• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Kent S.I.Rの愛車 [スズキ アルトワークス]

整備手帳

作業日:2023年5月1日

ロングハブボルトに打ち換え。ただそれだけの作業が泥沼に...

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 12時間以上
1
長い独り言になります。

10mmのホイールスペーサーをかませるためにプラス10mmのロングハブボルトを打ち込むってだけの話が何倍にも膨らんだというお話。



まず、ロングハブボルトに換装するにはハブASSYの取り外しは必須(?)のよう。
だったらどうせ13万キロ(5年半で)走ってる訳だしベアリングもついでに交換しておこうと冬の間に購入済みの新品ハブASSYのハブボルトをHKBのロングタイプに打ち換えました。ボルト取り外しにはタイロッドエンドプーラーを使うと容易にできます。
2
で、どうせ足回りばらすならロアアームも交換でしょ。で、どうせ変えるならトレッド拡げたいでしょ。というわけで、もはやおなじみ(?)のイグニス用のロアアームを手配しました。新品ですが購入の時点で既に溶接箇所の塗装剥がれが一部見られたため、融雪剤対策も兼ねて全体に錆び止め塗装を行い、下準備完了。
3
ばらしに取り掛かります。

まず、タイヤ接地状態でハブナットを緩めます。カシメ起こしにはテント用のペグ(Snow peak*!!)の先端をグラインダーでいい具合に形を整えてぶっ叩きました。
次にキャリパー、ローターを外します。そしてナックルごと外すために、タイロッドエンドとロアアームのジョイントをタイロッドエンドプーラーを使って外すんですが、ボルトをねじ込んでいくときの気持ち悪い感触と外れる瞬間の衝撃は何度経験しても心臓に悪い...。
次はドライブシャフト。
スプラインの固着が懸念されましたが思いの外簡単に動き、固着対策用に用意したドライブシャフトプーラーは使うまでもなさそう。

次はABSセンサー。
固定用のボルトを緩めてもナックルからすんなり外れる様子もないのでじゃあカプラーで切り離しましょうかと、ところどころで留まっているケーブル固定用のファスナーをボディから外していくんですが、横着ぐせが出てしまいことごとく壊してしまいます。。ホイールハウスのライナーも外してどうにかセンサー外しも完了。
ちょっと時間がかかりすぎましたがあとはショックと切り離せばいいだけ。

...と、このあたりからだんだんあやしくなってきます。

ショックの切り離しですが、以前ストラット固定ボルトの上側1本をカムタイプのキャンバーボルトに交換しておりました。それがどうにも抜けません。もう一方のボルトを緩め、特殊ワッシャーを外れる方向に合わせてみても外れない。何となく知恵の輪みたいにスッと抜ける気がするんですが、結構時間かけても抜ける気配がなかったので、今回ここを外すのは諦めました。(いずれもう一回チャレンジする、つもり。)
というわけで、しかたなくショックごと外すことにしました。😮‍💨ん~ もう1本腕が欲しい。。

4
ナックル裏側からの写真。

(無駄に)ショックごと外したら次はハブASSYを裏から固定している14mmのボルト3本を外します。黄色丸箇所。車輌についた状態で緩めたほうが力は入りやすいですが、上の1本は結構奥まった場所にあるんでボルトなめないように注意です。

そして、このあたりから手探りの作業が横行します。

スライディングハンマーを使えば割愛できた工程だったかもしれませんが、ベアリングを裏から押し出すやり方をイメージしていたので、まずは邪魔なABSセンサーを外します。
かなりキツく入っており引き抜くのは困難そうなので適当なボルトを使って叩き出しました。
雲行きはさらに悪くなっていきます。。
5
ABSセンサーは外れたので、個人的には今回の作業の山場と思っていたハブASSYの分離です。
圧入されたベアリングを抜くだけなんですが、適当に見つけてきた極厚スペーサーがベアリング外径と同じだったのでこれを当ててハンマーで叩き出しました。ラスペネたっぷり吹いてもまぁ固かったですが、なんとか外れました。
ただ、アウターレースを叩いていたと思っていましたが、インナーレースのほうがほんの少し高さがあり、結果的にインナーレースを叩いていたことになり、ベアリング再利用を考えたときにはあまり良い方法ではないと思いました。とはいえこのときは再利用など考えていないのでガンガンいきました。
6
飛んで飛んで装着写真。

