ホンダ車の充電制御と戦う: ELD バイパス回路 荒技で解決編

keep_hope_aliveさんのELDバイパス回路が自分のアコードではうまく作動しなかったため、とりあえず代わりの手を考えることにしました。　

「honda eld bypass」で引っかかった情報を読んでいくと…

「ELDコネクタを抜くことでECUエラーは出るものの、オルタネーターは常時オンになる」という情報を発見。

今回はコレを応用します。

回路の仕込み時に信号をバイパスする線を引き込んでいたので、この線そのものにトグルスイッチを仕込んでみます。
ON時: ELD-ECUが通常通り通信できる
OFF時: ELD-ECU間の信号が途絶する
オフにすれば、コネクタを抜いたのと同じ状態を作れるという予想です。

これで試走してみます。

最初はスイッチオン（通常の充電制御が動くはずの状態）にして走り出します。
ライトはオフ、エアコンもオフです。

走り出しは13.6v-14.0vあたりをうろうろしています。これはいつも通り。
1km走ったかな？というあたりで、12v近辺まで電圧が落ちてきました。
充電制御が作動していることがわかります。

ここでスイッチオフ（ELD信号を途絶）するとどうなるでしょうか？試してみます。

スイッチをオフすると、数秒遅れて電圧が上昇。
電圧計は13.6V-14.0Vあたりを指すようになりました。

それ以降、数km走っても電圧は下がらず。
一度信号エラーがあると、再度充電制御に入ることはないように見えます。フェイルセーフでしょうか。

挙動の観察のため、いったん止めてエンジンオフ。
ELD信号スイッチを再度オンにしてから再始動、もう一度走り出してみます。
そうすると、100mも走らないうちにすぐに充電制御が入りました。イグニッションオフで前回の信号エラーとそれに伴う充電制御オフは忘れる、という流れであると思われます。
その後同じ流れを二回繰り返しましたが、挙動は同様でした。

結論: 任意に充電制御をオフすること自体は達成

とりあえず、これで「オーディオ鳴らすぞモード」には出来るようになりました。

ELD-ECU間の通信を数秒以上切断すれば充電制御強制オフになることまでは判明したというわけです。
今回は手元にあったオルタネイトのトグルスイッチを利用して実験しましたが、この動作だとモーメンタリスイッチが適切ですね。
いい感じに光るSPSTのノーマリークローズなんてなさそうなので、SPDTで探すことにします。

当初の理想は「任意のタイミングで充電制御をオフにし、通常時は充電制御オンに戻せる」という形でしたが、今回はイグニッションオフするまで充電制御が復帰しないため不完全な達成です。もっと勉強する必要がありますが、ちゃんと切り替えられるようにしたいなあ。