時期が(今思えば当時は安かった…)あり、当時のブログを読み返して初心を思い出したりしたので、書き残しておくと後々自身の参考になると思い備忘録的に書き残そうと思います。
その時はポルシェにせずEクラスカブリオレを買ったのですが、「いつかはポルシェ」と思っても決して自然とチョイスに至るような車ではないので、乗ってみたいなら思い切りが必要…ということで新EVが出たこのタイミングで再び候補に。
元々スポーツカーにあまり興味なく疎いため10年前の時点で911に惹かれることはなく、むしろケイマンに感動したくらいでした…当時のブログには敢えて書いていなかったのですが、実は911とケイマンの両方試乗していて「よっぽどケイマンのが楽しいじゃん」って感想でした。
ケイマンの完璧すぎない所が良かったんですが、今は歳を食ったせいか久々に間近で911を見て造りの良さに感銘を受けられるようになりました。
とは言えEV充電器も設置しましたし、複数台持ちも性に合わないのでICEは候補にないですが。
試乗車はマカン4でしたが…今乗ってるメルセデスEQだって中々な車ですが、霞むくらいに素晴らしいです。
ポルシェって基本パッと見が地味なんですが、一個一個の質が全然違います…表面上の高級感だけって車が巷に溢れてますが、本当の高級というものを感じざるを得ません。
ポルシェの象徴であるスポーツクロノも写真で見る分には普通の時計?ですが、実物は高級腕時計のように美しく驚きました。写真やカタログスペックだけじゃ見えない所が多々あり、ポルシェって損してません?と営業さんに言うと「それはありますねぇ」と笑ってましたが。
セレクターは重くガコン!という感じで「本当にEV?」ってくらいアナログ感や操作感があり、アクセルワークやステアリングフィールも見事なまでに全くEV味を感じさせません。
通常EVのアクセルは少しでも踏むと反応良く…悪く言えばC調にスッと動くものが多いですが、踏み込みの遊びを作ってあったり重く作ってあったりと(実際にはもっと複雑で緻密なセッティングをしていると思いますが)、従来のICEポルシェと全く差のないフィーリングを実現しています。
本当にICEのポルシェを運転していると錯覚しますし、目隠しで運転したら分かる人いるんかな?と思ってしまうレベルでした。
一気にアクセル踏み込むとEVの方が瞬発性が高いので分かるでしょうが、一般公道を走ってる分にはまず分からないんじゃないかなぁと。
テスラのようにEV全開で先進性を打ち出すタイプと、従来のICE感を踏襲するタイプに分かれますが、ポルシェは明らかに後者ですね。
一方でマカンの兄弟車と言われているアウディQ6(プラットフォームを共同開発している)は完全なワンペダル運転になっており、明らか前者なのでVWグループ内で明確に方向性を分けてますね。
EVはエンジンによる音や振動がないため誤魔化しが一切利かず、メーカーによる品質や個性が出やすいのですが、それを越えたポルシェの哲学というレベルのものを感じました。
まぁ「ちゃんと作ってるなぁ…」の一言に尽きます。
欠点としてはやはり金額ですね。
EVマカンはICEマカンと比べる(同程度のオプションをコンフィグして)と300万円弱ほど高いですし、補助金はスコアが悪いため約20万円程度と最低値です。
ポルシェは充電インフラ投資が立ち遅れているためスコアの急上昇は見込めないので、今後も補助金は無いも同然と考えた方が良いですね。
但しポルシェはオイル交換でも6万円?だったりと整備関係も高額っぽいので、EVならそれらが無いですし免税や燃料代なども含めてグロスで見れば差は詰まりそうではありますが、ちゃんとまた計算してみたいですね。
何にせよ、この金額となると競合はメルセデスEQE・新型GLC EQ・アウディQ6 e-tronやBMW i5 eDriveが範疇ですし、ケイマン/ボクスターもEV化されるため強豪揃いの価格帯です。
補助金の処分制限期間があるので乗り換えはまだ先ですが、私がEVシフトしてから僅か1年半の間にもEVの選択肢が急速に増えていているのを感じます。