毎回、変態ネタにお付き合い頂きありがとうございます。
<(_ _)>
その1、
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その8、
その9、
その10、
その11、と続けてきたF1ミニカーネタ・・・
ついに最終回となりました。
前回からかなりのブランクがありましたが、今回は2005年から2007年までのチャンピオンマシンを紹介します。
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[2005年]
<ドライバーズチャンピオン>:フェルナンド・アロンソ(スペイン)
<マシン>:ルノー R25

ルノーがワークスチームでの念願の初タイトル。
アロンソ、F1史上最年少でのチャンプ。
この年は大きなレース規定の変更がありました。
・2レースで1基のエンジン使用(交換した場合はペナルティー)
・レース中のタイヤ交換が原則禁止!!
特にタイヤの規定は勝敗を左右する大きな要素となりました。
マクラーレン・メルセデスが息を吹き返し、ルノーが躍進。
タイヤの規定に柔軟に対応したミシュランタイヤを履くチームが序盤から大活躍を見せます。
対するブリヂストンタイヤを履くフェラーリは精彩を欠く走り・・・
M.シューマッハが稀に光る走りを見せましたが、チャンピオン争いをする戦闘力は持ち合せていませんでした。
タイトル争いは新世代ドライバーの2人、アロンソとライコネンの間での争いに・・・
序盤は信頼性で勝るルノーとアロンソが、中盤以降は速さに加えて信頼性を獲得したマクラーレン・メルセデスのライコネンが、それぞれ主導権を握ります。
終盤は一進一退の攻防が続きましたが、着実にポイントを積み重ねるアロンソが圧倒的優位な状況でで展開していきます。
16戦を終了時点の両者のポイント・・・
・アロンソ:111
・ライコネン:86
残り3戦で25ポイント差、アロンソはあと6ポイント積み重ねればチャンピオンという圧倒的に優位な状況。
方やライコネンは後がありません・・・
迎えた第17戦ブラジルGP・・・
ポールポジションはアロンソ、ライコネンは出遅れて5位。
レースがスタートするとライコネンが頑張りを見せて一時はトップを走りましたが、タイトルの行方はアロンソの順位次第・・・
そのアロンソは難なく3位をゲットし、6ポイント獲得!!
アロンソの初タイトル決定!!
この年の最速はライコネンとマクラーレンだったと思います。
ライコネンにとってはマシンの信頼性欠如で序盤にポイントを稼げなかったのが痛手となりました・・・
チャンピオン決定後に迎えた第18戦日本GP。
この年の鈴鹿は最高のレースだったと個人的に思ったことを付け加えさせていただきます。
モデルはPMA製。
<コンストラクターズチャンピオン>:ドライバーズチャンピオンチームと同様
マクラーレン・メルセデスとルノーの争いは最終戦まで縺れましたが、ルノーの両ドライバーが終盤着実にポイントを重ね、僅差で製造者部門のタイトルも獲得。
ルノーにとっては念願の初タイトルです。
数戦出場停止になるなど、散々な成績で終わったBAR・ホンダでしたが、シーズンオフにホンダがBARを買収。
翌年から’68年以来の本格的なワークスチーム参戦を果たし、チーム立て直しを図ります。
実質的なホンダ第4期F1活動のスタートです。
そのホンダへ、翌年からのバリチェロの移籍が発表されます。
(フェラーリの空いたシートにはマッサが収まりました)
予定通りに行けば、ウイリアムズ移籍がほぼ決まっていたバトンが移籍して、来シーズンは琢磨とバリチェロのコンビになるはずでしたが・・・
ウイリアムズとBAR(ホンダ)の間で話し合いが持たれ、バトンの残留が決定。
(いろいろとドロドロした駆け引きがあったようですが、ここでは割愛します)
もう一人のレギュラードライバーであった佐藤琢磨が結果的にシートを失うこととなります。
(ニック・フライの陰謀という説も・・・・)
その佐藤琢磨を救済する形で、スーパーアグリF1チームが誕生!!
日本初のプライベートF1チームです!!
翌年から正式参戦することになります。
鈴木亜久里氏の命を削るほどの尽力には本当に頭が下がりました。
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[2006年]
<ドライバーズチャンピオン>:フェルナンド・アロンソ(スペイン)
<マシン>:ルノー R26

ルノー2連覇。
アロンソも連続チャンプ。
タイヤ使用に関するレギュレーションが変更となり、レース中のタイヤ交換が復活します。
(前年の退屈なレースを考えると、個人的には大歓迎のレギュレーション変更です)
アロンソは前年の好調さを維持し序盤から勝利を積み重ねます。
前年絶不調だったフェラーリとM.シューマッハでしたが、タイヤのレギュレーション変更も手伝って完全復活!!
