〇5日目
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寒い!
さすが北海道、9月といえど既に夜は寒い。
5時に目が覚め外を見ようとしたのですが、フロントガラスが水滴だらけで何も見えず。
顔を拭いて、トイレに行って、記念撮影をして、
「ここ、一度も開店時間に来たことが無いなー」
と思いながらストレッチをした後、雨雲から逃げるために
美瑛に向けて出発しました。
ここから旭川までは
基幹道路が通っているため、無料で快適な道路を利用できます。
ただし、道東道と同じく1車線と2車線の区間があり、運転状況も同じでした。
バックミラーで豆粒に見えた車が、気が付いたら真後ろにいるの繰り返しです。
途中のパーキングエリアでトイレ休憩をしたとき、面白いポスターがあったので写真をカシャ。
なぜルパンにしたか。
だが、それがいい!!
ルパン一行に元気をもらって、美瑛に向かいます。
ひたすら走り、走り、走り、定番の
”就実の丘”に寄り道することにしました。
旭川空港を眺められる場所があったのですが、ちょうど離陸待ちの飛行機が見えたので、車を停車して写真撮影してみました。
就実の丘は天気が曇っていて、残念ながら遠くの山々が霞んでいました。
ちょっと残念ですね。
再出発し、
美瑛駅にそばにある
”道の駅 丘のくら”に到着しました。
昨日の女満別空港からここまで、一晩で約200kmの走行でしたが、こういうことが出来るのも北海道ならではです。
渋滞、信号がほとんど無いので、体力が持てば相当な距離を移動できますね。
ただ、
北海道旅行の移動計画を立てる時は、距離に十分気を付けてください。
北海道旅行の移動計画で重要なことは”移動しすぎないこと”です。
私は過去の失敗から、これを学びました。
今回の移動計画は、移動した結果どうなるかを理解しているから、このようなアホみたいな計画を立てています。
夜中に200km移動して、夜に100km移動して、昼に200km移動して、、、なんて、移動しっぱなしです。
自分で計画を立てる際は、十分注意してください。
道の駅でトイレ休憩を済ませた後は、近所を徒歩で散策しました。
やはり美瑛駅周辺は何度来ても独特な雰囲気がありますね。
ここの景色は絵になります。
その後はセラちゃんに乗り込み
”青い池”に向かいました。
何度か来ていますが、ここの池は美しいです。
うちの妻が口にすると何故か間抜けに聞こえてしまう
”チンダル現象”が作り出す自然美です。
しかし、ブログを汚す覚悟で書きますが、池は綺麗だったのですが、非常にマナーが悪い日本人がいて、ポイ捨てゴミもひどく(個人観光客用駐車場で利用者はほぼ日本人)、景色の綺麗さよりもガッカリな気分になりました。
対照的に、ここでは外国人観光客は割と静かに景色を楽しんでいて・・・日本人として申し訳なくなりました。
「ヤッホー」と絶叫しながら爆笑し、柵を超えて気にぶら下がり続ける日本人観光客。
ポイ捨てだらけの駐車場。
青い池は観光客の増加の影響で色が薄くなり、最近まで一時閉鎖していたと聞きました。
しかし、せっかく公開してくれても利用者がこれでは・・・再度観光で訪れたい気持ちはありますが、自然を守るには閉鎖されても文句は言えない、という気持ちになりました。
非常に後味が悪い思いをしながら、青い池を後にしました。
さて、お腹がすきました。
イライラを忘れるためにも、美味しい気持ちで上書きしたい!ということで、美味しいジンギスカンを食べることにしました。
訪れたのは
”ジンギスカン ひつじの丘”です。
以前、こちらで食べたジンギスカンが非常に美味しかったので、リピートしました。
ノンアルコールビールとジンギスカンで昼食です。
開けた景色のデッキで、至福のひとときを過ごしました。
さーてと、、、いつものところに行くかな。
というわけで、到着したのが
”カンパーニュ六花亭”です。
ここのデッキから見る景色は非常に綺麗で、それが目的で来ても良いくらいです(いやいや、買い物目的で来てください)。
売店で
”ぶどうオムレツ”を購入して、デッキのベンチに座りながらかぶりつくと、
口の中に広がるチーズの香りが。
うっ!?