新しいハブASSY(ベアリング)を嵌める前にナックル側のサビをペーパーでならし、また、どうせならとナックル全体のサビ落としをしてからサビ止めペイントを。憎っくき融雪剤対策は気休めながらも可能な限りやります。
新ハブASSYはペーパーをあてたこともあり比較的スムーズに入ってくれました。バックプレートの裏表に注意して3本の14mmボルトを均等に少しずつ締めていけば問題ありません。

ロアアーム交換も特に問題はありません。
最後にボルトの締め込みを1Gで行うことを忘れずにやるぐらいで。
7
外したABSセンサーは入れるのもキツかったのでナックル側の穴のサビを落とし、センサーも少し入りやすいようにバリを削る感覚で角張ったところをスカスカにならない程度に少しやすりをかけて戻しました。

とまぁまだ片輪とは言え、あとは同じ作業をもう一回やればいいだけだと、このあたりでほぼ作業は終わったと確信しています。





だが、神は試練をお与えくださった。。

8
試練に気付いていない私は気分良く延長ロアアームの効果を確かめております。写真は目安の数値ですが、写真の状態で純正ロアアームで88.75°でしたので約1.8度ついた計算です。必然的にトーアウト気味になりますのでタイロッドエンドの調整は必須ですが、ネジ山の噛みしろが不安になるほどにはなりませんでした。ボルト径以上は確保。
9
そして翌日、もう片輪も同じ作業を行い、おおよそのトー調整をやったのちに、さてハンドルのセンター合わせをしますかとエンジンをかけ、走り出そうとしましたが、なにか変。
なんか目障り明かりが目に入ってきます。






10
ABS&ESP警告灯点灯。はい?


反射的にABSセンサー外したときに何かやっちまったんだろうと、まずはコネクター差し忘れを疑います。
→左右とも問題なく差さっています。でも接触不良かもしれないから一回抜き差しぐらいはやります。
→消えない。

なんかの拍子にヒューズでも飛んだ?
→ヒューズボックスのABS関係のあたりを見てみるも...
→問題なし。

困ったときはバッテリーを外してみよう☝️
→消えない。

徐々に焦り始める。

となるとセンサーの断線か故障?(NG?パート1)
→抵抗値はどれぐらいかわかりませんがテスターで抵抗を測定してみると反応はある。
→センサー本体の可能性も少なからずあるが、何か別の可能性が高い。



走ったら消えるんじゃ??
→ステアリングセンターずれたままの気持ち悪い状態でカーステも無音で走る。
→消えない。


頭を冷やし、考える人と化すこと30分。

リセットで消える可能性にかけよう!

さっそうとディーラーに駆け込むも、スペーサーやら車高やらで入庫NG🥲

だったらOBD2診断機持ってそうな町の整備工場にダメもとで頼んでみようと伺うと、快く診断してくださり、
「左フロント車速センサー異常」なるエラーコードが。
「とりあえずリセットかけてみますねー」

⌛⌛⌛

→お、消えた!よっし!やっぱりリセット必要なヤツだったんじゃん。あっさり。

気分爽快で家路につきました。






...とは、いきませんでした😓

走り始めてすぐにまた点灯...。orz

こうなったら迷宮入りを覚悟し、次の車検までに何とか直したるくっそー!と奮起します。
とりあえず助手席側のセンサーが悪いことが分かっただけでも収穫です。
じゃあまずセンサー買ってみるでしょ。とはいえ新品価格調べたらえらい高いし、まだセンサー本体と決まったわけじゃない。
→ヤフオクでできるだけ安いのをゲットしまして~、期待に満ち満ちていざ交換!


→消えない。。まじか。


ならばとにかく原因を探るしかない。
まずセンサーの抵抗値を2つとも測定してみる。
→どちらも同じ値。2つとも壊れているとすればもう新品を買って試すしかないわけですがここはどちらも正常であると仮定する。

じゃあセンサーの取り付け位置、もしくはハブベアリング側の問題??

