
去る9月1日の土曜日、「マツダファンサーキットトライアル・茨城ラウンド」に参加してきました。
毎年参加しているサーキットトライアルで、筑波サーキット・コース2000の1週のタイムを競うJAF公式戦です。
マツダ車オンリー、同じ車同士でクラスを構成するワンメイクサーキットトライアルと言うことで、マイナー車種に乗っている人にとってはとても貴重な公式戦だったりします。
行事の説明はこれくらいにしておいて。。。
毎年同じこと繰り返してる気がしますが、前日の夜のお話から。。。
○前日の夜
準備を早く終わらせるために努力するもなかなか終わらず。
夕食を「(トン)かつ」にするか「ビックリドンキー」にするか夫婦で悩んでかなりの時間を費やす。
まぁ、やっぱりここは「かつ」だよね、となり「とんかつ」を食べましたw
それから、携行缶にガソリン入れに行って、帰ってきてから車に荷物を積み込み、参加車両のMSアクセラとベリーサに計測器やビデオやGPSロガーつけたり。
お風呂入って、ラインの確認をして、書類を一読して布団に入ったのが午前2時。
起床予定時刻は午前4時、出発予定時刻は午前4時半。
ん~~~~~、結局こーなるんだよねー(苦笑)。
そして、今回はいつもと違うオプション付き。
「緊張して眠れない(爆)」
幼稚園児の遠足前日か!って感じですが、まぁ緊張・興奮・恐怖・不安、色々な感情が溢れてきて眠れない・・・結局、一睡もしませんでした
本番前日、今年こそ体調だけは万全にするために早く寝ようと前から誓っていたのに、不眠って、、、何やってるんだ。
まぁ、やってしまったものは仕方がなく、夜なべをした妻と一緒に欠伸を連発しながら(ほんと、出始めたら止まらないのね、眠いときの欠伸って)筑波サーキットに向かったのでした。
○当日
【準備編】
朝、ダイニングに行くとパンツがおいてありました。
・・・妻が作った勝負パンツでした。
「自分に勝て!」
そう書いてありました。
前日用意したパンツは仕舞って、早速勝負パンツに履き替えました。
妻よ、毎度ありがとう。
一番最初の勝負パンツは”ワンピースのトランクス”で、これで1勝して1敗した。
その後から、妻が手作りで刺繍をしてくれた勝負パンツを用意してくれた。
今回は3回目。
ん、今回はこのパンツで頑張る!
セブンイレブンで朝食+お昼ご飯(どっちも軽め)を購入後、5時30分ころ筑波サーキットに到着。
受付は6時から7時でしたが、駐車場には既に沢山のマツダ車が止まっておりました。
その中で、今回サーキットトライアルデビューをする方がいまして、事前の打ち合わせどおり合流~。
初めてなのになんて落ち着いているのだろう、、、しかも美男子だし(羨望)。
既に準備万端のようだったので、妻と一緒に先に受付に行ってもらいました。
あとで、応援組が合流し本日のバックアップをしてくれる事になってます。
心強いことこの上ない。
とりあえず、到着後タイヤ交換をセッセと行い、私も受付へ。
書類とゼッケン、ポンダーとちっこい座布団をもらってパドックへ移動。
パドックは指定されていて、私が最終コーナー外側、他二人はメインスタンド裏でした。
一人ぼっち・・・。
既に移動済みの人がいて、空いているところに車を駐車し荷物を降ろしながら、同じクラスの車を一通りながめ、、、欠伸を連発しました。。。脳の酸素が足りない。。。
ほんと、今日大丈夫かな・・・(汗)
受験と同じで、自分以外はみんな速く見えるし、間違いなく言えることは「うちのアクセラは他の車より車高が全然高い」。
あ~、、、これは日常生活で車高を気にして走りたくないという私の希望により今以下に車高が下がらない脚になった為なのですが、サーキットでは不利なのを納得しつつも、やや気持ち萎える・・・。
GPSロガーのスイッチを入れて衛星探索開始、ビデオのアングルを決めて、車検の準備を済ませました。
程なくして車検員の方がいらっしゃって、合格シールを貼ってくれました。
そして
心強い応援組が到着。
例えるなら、自分が四面楚歌の状況のときに超キレる参謀2名が応援に駆けつけたような。。。
応援組到着後、3人と3台のメンタル・メカニックの両方を色々面倒みて頂きました。
我々のモチベーションも一気に上がりました、本当にありがとうございました。
それと、今回はエントリーしたにも関わらず都合により参加できなかった仲間がいまして、でも応援してくれていて、出たい気持ちを察しながらも感謝しつつ、彼の分まで存分に走ってやるぞと改めて気持ちを昂ぶらせました。
まぁ、
まさかほぼリアルタイムで状況を把握していたとは知りませんでしたが。。。技術の進歩についていけない・・・w
【走行編】
私の車はMSアクセラなので、アクセラMOREクラスにエントリーしています。
出走順は1組目。
サーキットを一番最初に走るのはスリップしそうで嫌だったのですが、タイスケをみたら既に別の予選で走行済とのことで一安心。
私のゼッケンは3番なので前から3番目に並びます。
