ずいぶん時間が経ってしまいましたが、これを書かないと年が越せないので、忘備録としてブログを書きました。
2016 マツダ・ファン・サーキットトライアル(MFCT) 関東ラウンド に参加してきました。
今回も「マツダスピード アクセラ」の「TUNED」クラスに出場しました。
同クラスで他の参加者は遠征組で、地元なのにアウェー感たっぷりでした。
その中に、私が雲の上の人と思っているcomさんもいました。
参加することは知っていまし競うならば良い勝負にしたいと思い、今回の目標は1分6秒台/Lapにしました。
公式戦では6秒台を出しておらず厳しい目標ですが、このタイムを出さないと勝負になりません。
MFCTにMSアクセラで参加しているお知り合いの中で、comさん伝説の方の二人だけは次元が違う走りをします。
最上級の敬意を持っていますが、競うとなると最大の脅威でして、、、
今回は事前に自分の走りのダメなところを周りにヒアリングして、その解決方法を考え、本番前にTC2000のフリー走行で試してきました。
詳細は以下の通りです。
課題)
最終コーナーの通貨タイムを上げること!
考察1)
今までは「コーナー手前でブレーキ(舵角なし減速)→目標速度に落としたらイーブンスロットル(舵角あり定速)→脱出時に加速(舵角あり加速)・・・処理1とする」で走っていました。
(処理1)の最大利点は「安定していること」です。
ブログでは何度も書いています。
減速は縦グリップ、旋回は横グリップ、加速は縦横グリップですので、加速以外は破たんすることがありません。
加速が破たんするときはアクセルを戻せば解決するのでクラッシュの心配もありません。
しかし大きな欠点もあります。
それは、減速終了時の速度が遅いと通過速度も遅くなることです。
筑波の場合は、最終コーナーからコントロールラインの距離が短いので、タイムの短縮代がなく、挽回もできません。
そこで、ほかの処理を2つ試して比較し、速いタイムを出した処理を本番で使うことにしました。
検証)
1.処理1
上記の通り
これがベンチマークになります。
検証動画は以下の通りです。
通過タイムは11.63秒。
2.処理2
コーナー手前で右縁石方向に操舵→ハンドルまっすぐで減速(舵角なし減速大)→前荷重を残しながら旋回(舵角あり減速緩)→極力ハンドルまっすぐで加速(舵角なし加速大)。
キッチリその通りに出来ていませんが、コーナーをできる限り直線にして減速と加速時に縦グリップをしっかり使ってタイムの短縮を図りました。
利点は思い切った減速と加速が可能なので、無駄なグリップを使わず効率的なことです。
欠点は確実なストッピングパワーがあることと、繊細な前荷重と操舵が必要であり、それが出来なければ危険なことです。
さらに、前後左右にほかの車がいる場合は、ラインがあまりに違うため危なくて実行できないことです。
この処理はお世話になっているスクールで教えてもらったもので「ダイヤモンド走り(スクール用語)」と言っていました。
簡単に説明すると、コーナーを二つの直線に分けて頂点で大きく旋回することで、縦グリップを可能な限り使い減速・加速を行う走法です。
前荷重を利用してリヤを浮かし気味に旋回するのですが160km/hからの原則中に出来る自信が無いので、頂点が削れた感じの緩い旋回を実践しました。
余談ですが、本当のダイヤモンド走りは半端ではない前荷重を必要とします。
操舵時は、かなり未練がましくブレーキを残しながら旋回しないと曲がり切れません。
図的には180度方向転換が必要なコーナーでは、頂点90度角の一か所で旋回処理する感じです。
検証動画なし。
通過タイムは11.56秒。
3.処理3
コーナー侵入はエンジンブレーキ(舵角あり緩い減速)→車体のヨーを利用して方向転換(舵角あり緩い減速)→脱出時に加速(舵角あり加速)。
これは、操舵中に弱前荷重を行うと次第に車が「す~っ」と舵角方向に回転し始めるのですが、それを利用した処理です。
この処理は薄いブレーキを一定踏力でかける必要があるのですが、私にはその技量がないため、エンジンブレーキによる弱定減速を利用しました。
ギアは6速から4速に落としますので、エンジンの破損を防ぐために15W50に入れ替えました(普段は5W40)。
最大の欠点は、
こわい!