詳しくは知りませんでしたが、ABSセンサー(車速センサー)はベアリング内に組み込まれた磁気エンコーダの回転を検知しているらしく、センサーが問題ないのであれば新品とはいえベアリング側が不良品である可能性も拭えない。しかし、そこそこ高いハブASSYをまた買い直すのも馬鹿馬鹿しいし、もしかしたらハブASSYの組み方が悪く(予想としてはきちんと奥まで入りきっていない?)センサーとの距離が遠すぎて回転を検知できない、とか?


と、いうわけで、今度はナックル、ハブASSY、車速センサーが組まれた状態の中古部品を手に入れます。
(最悪、ショックのキャンバーボルトがうまく抜けず、ナックルが使い物にならなかったときの保険も兼ねて。それにしても我ながら無駄な買い物が多すぎる。。)

こちらは正常車両からの取り外し品なので、おかしなところはないはず。まずはセンサー抵抗値。手持ちの2本と同じ値。センサーの問題ではない。

本っ当にもうやりたくないけど、もう一回ショックごとナックルを外します。そしてセンサーとベアリングの位置関係を購入した中古部品と見比べます。
ところがこれといった違いもなく、今回自分で組んだハブASSYのほうは予想に反してセンサーとベアリングの距離はむしろ近いぐらい。

もうハブASSY(ベアリング)を変えてみるしか道は残っていません。
せっかく足まわりをリフレッシュしたかったんですが、渋々元のハブASSYに戻しました。(まぁ正直なところ思ったほどベアリングの回りは悪くなくまだ使える感じではありましたが)
11
ABSセンサーの取り付けは足まわりを車体に戻してから最後に取り付けたいところですが、センサーの向きやビミョーな距離がわからなくなるので、中古部品と見比べながらだいたい同じぐらいの位置関係(距離は1mmあるかないかってぐらいです)になるように治具を用いて予め組み付けました。と言ってもそんなに位置を調整するほどがたつくパーツでもないんですが。
というか、そこ重要なとこかどうかもわかりませんけど...。

ちなみにセンサーは元々付いていたものではなく中古で購入したものを組み付けました。念のため。何が原因かを探るには一つ一つ交換して試したほうがいいわけですが、とにかく早く警告灯を消すことを優先します。

もう一度整理しますと
ベアリング→ 元々問題なく付いていたもの
ABSセンサー →解体のプロ?が外した単体で購入した中古品(抵抗確認済)

これで消えなかったらもうお手上げです。
とまあ、きっとまたリセットが必要なヤツかもしれないから今エンジンかけても消えないだろうと、町の整備工場さんに持っていく日までは我慢しよう、と、とりあえずガソリン補充だけでもと、走らせて数秒後...、


消えている。


忌まわしい警告灯が、診断機をあてるまでもなく消えている。


勝利。
おしまい。



イイね!0件




関連コンテンツ

関連整備ピックアップ

スタッドレスから、夏タイヤに、します。

難易度:

【HA36S】2024春 夏タイヤに衣替え♪

難易度:

タイヤ交換と左リアハブベアリング交換

難易度:

タイヤローテーションして来ました(2回目)

難易度:

タイヤローテーションもしました

難易度:

タイヤ空気圧チェックなど

難易度:

関連リンク

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

乗ってたのしい眺めてたのしい、ちょっとマニアックでロマンを感じる、そんな車を求めていたら欧州車メインになっていましたが、独身時代が終わり田舎暮らしが始まると国産...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

5ZIGEN 5ZIGEN SP SPEC STREET 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/04/27 06:08:33
ブーストインジケータ非表示設定 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/04/25 05:56:30
クラッチを自分に合わせる 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/04/12 01:17:35

愛車一覧

スズキ アルトワークス スズキ アルトワークス
通勤に使う車の購入を検討していた頃、小学4年生だった息子に「これから買おうと思ってる車は ...
スバル レガシィ アウトバック スバル レガシィ アウトバック
オーバーフェンダー(ホイールアーチトリム)に前後15mmのワイトレ。に夏冬共に18inc ...
フランスその他 TIME フランスその他 TIME
ALPE D'HUEZ 21 (アルプデュエズ21) 2022年リムブレーキモデル コ ...
ヤマハ WR250X ヤマハ WR250X
細々としたストリートカスタムを暇潰しに楽しんでいます。
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation