樹脂に正確に綺麗な穴を開ける
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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たかが穴あけ、されど穴あけ。
DIY作業の際、皆さんは樹脂パーツに穴を開ける場合どのように開けられていますか?取付説明書なんかによく、φ2→φ4→φ8 とか、φ3→φ5→φ8 と記載がありますが、僕はあまり好きではありません。恐らく電動ドリルに鉄工用の錐を取り付けて少しずつ拡げていく方法だと思いますが、徐々に中心がズレていきそうで、バリも出そうで… 何より仕上がりが美しくなさそうで。 なので穴を開ける対象が樹脂なら、僕は木工用の錐を使います。
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写真が木工用の錐(電動ドリルの先端工具)です。この錐はとてもよく考えられていて、2箇所に刃が付いています(写真の黄色と赤の部分)。まず緑の部分のネジでどんどん掘り進めながら、赤の刃で真円をケガき、黄色の刃で底をさらっていきます。ドリルクズは螺旋状の隙間を上方へすくい上げられ排出されるという仕組みです。
ただ、欠点もあり、緑のネジ部分が円錐型なので、どんどん進む際に穴を拡げてしまい、硬質樹脂で端部だったりすると材料が割れることもあります。
そこで使う裏技が、逆回転です。正回転だとネジに倣ってどんどん進んでしまうのですが、逆回転だと当然ネジも進んで行かず、思わぬ割れも防げます。そして、赤のケガキ刃は、なんと逆回転側にも刃が付いているのです。
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ウンチクはこれくらいにして、実際に穴を開けます。写真の樹脂板は、裏側に両面テープが既に貼られていたので、そのまま作業している様子です。両面テープは無いものと思ってください。
まずは穴を開けたい位置を墨付けします。鉛筆でもカッターでもなんでもいいです。墨付けは正確に行います。
そして墨付け位置に、先の尖ったもの(四方錐でも千枚通しでもなんでもOK)で窪みを付けます(写真)。
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写真を撮り忘れてしまったので、既に穴が開いてしまってますが💦 2ミリの錐をドリルにセットし、先ほどの窪みに先端を合わせて細く穴を開けます。窪みがある為に、先端がブレる事なく穴が開きます。ここまで、誤差はほぼゼロだと思います。 僕はこの1発目の穴あけには、1〜2㎜のテーパー錐というものを使います。先は約1㎜、根元に近づくにつれて太くなり、付け根で2㎜になります。
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次はもう、いきなり開けたい直径の木工錐に交換します!
先端のネジを先程の下穴に合わせてトリガーを引きますが、いきなり裏技、逆回転です。一番最初に逆回転させながら真上から押し付けると、1枚目写真の赤の刃が樹脂に当たり、真円のケガキが入ります。(ケガキが入るまで押し付けます。)やはり誤差ほぼゼロのままです。薄い材料ならこのまま穴が貫通する事もありますが、厚みがあると逆回転だけでは進まないのでほんの少し正回転を行い、底をさらいます。
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注意点は、細かく正回転と逆回転を繰り返す事です。ケガキ→スクい を繰り返して進みます。少しずつです!焦ると割れます。
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そのまま穴を開け切ってしまうと、裏側にバリが出ます(緑部分) 裏からアプローチできる材料なら裏からも同様に逆回転でケガくと、綺麗な真円が誤差なくバリなく(←コレ重要)貫通します。
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どうせ隠れる事がほとんどだし、1〜2㎜ズレたところで車のDIYには不自由しないでしょうが、綺麗に穴が開くと気持ちが落ち着きます(^^; 無駄なこだわりですが、性格の問題ですね。
この方法は鉄工には使えません。
木で練習できます。
マニアの独り言でした。
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