序盤はやや不調でしたが、徐々に速さを発揮します。
前年好調だったマクラーレン・メルセデスは速さを失い、フェラーリとルノーに対抗できるチーム力はありませんでした。
アロンソとM.シューマッハの一騎打ち。
久方ぶりのチャンピオン経験者同士の対決に心躍りました♪
特に中盤からのM.シューマッハは素晴らしかった・・・
メディアの憶測も交えた引退報道が駆け巡る中、それをあざ笑うかのような素晴らしい走り・・・
いつまでM.シューマッハの時代が続くのだろう?と思わせる活躍でした。
アロンソ12ポイントリードで迎えた第15戦イタリアGP・・・
開始前からM.シューマッハの去就が騒がれ始め、異様な雰囲気が漂うフェラーリの地元・・・
予選でのアロンソに対するペナルティーでその雰囲気に拍車が掛かります。
(ティフォシーで溢れるイタリアですから致し方ない事なのかもしれませんが、アロンソへのペナルティーは非常に疑問が残りました)
そんな中で始まったレースでしたが、M.シューマッハが難なくトップでフィニッシュ。
注目されていたレース終了後の記者会見で、M.シューマッハが今シーズンを以っての現役引退を発表・・・
最後まで(レース中も?)悩んだ末の決断だったようです。
この日の勝利で追い上げムードが高まるフェラーリチーム。
M.シューマッハのことですから、ルノー&アロンソとの激戦を制するために「勝って兜の緒を締める」的な意味合いも込めていたような気がします。
なにはともあれ残り3戦で両者のポイント差は「2」
残り3戦のガチンコ対決に期待が高まります。
第16戦中国GPもM.シューマッハは大逆転で制し(アロンソは2位)、ついに両者116ポイントで並びます。
第17戦日本GP、
予選からフェラーリのレースでした。
フロントローにマッサ、M.シューマッハが並びます。
方やルノーの2人は3列目。
レースが始まるとM.シューマッハが難なくトップを快走。
ポールポジションのマッサは後退します・・・(後ろから迫るアロンソのブロック役といったところでしょうか!?)
予選5位スタートのアロンソは、荒い走りながらも中盤に差しかかる頃には2位にまで浮上!!
2人のマッチレースの様相を呈してきた36周目、、、
M.シューマッハのマシンが煙を吹きながらスローダウン!
そのままリタイアとなります。
2位を走行していたアロンソがトップに立ち、そのままトップチェッカー!!
アロンソは10ポイントを積み重ねます。
対するM.シューマッハはノーポイント。
アロンソは残り1戦で1ポイントでも獲得すればチャンピオン。
M.シューマッハはアロンソがポイント圏外(9位以下)で且つ、優勝が絶対条件。
アロンソ圧倒的優位で最終戦へ・・・
迎えた最終戦ブラジルGP、
アロンソは2位で難なくポイントを重ね、2度目のチャンピオン決定!!
現役最後のレースとなったM.シューマッハ、序盤のトラブルが響いて4位と残念な結果に終わってしまいましたが、最下位からの鬼神の追い上げは、本当に素晴らしかった・・・
結果以上に彼の偉大さを痛感させられたレースでした。
モデルはPMA製。
<コンストラクターズチャンピオン>:ドライバーズチャンピオンチームと同様
ドライバーズタイトルと同様、ルノーとフェラーリの争いは最終戦まで縺れましたが、ポイントリーダーのルノーが逃げ切り製造者部門のタイトルも獲得しました。
アロンソとの激戦に惜しくも敗れたM.シューマッハが引退・・・
通算91勝、ポールポジション68回、ファステストラップ76回(全て歴代1位)
今後破られる事が無いかもしれない偉大な記録を多数残し、現場を後にしました・・・・
空席となったフェラーリのシートを射止めたのはライコネン。
チャンピオンのアロンソはルノーを離れ、マクラーレンへ・・・
そしてアロンソのチームメイトは、新人のハミルトン。
ルノーの空いたシートにこちらも新人のコヴァライネン。
と言った感じで、M.シューマッハの引退がおおきな引き金となり、ドライバーのスワップが行なわれました。
GP2出身の新人ドライバーが目立つように・・・・
(今やヨーロッパ各国のF3は下火になりましたね・・・)
雨のハンガリーGPでホンダのバトンが初勝利!!
ホンダにとっては’67年以来のワークスでの勝利です。(通算3勝目)
2000年から始まった第3期F1活動、その念願の一つがついに果たされました。(号泣)
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[2007年]
<ドライバーズチャンピオン>:キミ・ライコネン(フィンランド)
<マシン>:フェラーリ F2007

フェラーリ、タイトル奪還!
ライコネンが激戦を制し、大逆転での初チャンプ。
去年のことなので鮮明に記憶に残っている方も多いでしょう。
このシーズンの注目は、なんといってもルイス・ハミルトンの出現と、久方ぶりの同一チームのドライバー対決!!