最初の一周は同乗走行可でしたので、参謀に乗っていただき色々お話しながら一周してピットロードへ。
相変わらず緊張している私に向かって、参謀が車から降りるときに一言。
「ま、遊びですから!」
そういわれてもなー、、、と苦笑いで返事をしつつも、、、
なんとなく吹っ切れた。
結構スッキリした、今年は去年と違ってかなりサーキットを走れなかった時期が長かったけど、体も車も今の状態で出来ることをすればいいって少し気楽に思うようになった。
そして、順番が前後するが、待機時に私が「じゃぁ、勝負してくる。」といった後の妻からの一言
「勝負しなくて良いんだよ。
前回の自分(のレコードタイム)に挑戦して来るんだよ。」
周りの皆が、私のメンタル面を気にかけてくれてるのを薄々と感じていたが、それは間違いじゃなかった。
勝負に負けることが怖くて、でも勝たなくちゃいけなくて、、、プレッシャーと闘っていた私に
「そうじゃない、気にする所はそこじゃない。楽しめ!」と心のベクトルをあるべき方向に向けてくれた。
出走開始のグリーンランプが点灯し、3番目にコースイン。
タイヤを温めること、コース状況をある程度の速さで確認することに専念し走行した。
前にいた2台は初めからアップテンポで結構差が離されたが、釣られないように注意しながらペース維持。
周りの人の話では、電光掲示板のトップは他の方が出した1分8秒台が表示されたそうでした(リアルタイムで私は知りません、走行後知りました。)。
そろそろかなぁ、、、タイヤグリップしてきたかなぁ、、、自分センサーで車の状態を可能な限り把握し、、、
よし、アタック開始!
アタックを開始したら後はもう加速するのみ、止まるのみ、曲がるのみ。
タイヤのグリップがやや足りない感じはするものの、狙った空気圧におそらく近い感覚。
アタック開始しちゃったから、もう後は引けないです。
持っている引き出しを使って、ベストを尽くす・・・。
ホームストレート通過。
このままもう一回アタック!
、、、が、途中でクリアが取れず断念。
他の方の運転を見ながら、
ホームストレートに戻り電光掲示板に目を向けると「3」番が一番時計でした(実際は、他の方が出していた1番時計を抜いてトップに躍り出たということです。)。
この時点で、ラップショットの表示は
1分8秒4。
1ヒート目の時間は15分間。
時間を確認すると、まだアタックできるチャンスはあった。
電光掲示板を確認すると「3」が一番時計のままだったが、いつ抜かれるかわからない。
様子を伺い、再度アタック開始。
無我夢中で走行しホームストレートを通過。
順位は変わらず。
ラップショットは
1分8秒00を記録。
・・・表示がおかしいので、電光掲示板を再度確認。
順位は変わらず。
その後、なかなかクリアを取ることができず、残り数分の時点でピットイン。
クリアが取れないのは自分が下手だから。
クリアは自分でとるもの。
かなり前のY田さんのブログで書いてあった。
僕もそう思うし、以来モットーとしている。条件は皆一緒。
ピットアウトしてアタックを開始する直前、チェッカーが振られた。
う~ん、、、残念。
1ヒート目終了。
2ヒート目も出走後無事走り終え、私の今年の試験は終了。
結果、今年の”VF23@アクセラ”は、
昨年のレコードホルダー”VF23@アクセラ”に勝つことができた。
昨年のタイムが”1分9秒577”、
今年のタイムが”1分7秒990”、、、1秒687のレコード更新だった。
まさか夏に、今冬の目標にしていた1分7秒台が出るとは思わなかったので、なんど電光掲示板を見直したことか・・・、公式HPのレコードホルダーページが更新されたのをみて、ようやく実感しブログを書く事にした。
2ヒート目は重大な課題も見つかり、走行終了後に自分の1ヒート目のタイムがアクセラMOREクラスの1番時計に決まった。
パドックに戻り、自分のアクセラのハンドルを叩きながら
「ありがとう!ありがとう!」と言った。
【まとめ】
表彰式のズッピーさんのインタビューでは妻に対する最大限の感謝を(勝負パンツの話をしながら)、何時も助けてくれる仲間への最大限の感謝を語った。
やっぱ、
自分は一人で生きていけないわ。
一年ぶりにそれを改めて身にしみて感じた日になった。
その後は仲間の誕生会とサーキットデビューを果たした方へのインタビューなどをしながら、ちょっと遅い夕食を済ませ、不参加になった仲間の家にお邪魔しご挨拶をしたあと解散となった。
ながいながーい1日が終わり、結果が出たから言える事かもしれないけれど、実りある充実した35歳の9月1日を過ごすことが出来た。
皆に感謝です、ありがとうございました。
皆がいなければ、こんなに素晴らしい結果は出なかったです。
改めてありがとうございました。
そして、
今後もお付き合いいただけたら幸いです。
以上、2012年9月1日 「マツダファンサーキットトライアル・茨城ラウンド」のブログを終わります。