私は甘い乳製品が苦手で、特にチーズケーキ類は
苦手の筆頭なのでした(汗)。
ぶどうオムレツがチーズ味であることは知っていたのに、すっかり忘れていました。
ぶどう味もするので、何とか頑張って完食しお水をがぶ飲み・・・いや、勘違いしないでください、美味しいお菓子なのですよ?
私が苦手なだけです・・・。
再び椅子に座りホッとしていると、閉店時間が近づいてきました。
時間が過ぎるのが早いなぁ、と何となく景色を眺めていると、小包を持った店員さんから声を掛けられました。
店員さん「こんにちは。当店ではフードゼロ運動をしていまして、閉店間際に残った商品をお客様にお渡ししているのですが、よろしかったらいかがですか?」
私「(貧乏性が働いて)ありがとうございます。」
そんなやり取りをして、受け取った商品名を見てみると”ぶどうオムレツ”の文字が。
ありがとうございました!!
賞味期限が短いので、駐車場に戻ってから早速頂きました。
”ぶどうオムレツ”は悪くない、”私”が悪いのです・・・。
んー、
日が暮れてしまったので、やることは食事か入浴なのですが・・・
食事が先かなー?
そういえば、先日の
”秘密のケンミンSHOW”で
”北海道のラムしゃぶ”をやっていて気になっていたのですよね。
スマホで調べたら、富良野駅前にラムしゃぶ屋さんを見つけました。
今夜の晩御飯はここに決定です!
道に迷いながらもお店を発見し、無事入店できました。
お店の名前は
”千成”といいまして、家族メイン(?)でやっている非常に感じの良いお店でした。
2階の座敷部屋に案内されて、接客してくれた如何にも息子さんに
”ラム肉しゃぶしゃぶ(定食)”を注文しました。
この”如何にも息子さん”に対して私は非常に好感触。
・・・変な意味じゃないよ
まじめで丁寧で心配りができる良い店員さんでした。
これからもヨゴレないでください。
程なくして食事の準備が完了しました。
ものすごく美味しかったです。
ラム肉は非常に薄くスライスされて凍っており、それをしゃぶしゃぶしてポン酢でいただくのですが、程よくラムの香りがしつつもサッパリしていて、食が進む進む。
ボリュームが結構あり、
おにぎり1個と
ラーメン(鍋に入れる用)、最後は
デザートまでついてきて1000円くらいだったと思います。
ここはリピートしたくなりました、また富良野に来たら、今度は妻を連れてきたいです。
そんなことを考えながら食事をしていると、
座敷部屋にご新規さんが案内されてきました。
制服姿の高校1年生か中学生かのカップルです。
学生のデートで”しゃぶしゃぶ屋さん”って、すごい豪華な気がするのは私が古い人間だからでしょうか。
隣の卓に座ったので、どうしても会話が耳に入ってしまったので、一部のやり取りを紹介します。
二人のやり取りの舞台設定は
”子供さが残る中学生”テイストでお願いします。
男子Aくん「(メニューを指しながら)何食べる?これ食べる?」
女子Aさん「(静かな娘でした)ラム肉しゃぶしゃぶで」
男子Aくん「(注文後マシンガンのように話しかけていました)」
女子Aさん「今日ね、〇〇くんと話してたらね?」
男子Aくん「・・・ほかの男子の話なんて聞きたくない。。。」
(;゚Д゚)!?
勉強ばかりで青春時代を終えたデミドラには、あまりにも眩しい富良野のカップルのお話でした。
さて、雨が降ってきました。
なんでだ、雨予報から逃げて来たのに・・・。
お腹が満たされて、心にダメージを負ったあとは、どこかでお風呂に入るのがいいと思います(遠い目)。
近所の日帰り銭湯を探したところ、少し走りますが綺麗そうな施設をみつけたので、今夜はそこで入浴することにしました。
到着したのは
”万華の湯”です。
こちらはホテルなのですが、浴場とホテルが完全に分離されていました。
私は、ホテルの日帰り施設の入浴手続きをフロントでやることに非常に遠慮してしまうので、入浴受付が別にあると助かりますね。
雨が降っていたためか、ほかの客は一組の親子連れしかおらず、のんびりと入浴できました。
ここのお風呂の特徴は、なんといっても
”酪農のにおいが凄い”ということです。
露天風呂に入っていると
”つぅ~ん”と香ってきます、結構強烈で体に臭いが付くのではないかと思ったくらいです。
これを風情があると捉えるか、嫌だと捉えるかは好みが分かれますね。
さっぱりして車に戻ってくると
雨はやんでいて、ヒンヤリと涼しい風が吹いていました。
車外で涼みながら、今後に予定を考えました。
明日は17:00に小樽港を出港するフェリーに乗って新潟に向かわなくてはなりません。
普通なら、このまま小樽方面に向かうのが良いのですが、どうしても思いついた食べ物が頭から離れません。
でも、そこに行くのは結構大変で非合理的なんですよね。
えっ、どこかって?
