
スズキ/アドレスV100(1991〜)
車体の設計はAddressV50Tuneをベースとし販売価格を19万9,900円に設定、当時は他社同型より性能が上だった2ストローク100ccのエンジンの瞬発力、原付一種並の小型で軽量な車体による取り回しや、駐輪スペースを取らないなど、都市近郊における通勤用途として活躍するヒット車となった。
その後、集中キーシリンダーの採用、コンビニフック、センタースタンドロック機構、エンジン廻りの改良、不評だった発進直後の加速の鈍さをクラッチ変更で改良。この改良型クラッチはハイマウントストップランプを加えた上級モデルV100タイプSに装備されて発売され、その後の全モデルに標準化されることとなる。
マフラーの改良などの数々の変更を重ね、他社に対抗するためAddress110を販売したり、数年に一度はV100の特別仕様車を販売したりしたものの、モデルチェンジは行われなかった。ただし、型式としてBD-CE11AとBD-CE13Aの二つがあり、一部の部品には互換性がない。
発売当時の外装や装備を保っただけでなく、当初の19万9,900円という販売価格のまま10年以上も販売し続けるという、日本のスクーターとしては例を見ない車両であったが、環境規制により2ストロークエンジンの使用が難しくなったため、後継車種のAddressV125に引き継がれることになり、2005年5月で最終型「BD-CE13A型」の生産を終了。6月末にメーカーラインアップから外され、14年間の歴史に幕を下ろした。
なおAddressV100は生産終了までの14年間での累計国内販売台数は21万台で、いわゆる原付二種スクーターというジャンルを確固たる地位に築き上げた。
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2018/02/04 21:51:34