○マツダファンサーキットトライアル 東北ラウンドに
参加してきました。
去年に続いての参加です。
実は、うちのセラちゃんはDラーに4か月ほど入院していまして、大会の3日前に家に帰ってきました。
その2週間前からDラーに通い始めたのですが、バッテリーも上がっていて、直に充電しても4日で無反応になってしまう状態で。。。
慌てて通販でバッテリーを買って3日前に取り換えたり、エアクリも北海道ラウンドの前から洗っていなかったので急いで洗って乾燥させて、、、
挙句の果てには妻のベリーさんばかり乗っていたので、セラちゃんをDラーから引き取ってすぐにエンストするという。
そんな状態でのSUGO参戦でした。
○今回の参戦目的は
レコード更新
これだけです。
去年、惜敗し非常に悔しい思いをしました。
現ホルダーはSUGOをホームにしている(と私は思っている)ため、走り方を熟知しています。
車の戦闘力も既にデミドラ号を大幅に上回っていると予想できます。
でも、レコード更新を参戦目的にしました。
一応目標タイムは39秒台。
現実的な到達可能タイムは40秒台と踏んでいました。
もう負けるのは嫌でした。
○前回と今回で変わった事は以下の通り。
1.フロントバネレート変更
2.タイヤを71Rに変更
戦闘力の差を埋める唯一の手段として、71Rを選択しました。
どこまで有効かはわかりませんが、うちの経済力ではこれが限界です。
買って後悔しましたが(コスパが悪すぎる)、結果や如何に・・・?
○前日練習走行
バネレートとタイヤ変更も3日前に行ったので、まだデミドラ号を運転していませんでした。
ですので、SUGOの前日走行で車の性格を把握する必要があり、金曜日は30分だけ睡眠して夜中に出発。
高速道路で皮むきをし、減衰調整のいいところを探すため休憩の度に減衰変更を行い、皮むきできたと判断した後は途中のSAでフロントタイヤのみ街乗りタイヤに交換。
すべてが突貫作業でしたね。
そして、最終枠の40分前にサーキットに到着し再度71Rに履き替え、ギリギリ前日走行に間に合いました。
ただし、出走前にバタバタしていたので空気圧調整を忘れてしまい、空気圧は4輪とも2.3kPa。
出走後に忘れたことに気が付きましたが後の祭り。
まぁ、目的はコースとデミドラ号の状態を把握することでしたのでいいや、とすぐに割り切れました。
さらに今回はタイム計測を行っていません、サーキットカウンターが使えないことも忘れていました。
やっぱり
出走前に焦るとロクなことありませんね。
走行中に確認したのは、
バネレート変更と減衰のマッチングが良好か、
71Rの性格はどんな感じか、でした。
脚回りのセットはベターと判断し、現在の設定で本番もいくと決定しました。
事前情報収集の甲斐もあって
71Rの性格も何となくつかめたので、前日走行の目的は達成。
当日はブルーヒップ一家と同宿同部屋で過ごさせてもらいました。
晩御飯もおいしい海鮮丼を頂き、
ブルーヒップ氏が凄いおいしそうな生ガキを食べているのを
恨めしそうに眺めながら(私、1週間前から風邪をひいていて、でも薬が全然効かなくて、大事をとって食べるのを見送ったのでした。今も治ってません。)、精神的にはひもじい思いをしました(笑)。
私はお酒が飲めないので帰りはブルーヒップ氏の
CX-5を代行運転。
なんか運転技術の点数が出るらしく、ブルーヒップ夫妻に観察されながらの運転。
初級で結構いい点数が出ていたそうですが、
「初級はいい点数が出るんだよ」と言われたので、
最後の山道はサーキットモードで行くわっ(イラッ)
って言ったら全力で止められました(笑)。
このCX-5も翌日はSUGOのサートラに参加します。
ブルーヒップ氏は運転技術が確かなので、CX-5の素性も割と良いし、2分切るんじゃないかなと私は予想してました。
おしかったね、でも2分は絶対切れるのがわかってよかったね。
息子さんに「デミドラ!車がウルサイ!!」とお叱りを受けたり(3月にDラーできちんと車検通ったばかり)、ノンアルコールビールとスモークチーズで一服したりして楽しい夜を過ごし、翌日に備え早めの就寝となりました。
私はちょっと遅くまで、スクフェスのイベントやってましたが。。。
○本番当日
出走前に慌てるのが嫌なので、昨日から71Rを履きっぱなしです。
ですが、宿からSUGOまでの最短ルートは山の荒れ道を通るので、ちょっと遠回りして現地に到着しました。
○1ヒート目
私は先頭から4番目の64番車、
チャンプは5番目の65番車でした。
てっきり前にいると思ったのですが、出走表を見たら後ろに、、、作戦かな?