チャンピオンの肩書きを引提げてルノーから移籍してきたアロンソとルーキーのハミルトンのガチンコ勝負は、
ピケvsマンセル(’87)、プロストvsセナ(’88、’89)を彷彿とさせる争いでした。
クリーンな争いとは決して言えない2人の勝負でしたが、個人的にはこういうのもアリだなぁ~と思います。
そんな2人を中心に終盤までシーズンは進み、
迎えた第13戦イタリアGP、
フェラーリが自滅し、マクラーレン・メルセデスのワンツーフィニッシュで終了。
タイトル争いがマクラーレン・メルセデスの2人に絞られた感が強いレースでした・・・
しかし、このレースの翌週にタイトルの行方を揺るがす裁定がマクラーレンに下ります。
「マクラーレン、今シーズンの全ポイント剥奪!」
(但し、ドライバーズポイントは現状のまま)
フェラーリ盗作疑惑で有罪になったことが要因です。
内容としてはフェラーリ技術者が情報漏洩し、それをマクラーレンが使用し盗作したということですが、、、
非常に重い裁定となりました。
(詳細は
この日と
この日のブログにて・・・)
その後のマクラーレンはギクシャクが目立ち始め、フェラーリの追従を許す事になります。
結果、ドライバーズタイトル争いは最終戦ブラジルGPへ・・・
マクラーレン・メルセデスのアロンソとハミルトン、フェラーリのライコネンの3つ巴の争い・・・
運命の最終戦はフェラーリに有利に展開していきます。
方やマクラーレン・メルセデスの2人は精彩を欠いた走り・・・
ポイントリーダーのハミルトンは序盤のトラブルで下位に沈み、アロンソもいまひとつ・・・
周回ごとにチャンピオン候補が変わる激戦でしたが、最後に栄光を掴んだのはフェラーリのライコネン!!
6ポイント差を跳ね返して悲願の初タイトルとなりました。
’86年と同様の劇的な最終戦を見て、「歴史は繰り返す」の意味を深く知った’07年シーズンでありました。
モデルはマテル製。
<コンストラクターズチャンピオン>:ドライバーズチャンピオンチームと同様
このシーズンの最速マシンはマクラーレン・メルセデスだったと思います。
ステップニーゲートの騒動が無ければマクラーレンがタイトルを獲得していたことでしょう。
上記の事件?により、マクラーレンのコンストラクターズポイントが無効となりフェラーリが難なく製造者部門のタイトルも獲得しました。
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F1界の記録を悉く塗り替えた偉大なドライバー、M.シューマッハが引退。
’05年と’06年のサンマリノGPでのアロンソとM.シューマッハの争いは、世代交代を象徴するバトルだったなあ・・・と、あとで振り返ってみて感慨深いです。
クビサ、N.ロズベルグ、コバライネン、ハミルトン、ベッテル、そして中嶋一貴・・・
次世代のスター候補が毎年のようにデビューしています。
今年はN.ピケジュニアもデビュー、中嶋ジュニアもフル参戦!!。
テストや今シーズンの活躍を見ると、中嶋にはかなり期待しちゃいます♪
その中嶋が在籍するウイリアムズ、周期的にはそろそろ復活しても良い頃かな?なんて思いますが、それもお金次第という感じでしょう・・・
あ、あとレッドブル!!
数年後にはチャンピオン争いをしそうな予感。
21世紀のベネトンチームを目指して頑張って欲しい・・・。
これからのF1、どうなるか楽しみです♪
(反して、不安も大きいですが・・・)
長きに渡って続けてきた「ミニカーで振り返るF1の歴史(チャンピオンシリーズ)」、以上で終了です。
マニアなネタにお付き合い頂きありがとうございました!!
次回はラリーカー(モンテカルロウィナー)特集で行こうと思います!!
F1にモデルに関しても「お気に入りマシンシリーズ」や「変態F1マシンシリーズ」なんかも並行してやってみたいと思っています。
今後ともマニアネタお付き合いください・・・・
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最後に・・・
先日発表されたスーパーアグリチームのF1撤退・・・
プライベーターのF1参戦継続の難しさを痛感した出来事でした。
コンコルド協定の期限満了後、明確な規定も無いままの現状で利権争いに潰された感が大きいですが、興行や放映権の収入、政治の介入に翻弄させられる現在の状況では残念ながら致し方ないことなのかもしれません。
プロドライブのF1参戦断念と同様の末路を辿ってしまい非常に残念の一言です。
活動は2年半ほどと短い期間でしたが、彼らの戦いぶりには何度も勇気を貰いました。
SAF1に携わった全ての人々に一言、、、
夢のような時間をありがとう!!
<ミニカーギャラリーF1チャンピオン編(自分用覚え書き)>
・1950~1954(その1)
・1955~1959(その2)
・1960~1964(その3)
・1965~1969(その4)
・1970~1974(その5)
・1975~1979(その6)
・1980~1984(その7)
・1985~1989(その8)
・1990~1994(その9)
・1995~1999(その10)
・2000~2004(その11)
・2005~2007(その12)