレッドゾーンなので、ここでスカイアクティブーDなんだな、と感じられます。
前方視界は極めて良好、サイドミラーも大きいので不自由はないです。
ただしバックミラーは小さい(というか、これが一般的な大きさ)ので、もう少し大きい方が良いかなと感じました。
小さいと言っても、後部の窓から後方はすべて見えるので、用は足りています。
走りについて:
まず、特筆すべきはディーゼルであるという点です。
故に
カタログ値では44kg/mのトルクを発揮します。
今回は19インチタイヤの4輪駆動車に試乗しました。
乗り心地は、突き上げ感が強く感じました。
標準は17インチなのだとか。
維持費と乗り心地を考えると、私なら17インチを選びますね。
燃費も17インチの方が良いのだそうです。
まず、エンジンをかけた後の
アイドリングの音の静かさに驚きました。
といっても、遮音材がたくさん使われているようで、外部の音がどれほどかわかりません。
ですが、この状態なら黙っていたらディーゼルだとは思えないほど静かです。
お店を出るまでの極低速域も非常に静かです。
ブレーキはマツダらしく初期制動が結構強かったです。
終始音楽は消して走ったのですが、そうしないとエンジン音が聞こえないんですよ。
それくらい静かなエンジン。。。
お店を出てから車の流れに乗るために加速をしました。
アクセルを少し踏んでみると、穏やかに加速をしていきます。
その後、もう少し加速したいと思いやや緩やかにアクセルを踏み込むと3千回転付近で暫く一定の回転数を維持しながら、でも加速をしていきます。
このとき、間違いなくエンジン音が聞こえました。
その音は、とても静かなディーゼルエンジン音でしたね。
やっぱディーゼルなんです、でもそれを忘れるくらい「ブロロロロッ」って音がしない車です。
そして最初の交差点で信号待ちの為に停車・・・i-stop起動。
お~、そんなに寒い日ではなかったのですが、i-stop起動までの時間が早いです。
一番初期のi-stopアクセラに比べたら、圧倒的に起動頻度が高そうです。
気になった点ですが、営業さんに聞いた話ではツインターボと聞いていたのですが、カタログを見ていないのではっきりわからないのですが。
試乗してわかったのは、
挙動が明らかにターボです。
例えば、信号が青になって加速をするとき、前の車と離れたら加速しますよね。
そのとき、アクセルをグンと踏み込むんですが、このときの加速が緩やかにアクセルを踏む加速と比べて非常にパワフルです。
あっという間に前の車に追いついてしまいますし、エコタイヤを履いていて転がり抵抗が少ない為、速度調整の為にアクセルを離してもほぼ等速で進んでしまいます。
よって、ブレーキをかける。。。
30キロ制限の狭い道路も走ったのですが、この状況になるとちょっと走りづらかったです。
加速が鋭い→減速しにくい→速度調整がしにくい→アクセルを離すタイミングが掴みにくい。
慣れの問題かもしれませんが、試乗時間では全然慣れませんでした。
そうそう、この加速時は明らかにディーゼルらしい音が聞こえます。
ただし、かなり控えめなディーゼル音ですけど。
僕はエンジン音が聞こえた方が、インフォメーションが増えた気がして好きですね。
まとめ:
エンジンに関して言えば、
軽油を燃料とする新しいエンジン、って感じでした。
とうぜん「クリーンディーゼル」と言うくらいですからディーゼルエンジンなのですが、ガソリンエンジンしか乗ってこなかった自分でも違和感が全くなく、ディーゼルらしさを持っているものの、かなりガソリンエンジン寄りな性格に思えました。
ガソリンエンジンに乗っていないのでわからないのですが、現状ではディーゼル8:ガソリン2の割合で売れている感じだそうです。
ちょっと気になったのが金額面です。
ディーゼルとガソリンの価格差が結構あるのですが、減税を考慮しても、その差額をペイできるのか?、と思いました。
結構運転する人なら可能かもしれませんが、あまり乗らない人はおそらくペイできないんじゃないかな?
というのも、ディーゼルだと補助金+100%減税なのですが、ガソリンも75%減税なんですよね。
試乗していないのでわかりませんが、パワー感が劣るのは否めませんが乗りやすさはガソリンエンジンの方だと思います。
完全にNAですから、加速感がフラットで運転しやすいはずです。
燃料もガソリンと軽油の差額が大体20円くらいで、価格が上下してもその関係は変わりませんし、その辺を良く試算してから購入されると良いと思います。
あ、ちなみに、
ディーゼルですと補助金が18万円付くらしいのですが、6年間車を乗り続けることが義務だそうで、途中で乗り換えちゃうと返納しなければならないのだとか。
これは国の制度の話なので、CX-5に限った事ではないのでしょうが。
CX-5、とても魅力的な車だと思いました。
ですが、ディーゼルもガソリンもどちらも試乗してみることをお勧めします。
まぁ、でも
マツダの救世主的存在になったのは間違いないですね。
予想以上に売れてるそうです。
裏話ですが、、、今は(3月現在)CX-5をあまり売りたくない、というのがディーラーの親会社の本音だそうです。
ほら、決算期じゃないですか、でもCX-5を成約してもらっても登録は4月以降・・・。
つまり、今期の決算に繋がらないんです。
なので、可能な限り3月末までに登録できる既存車を売りたい、というのが本音だとか。
生々しい話ですが、本社から「CX-5の試乗を控えること」とお達しが出ていたそうです。
ディーラーに試乗車が来ても隠しておくしかないそうです。
で、あとは店長の度量によって、試乗車を表に置くか、隠すかが判断されるそうです。
・・・我が家のエリアのマツダに限った話ですけどね。
以上、CX-5試乗の感想を終わります。