71Rの空気圧は低い方がよいとの情報を得ていたので、Fr2.0、Rr2.3に設定しました。
緊張の1本目です。
ここで決めてしまえば、2本目が楽になります。
というか、外的コンディションを考慮すると、ここでベストタイムを出さねばならないのです。
そして出走。
アウトラップでタイヤに熱を入れているのですが、どうもコーナリングがしっくりしない、、、
ウィンカーで後続に先を譲るのですが
何故かチャンプは追い越していかない。
ウィンカーでチャンプもお先にどうぞ、って
数回やったのですが抜く気配がありませんでした。
どうしたんだろ、、、(ホームで後追いはしてこないだろう)。
さて、タイヤの熱入れの仕上げにバックストレッチでインからアウトにライン変更しそのままアタック態勢に入ります。
するとチャンプも同じラインでピッタリ後ろに。
容赦ないなぁ・・・。
一寸思考が停止したあと、後追い作戦だったことに気が付きました。
これが、1本目の私に大きな心理的影響を与えてくれました。
後ろが気になって仕方がない。
そのままアタックに入りましたが、
自分はミスを連発しました。
そして、チャンプと割と距離が空いて
バックストレッチに進入、下り坂を全開で加速します。
相変わらず、バックミラーで後ろを気にしていたのですが、目を疑う光景が・・・。
チャンプが一気に距離を詰めてきたのです。
「マジかよ!?」
って、口にしてしまいました。
デミドラ号より速いことは想定の範囲内でしたが、現実の速さは想定の範囲外でした。
圧倒的に速い!(大げさじゃないです、マジで速いんです)
馬の背コーナー手前の時点で、デミドラ号の後ろにピッタリついています。
おそらく
抜くには至らずも、スロットルは緩めていたのではないかと思います。
その周はそのままの前後状態で終えました。
結局、私は精神的な焦りが全く抜けず、
そのまま1ヒートを終了しました。
メンタル弱いからなぁ、、、私は。。。チャンプの作戦かわかりませんが、私の走りを崩されたのは事実です、やられました。
パドックに戻ると、
妻:「0.5秒差で負けてる」
と告げられました。ついでに、
妻:「ちょっと、遅くない?」
とも。
そこでチャンプが登場し暫し談義。
最後に
「2本目は僕が勝つから。」 ←根拠はない
0.5秒は十分射程圏内だし、
そもそも私はレコードをとりに来たわけで、ストレート勝負でボロ負けしても、
今回は負けられない意地がありました。
一寸の虫にも五分の魂
弱者にだってそれなりの意地があります。
去年のデミドラとはこの面で大きな差がありましたね。
肉食系全開です。
○インターバル
さて、
原因を考えよう。
確かに、1ヒート全体で言えたことは、たぶん
昨日の方が速度がノッていたということ。
外的要因も考えられますが、気温は今のが低かったしパワーが落ちるはずはないし。
・・・。
変わったのは
空気圧のみ。
事前調査より実体験の結果を優先しよう!
というわけで、2ヒート目まで時間があるのでタイヤが冷めるまで待ち、空気入れで完全に空気圧リセットしました。
0.2kPa上げて、
Fr2.2kPaです。
作戦は計測2周目で決めること。
20分全開走行する必要はないんです、一発を何回出せるかなんです。
2周目が失敗でも、20分あればクーリング入れても何度かチャンスは来るでしょう。
そこでタイムを出す、これを作戦にしました。
○2ヒート目
1ヒート目の結果順に並びますので、
私は先頭から5番目になりました。
目の前にはチャンプがいます。
そして、
コースインです。
ペースが速い前4人、少し遅れてデミドラ号が続きます。
後ろを見ながらタイヤを入念に温め、水温、油温、油圧を確認し、、、車の異常はありません。
(あとから思ったのですが、アタック準備はSPコーナー出口からでも十分間に合うかもです。)
タイヤを温めながら後ろのペースに合わせていたので前方はクリア状態、追いつけない人ばかりなので
存分にイキマス!!
最終コーナーを駆け上がり、ダンロップでメーター読み160km/h確認。
6速にシフトし
アタック開始です!!!
去年みたいな迷いはありません。
迷ってもさらに迷うだけなのは経験済みなので。
よって、
直感で走る、って感じでした。
何しろストレートでは大幅にタイムを開けられてしまうんです、だったらとにかく全力を出すだけです。
実は短い時間ですが71Rを使った感想は、縦グリップは強いけど、横グリップはZ2☆と大差ない(FFは)、でした。
縦グリップでスピードが上がるなら、コーナー進入速度も上げることは可能です。
そして横グリップがそれほどでないならば、滑らせることを織り込んで走るしかないなと。
・・・無事に抜けられるかどうかは知りませんが。
レインボー手前でチャンプに結構近づくことができました。
チャンプもアタック中のようでしたので、こちらもラインは変えずレインボーに突っ込みます。
ここからは下りストレートです。
あぁ、あぁぁ、、、チャンプがぐんぐん離れていきます。
スリップ効いてるだろうに、全くついていけない。
いーんだよ、
ストレートはガチ負けするのは織り込み済みなんだから!