処理2よりも怖いです。
さらに、車体が「す~っ」となるとはタイヤがスリップしているわけで、TC2000最終コーナーのコース幅で100km/h以上の速度域でそれをすることはガチで恐怖です。
恐怖を感じるということは、その技術は身についていないことですので、実践する段階ではないのですが、、、当時の自分はそれを押して実践してました。
この処理で大事なことは、、、、、車が「す~っ」と流れなければ曲がりきれない速度で侵入することです。
そうするからタイムが縮まるわけで、それをしないなら処理1でいいと思います。
MOREタイム!って思った時に、新たな階段上っちゃう決心した人が踏み込むところだと思います。
・・・振り返った時に降りる階段が見えるくらい練習してから臨むべきだったと思います。
検証動画は以下の通り。
通過タイムは10.98秒。
考察2)
検証動画を見ると、タイム幅はそれほど大きくないのですが、その大したことないタイムを縮めようと努力したのですから、結果=早い順としました。
ですが、処理2は一番速かったとしても採用しないことにしました。
理由は練習の時より本番の走行車両の方が多くて、絶対に実践できないと思ったからです。
よって
処理3を採用しました。
脱線しますが、あくまで持論なので言いっぱなしになりますが、デミドラはMSアクセラでサーキットを速く走るためには「いかにコーナーを速く走るか」だと思っています。
直線は黙ってても速いですし、同車種で直線で負けた場合に勝負する場所はコーナーしかないわけで、、、努力するところはコーナーかなと。
あと、ロードスターやRX-8と一緒に走る機会が多かったので、負けない方法を考えた結果でもあります。
根底にそんな考え方があり、「FFでドリフト練習」「FFでウェット練習」など、FRやAWDの群れの中にセラちゃんとお出かけしたりするのです。
MSアクセラのイメージって、一昔前のノルディック複合の日本みたいな感じ。。。
ジャンプはいいけど、クロスカントリーで追いつかれないように何とか逃げる。。。直線はいいけど、コーナーで追いつかれないように何とか頑張る。。。
そんな過程を経て、
本番に臨みました。
作戦はいつも通り、1ヒート目早々にタイムを出す作戦でした。
コースインして、comさんを追走する形になり、、、
・・・?
・・・??
・・・(謎?)
クルマの仕様はかなり似たような感じでしたので、アクセル踏むだけならそれほど違いはでないと思うのですが。
インフィールドで追走しても、速いのですがなんか変。
走行後に聞いたのですが、車両に不具合が発生していました。
というわけで、
今回の勝負はなし!
厳密にいうと、今年のデミドラのタイムは、昨年comさんが叩き出した幻のタイムと比べて1秒遅いので、
やっぱり負けた!
となりました(笑)。
処理3は成功したのですが、新たな課題も・・・。
しかもタイムは去年と変わらないし・・・。
ん~、、、まぁ、、、
デミドラも頑張ったと思う(ぷ)
同時に思ったことは、
デミドラの技量ではここら辺が限界なんじゃね?、
と(苦笑)。
実は、今回のMSアクセラTUNEDクラスは
すごいタイムが出ました。
そのドライバーは
アロンソンさん!
残念ながらアタック中に絡むことがなくて、走りを見ることができなかったのですが、走行後にお話を聞くと、
あ、本格派だ
と思いました。
技術がすごい高いし、走行中に柔軟に方針をかえて1番時計を出すとか、本当にすごいです。
しかも、一番時計を出した周は最終コーナーを処理2で走ったとのこと!
完・全・敗・北!
今頃ですが、優勝おめでとうございます!
アロンソン号のホイールを見たとき、やっぱり物ではなくて腕がある人が勝つんだなぁ、、、と納得しました。。。
今回のMFCTは出走1回目と2回目の間がやたら長かったのですが、参加者同士で話をする機会がたくさんあって、こっちがメインかもってくらい楽しい時間を過ごしました。
まずはRX-8の職人
トストイさんと、ドライビングテクニックからプライベートまでいろいろ談義。
トストイさんも走りに関しては非常にストイックね!
話を聞いているだけで、いろいろ考えて自信をもって走っているんだなとわかります。
ちなみに、RX-8の方がサーキットでは速いですから!?(笑)
次に、MSアクセラTUNEDクラスの参加者全員で談義。
え~、デミドラからの人生相談みたいな感じになって大変申し訳ありませんでした(謝罪)。
なんか、車だけではなくいろいろな話をしました。
その中で、
JUN@BKさんから頂いた話が、デミドラのその後のサーキット活動の方針を示してくれました。
ものすごい心に響いたお話でして、、、いや、本当にありがとうございました。
最後に、今大会はクラス2位でしたが、表彰式終了後に三城さんに呼ばれまして渡されたものがありました。
MFCT東北ラウンド
クラス優勝盾
実は、東北ラウンドはいろいろあって、大会当日まで主催者もデミドラもクラスが成立するかわからない、といった状況でした。
そのため、結果的にクラス成立+優勝になったものの、賞品が制作されておらず、当日は何ももらっていませんでした。
当然、表彰式もほかの方の優勝盾を持たせていただいて・・・。
そして、この日にようやく頂けたというわけです。
その写真がこちらです。
一日で優勝と2位の二つの賞品を頂く、貴重な体験をしました。
というわけで、今年のMFCT 関東ラウンドの報告は以上になります。
みなさん、ありがとうございました!
まる。