
セラちゃんの脚回りについて
今となっては、なぜか珍しくなったアクセラのお話です、どうしてこーなった・・・(笑)
このたび、1年間の純正サスペンションの使用を終えて、新車高調を取り付けましたので備忘録を書きます。
昨年、純正サスペンションに戻して再認識したのですが、やっぱりアクセラの純正サスペンションは秀逸でした。
何が秀逸かといいますと、
運転がたのしい!
街中も、高速も、山道もすべての道で快適、それでいて”すぽーちぃ!(スポーティー!)”
挙動が安定してわかりやすく費用も掛からないから安くて旨い、素晴らしい脚でした。
運転の練習もさることながら、ドライブに行く機会も増えてアクセラライフが非常に楽しかったです。
ですが、この当たり前が車高調に付け替えると無くなります。
はっきり言って、純正脚に戻す前はドライブに行く機会が減って(異様に疲れる)、運転が全然楽しくありませんでした。
サーキット走行をするために、日常の使用に支障が出ても仕方ないと思っていたのです。
ですが、純正脚の旨さを再認識してしまうと、これを手放して良いのかと本気で悩んでしまいまして。
いっそ、このまま純正脚を使い続けようかと。
そうしないと、またセラちゃんでお出かけしなくなってしまうから。
このため、今後の競技は車体を完全に純正状態に戻してノーマルクラスに参加しようと真剣に考えました。
ところが、ノーマルクラスはブリヂストンのミドルグリップタイヤ指定+純正程度のサイズ指定があり、車速が出るセラちゃんでこれは危険だし恐ろしい。。。
というか、なんでこんなレギュレーションにするかな、タイヤ幅指定で銘柄自由にしてくれればいいのに・・・PlaysでもOKとか言われても「何のサバイバルゲームですか」って感じです(汗)。
このため、仕方がなく以前と同じくチューンドクラスの状態を維持することにしました。
そうなると太いタイヤを履く必要があり、純正脚では装着できないため必然的に車高調を装着しなければなりません。
そんな流れで探し始めたのが昨年末の話です。
いろいろなメーカー(といっても、そんなに種類はないのですが)を調べて、最終的にはみん友さんに相談してOduraの蹴脚2に決定しました。
その過程で、どんな検討をしたかをざっと書いてみようと思います。
〇以前使用していた車高調(HKS)の考察
HKSは自分でレート変更(Fr:14kg/mm、Rr:10kg/mm)+オーバーホール時に減衰力を変更(ノーマル:0~30?→仕様変更:15~45)して使用していました。
理由は、速いタイムを出している人がこのセッティングで、これがマストだと思っていたからです。
この時のコーナリングはこんな感じでした。
それなりの速度でコーナリングしているのですが、ロールがほとんど無く荷重変動の把握が非常に難しいです。
体で感じ取るしかないのですが、私にはムリ。
ロールをしない(伸び・縮みストローク量が少ない)ためタイヤのグリップに直接頼っている感じです。
そして、着目すべきはリアの伸びストロークが全然無いことです。
良い言い方をするとタイヤのグリップ限界を使いやすい、悪い言い方をするとグリップ限界を把握しにくく唐突に「スパン!」とリアが滑ります。
このスパン!の時はリアの内輪が接地面から離れた瞬間で3輪状態になったときに起こります。
これをコントロールできる人は、この硬い脚のほうがタイムを出せます。
でも、私は素人なのでそんなのムリ。
逆にグリップ抜けが怖くて限界を試せず、どのタイヤを履いても似たようなタイムしか出せませんでした。
結果として、それが走るのが怖い、につながっていました。
というわけで、私の場合はこのセッティングに戻しちゃダメってことで決定です。
〇純正脚について
純正脚でHKSと同じようなコーナリングをすると、ロールはこんな感じです。
カラーコーンすっ飛ばしてるのは見なかったことにしてください。
目線がカラーコーンに釘付けなのも・・・(以下略
HKSに比べたらすごいロールです。
ですが、このロールが純正脚の最大の特徴で、荷重変動が物凄くわかりやすいんです。
加速・減速したら前後のピッチングが、左右にロールすれば左右の荷重変動がわかります。
そして、特筆すべきはリアの伸びストロークです。
どこまでも、未練たらしくタイヤを接地させようと伸びて、4輪グリップを維持しようとします。
これが純正脚の最大の利点です。
さらに、リアの内輪が粘って接地するため3輪状態になる時も穏やかで「ぬるぅ~」と滑り始める挙動になります。
私のような素人にはこの挙動が非常に重要です。
「スパン!」は無理でも「ぬるぅ~」は対処できるからです。
昨年、最初にスクールで走ったSUGOでは、純正脚にディレッツァZ3 225/40R18でも1分44秒台で走れましたので、純正脚のタイムは遅いとも言いきれません。
姿勢がすぽーちぃ!でしょ!