”苫小牧港のホッキカレー”です(爆)。
そもそも、私は
小樽港からフェリーに乗るのに、その日に苫小牧港に行くのってバカげてますよね。
札幌挟んで、南北正反対の場所ですし。。。
しかし、、、
次回の旅行で行けばいい、なんて男のすることだろうか、私は男か?
私は漢だ!
ヨシ決めた!
明日の朝飯は”苫小牧港のホッキカレー”だ!!
というわけで、富良野を出発して、苫小牧で朝ホッキカレーを食べ、札幌で昼回転寿司トリトンを食べ、小樽に向かうことにしました。
目的地を
”道の駅ウトナイ湖”とし、そこで仮眠をとるぞ。
完璧だ!
いざ出発!!
途中で眠くなり1時間の仮眠をとりましたが、ほとんどぶっ続けで運転して150kmを走り抜き、夜が明けたころに”道の駅ウトナイ湖”に到着しました。
き、、、きつい。。。
〇(きがついたら)6日目
ドMな強行軍をした結果、体力が底をつきそうだった私を癒してくれたのはこのお方。
”とまちょっぷ”です。
苫小牧のゆるキャラらしいのですが、かわいい、カワイイ、可愛い・・・
私にはど真ん中ストライクなキャラクターで、めちゃくちゃ癒されました。
自販機に沢山プリントされていて、余すことなく撮影してきた初心者マーク40歳でした。
トイレを済ませて、急いで車に戻り仮眠しました。
ただいま
午前5時を回りました。。。
おはようとまちょっぷ!
ただいま
午前6時過ぎです。
昨晩移動中に眠気を紛らわすためにお菓子を食べまくったのですが、それが原因で
胃もたれしてしまいました。
カレー、、、いやしかし、ここまで来て食べないなんて、何しに来たのかわからない。。。
というわけで、
勢いだけでカレーめがけて出発しました。
今回ホッキカレーを食べたお店は
”マルトマ食堂”です。
非常に有名なお店で、ネットで検索すると沢山のレビューが見つかります。
お店に到着すると、早朝にもかかわらず既に順番待ちの列ができていました。
最後尾に並ぶと、前には10組くらいのお客さんがいましたが、今の自分の腹具合を考えると丁度良い待ち時間でした。
自分の順番が来て、店内に案内されると壁中にサインやらメニューやらの紙が貼ってありました。
ホッキカレー以外にも色々なメニューがあり、普段のお腹の空き具合だったら色々頼みたかったのですが、今日は
”ホッキカレー”と
”北寄貝の刺身”のみ注文しました。
しばらく待って運ばれてきたカレーはこちら。
でっかい!!
ご飯の量も凄いです。
味は、最初は甘いカレーだと思ったのですが、
だんだん辛さを感じてきまして、美味しくいただけました。
この甘みはホッキ貝によるものらしいのですが、もう私の舌は大荒れだったため、そういう繊細な味はわかりませんでした。
北寄貝の刺身はこちら。
貝大好きなので、
うんめぇ!うんめぇ!!って心の中で連呼しながら頂きました。
ごちそうさまでした!