チャンプが馬の背コーナーに到達時、デミドラ号はかなり離されてしまいました。
追いかけてるわけじゃないのでいいのですが、負けん気は出ますね。
そしてデミドラ号が馬の背コーナーに突っ込むとかなり近い位置にチャンプが(焦
あれ!?
一瞬ブレーキをかけて減速。
回避対応距離まで開けるしかないです、、、が、チャンプがそこから一気に加速。
チャンプ先行で私もそのあとに続きます。
SPイン・アウトをクリアし、最終コーナーへアプローチ。
スロットルを緩めながら侵入後
イーブンスロットルでしばらく走ります。
前輪がアンダーステア、後輪がオーバーステア、、、つまり
車が外に滑っていきます。
でも、
我慢してイーブンスロットルを維持します。
絶対来るはずなんです、、、それを我慢して待つんです、、、
来なかったらクラッシュですが、いま他のことしたら一気にバランスを崩しますので、とにかく待つしかないんです。
「・・・グググッ」
来た!!!
左後輪がグリップを回復、続いて左前輪も同じく。
ここからはアクセルべた踏みです!
デミドラ号が最終コーナーを駆け上がっていきます。
そしてダンロップをくぐってホームストレートを全開で通過。
1回目アタック終了。
そのまま2回目アタックし、クーリングに入りました。
車載していたスマホには1分42秒半ばと出ていたのですが、正式リザルトでは
*1'41.499 R 2/10
この周がベストラップになり、レコードタイムになりました。
・・・が、実は2ヒート目のデミドラはとんでもないポカをやらかしました。
○デミドラ、初歩的なポカをする
2ヒート目の続きです。
とりあえず一回目のタイムを刻みましたのでクーリングに入りました。
エンジンのコンディションは良好でしたが、タイヤを冷やす必要がありました。
1周してホームストレートに帰ってきました。
緊張しながら掲示板を見ると、トップタイム
63号車 1分37秒台。。。
「だめだこりゃ!(落胆」
チャンプが37秒台を出してしまいました。
一気に士気が落ちましたね。
デミドラの腕では37秒なんて絶対出せないし、想像もできない。。。
あー、、、、
ここまで差がつくようになったかぁ、、、
決断する時がきたのかなぁ、と。
そんな気持ちで無駄に20分を消化していきました。
途中でNDと絡み、ストレートはデミドラ号、コーナーはND先行という状況になり、ND観察をしたりしながら何となくチェッカーを受けました。
さて問題です
私は何をポカしたのでしょ~かっ!?
・・・
・・
・
答え、
チャンプはゼッケン65番でした(爆)。
どんよりしながらパドックに帰ってくると、妻と職人トストイさんがやってきました。
職人トストイ氏:「おめでとうございます、やりましたね!」
デミドラ : (無言)
職人トストイ氏:「逆転ですよ、逆転!!」
デミドラ :「だって、37秒って・・・」
職人トストイ氏:「それセブンの人ですよ、ほら、この人(といって、セブンのドライバーを指さしてます、エイトリアン氏もこちらを見てます)」
デミドラ :「勝ったの?(半信半疑)」
妻 :「ギリギリね」
すぅ~、っと落胆から最高の喜びに変わっていきました。
そのあとは、妻や職人トストイ氏がご存知の通り車内で
感情爆発の雄叫び
です。
全身の力を込めて、
喉から血が出るほどの雄叫びです。
車を降りた後も、
全身全霊の雄叫びをしてました。
ヘルメット装着してたので、そんなに聞こえてないと思いますが。
ようやく落ち着いてきたころ、
チャンプ登場です。
暫し談義・・・の前に
チャンプ(鶴瓶)の割腹のよいおなかに抱き着いて、、、あとは秘密です。
それだけレコードに拘り、今回の一戦に賭けてました。
デミドラは
「リベンジ」って言葉が嫌いです。
今回の目的である「レコードを獲ること」、それを成し得
たことでこの上ない喜びと達成感を覚えました。
・・・運が良かっただけだけどね。
○まとめ
勘違いも実力の一つです。
だから、それにより意気消沈したのも自分の力量不足です。
それだけ余裕がなかったのも実力です。
強い精神力が無い自分の力量不足です。
それを認めたうえで「たられば」を語りますが、あと
0.5~1.0秒の短縮は可能だと思いました。
次回があれば、今のスペックのままだったら、現実的目標の40秒台に足を踏み入れたいですね。
案外、来年も普通に参加しているかもしれません(笑)
そうそう、いろいろあったらしく表彰台で持ってたガラストロフィーは私のではありません。
後日送られてくる、、、と思う、、、多分、、、(苦笑
以上、MFCT東北ラウンド参戦記でした。
まるっ!