ただし、欠点もあります。
それはキャンバーがつけられないこと、そしてトラクションが悪いことです。
トラクションが悪い原因は、フロントの伸びストロークがかなりあるため、加速時にアゴが上がってしまうためです。
うちのアクセラだと純正車高はフロントが5mm下がりなのですが、これだけではトラクション抜けを抑えられていないようです。
・・・欠点はこれだけだな、純正車高はジャッキポイントあたりで地上高15cmありますので、街中で車高を気にする必要もないですし。
日常からサーキットまで全てを幅広くこなせるオールランダー。
次の車高調はそんな性格にしたいと思いました。
(アッパーマウントを変えられて、キャンバーを付けられるなら純正が一番いいなぁ。。。)
〇Odura 蹴脚2について
新しく取り付けた脚です。
評判が良い、実績がある、お勧めされたという理由で蹴脚2に決めました。
蹴脚2の吊るしのバネレートはHKSのレートと同じFr:14kg/mm、Rr:10kg/mmなので、バネレートを下げることにしました。
過去のブログ内容に従い、そして仕様変更した方々のブログを参考にした結果、装着可能な最も柔らかい組み合わせのFr:10kg/mm、Rr:6kg/mm、減衰力は前後とも最弱に決定しました。
この仕様で一般道を走りましたが、突き上げ感も乗り心地も純正脚に近くて非常に快適、今までと同じく一般道は楽しめそう!
では、スポーツ走行をした際のコーナリングのロールはどんな感じかというと、、、
やっぱりロール量は純正脚と比較すると大分少ないですね。
リアの伸びストロークはだいぶ少ないです。
リアの挙動は、残念ながら「ぬるぅ~」ではなく「スパン!」でした。
こちらは、時速90km/hくらいでスラロームを走っている写真です。
試しに切り返しの途中でアクセルを踏み込んだのですが、「スパン!」とリアが振り出て180度の大スピンを喫しました(汗)。
ん-、良くないな。
やっぱり、純正脚に極めて近い車高調って無いんですね。
実はオーリンズをメーカー吊るし状態で使いたかったのですが、オーリンズに聞いたらすでに販売終了とのことで手に入れられませんでした。
ビルシュタインも、、、B16があれば選んでいたのですが、、、ありませんでした。
いずれも、ショップオリジナルではなく、吊るしで使いたかったなぁ。。。と。
結果的に蹴脚2に換装して叶ったこと、叶わなかったことは次の通りでした。
【叶ったこと】
1.キャンバーをつけることができたため、太いタイヤの装着が可能になった。
2.バネを変更し減衰力を最弱にしたら純正脚に近い乗り心地にすることができた。
【叶わなかったこと】
1.リア伸びストロークが少ないため、スピンモードに入りやすい。
2.リアにヘルパーが入らなかった。
今後はリアのストロークを確保するための方策を考えようと思っています。
が、セッティングに悩むより運転技術の向上に頭を使いたいので、しばらくこの仕様で様子を見るかもしれません。
これからも当分はドライビングスクールに通うつもりなので、やわらかい脚で今より状態をよくしたいです。
リアの減衰力を上げて挙動が落ち着くか確認かな、、、以前同様の状態で良くなったことがあったので。
ちなみに、ヘルパースプリングは試したのですが、入るけどダンパーストロークが短すぎて伸ばせませんでした。
ショック伸ばした状態で↓の状態でした。
以下、最新の脚の詳細です。
【車高調:Odura 蹴脚2】
バネ:
Fr:10kg/mm-178mm-ID65-KYB(カヤバ)(自分で選定)
Rr:6kg/mm-178mm-ID65-KYB(カヤバ)(自分で選定)
↑Rrは伸びストローク不足でヘルパーが機能せずシングル仕様です。
ID62→65変換:
Fr:swift スプリングシート用アダプタ
Rr:HKS ハイパーマックス3スポーツのスプリングシートを流用
減衰力:
Fr:最弱 Rr:最弱
トー角 :
Fr:0度 Rr:0度
キャンバー角:
Fr:2.5度 Rr:3.0度
今年は、まずはこの仕様で運転技術向上に励みます!!
まる。
☆写真はクラゴン部屋の規定に則り使用しています☆