食べ終わったあとは、きびすを返して
再び”道の駅ウトナイ湖”に来ました。
苦しくて、上向いてないと悪いことが起きそう・・・。
腹ごなしのために歩こうと思ったところ、先ほどしまっていたお店が開店していたので、お土産を物色・・・とまちょっぷカワイイ・・・。
その後、ウトナイ湖畔まで歩いていけることが分かったので、そのまま流れで行ってきました。
ラムサール条約登録湿地とのことで、
白鳥があちこちにいました。
手が届きそうなところにいる白鳥は凄く大きくて・・・
怖かったです(笑)。
白鳥ってこんなに怖い顔してるの!?、という感じで、逃げることをせず、目だけで私を追いかける姿は
もはやハンター。。。
狩られる感が半端ではなかったので、白鳥様にはあまり近づかず、なるべく湖全体を見るようにしていました。
霊長類代表として、鳥類に負けてしまい大変申し訳ありませんでした。
そうそう、ウトナイ湖に行く方への
アドバイスですが、
足元には十分気を付けてください。
道の駅からウトナイ湖に向かう歩道は白鳥のフンだらけでした。
十分ウトナイ湖を堪能した後、車に戻り、いざ札幌へ!!
一般道を走る、走る、走る、、、
帰ってきました”回転寿司トリトン”。
さて、北海道旅行もそろそろ終了です。
その締めくくりとして、今目の前にある美味しいお寿司を全力で食らうことにしました。
ん~、美味しい!!
ただ、お腹にはホッキカレーが残っていたので、それほど量は食べられませんでした。
でも、最後に美味しいお寿司を食べられて幸せでした!
さて、、、観念して小樽に向かうか・・・。
下道を利用して今回の旅行の終着地である小樽港に到着しました。
チケットは持参しているので、乗船時間まで待つだけです。
待っている間に、写真撮影をしたり、ターミナル内のフェリーの模型を眺めたりしながら過ごしました。
同じ小樽港なのに、来港したときと出港するいまでは、どうしてこんなに気分が違うのだろう。
やがて乗船時間になり、駐車デッキにセラちゃんを停めて、フェリーが小樽港を出港しました。
寂しい・・・
帰りたくないなぁ~~~~。
北海道に旅行に来て、そろそろ家に帰りたいと思ったことが一度もないです。
勢いあまって移住したいくらいです。
フェリーから見る小樽は陸で見る小樽とは違った姿で”情緒あふれる小樽”というより”自然のなかの小樽”って感じでした。
また来るよーーーーー!!!!!!
復路で利用したフェリーは
”あざれあ”でしたが、施設の配置は”らべんだあ”と変わらず、迷うことはありませんでした。
出港時間が早かったので、
日没を露天風呂で迎えることが出来ました。
空が真っ赤に染まり、夕日が水平線に沈んでいくのをフェリーの露天風呂から眺める、、、格別でした。
しばらく今回の旅行を反芻していると、突然大きな音が!
汽笛でした。
海を見てみると、反対方面に向かうフェリーが汽笛を鳴らしていました。
あとでわかったのですが”らべんだあ”だったようです。
長ーい時間ならしていましたね。
あー、ビックリした、、、と湯船に腰を掛けて涼もうとしたその時。
ブォー!!!
先ほどより更に大きく、内臓まで揺れる様な(たぶん本当に揺れてる)ドスの効いた音が響き渡りました。
”あざれあ”が汽笛を鳴らしたのです。
ビックリした!
沖のフェリーの汽笛が終わって気が抜けていたところだったので、さらにビックリしてしまいました。
いや~、露天風呂で裸で聞く汽笛の音は迫力ありますね~。
ショック死するかと思いました(汗)。
こちらもとても長い時間鳴らしていましたね。
やがて汽笛が終了しましたが、その後も鳴るんじゃないかとビクビクし、
気分は”黒ひげ危機一髪”をやっているようでした。
貴重な入浴体験をした後は、晩御飯用に買っていた
セイコーマートブランドの海老ラーメン(カップ麺)を頂きました。
こういう味なのね~、って感じで、さらに普通のカップヌードルのお替りをしました。
確実に胃が大きくなっている・・・。
その後は、疲れがたまっていたので、早めに就寝しました。
翌日、無事に新潟港に到着しまして、
北海道旅行が終了しました。
オプションツアーとして、
新潟でお寿司を食べて、
南魚沼でお蕎麦を食べて帰りましたが、そちらのブログは割愛します。
出発時は台風に悩まされたものの、それほど影響を受けずに北海道を堪能出来てよかったです。
北海道はいつ行っても素敵で、美味しくて、楽しい、改めて実感できた旅行でした。
毎年北海道に行っていますが、また来年も行きたいですね。
以上で、2017北海道旅行のブログを終わります。
まる。