
今の世の中、シフトレバーのないクルマが増えています。
クルマがMTからATにシフトしてから、実際にシフトレバーを使うのは、スタート時とバック時くらいしかなく、クルマが動いている時はほぼ使いません。
本来ならばもっと早く消滅しても良いパーツだったのでしょうが、10年ほど前まではどのメーカーも当たり前のようにセンターコンソールから突き出たシフトノブを備えていました。
1990年代にはギザギザのゲート式が流行ったりもしました。
しかし、2000年代半ばにシフトノブをやめコラム式のレバーに方向転換したメルセデスに遅れること10年余り、ここ数年ほどの間に発表された新車から、シフトノブはなくなっていきました。

確かにあまり使いもしないのに、センターコンソールに突き出ているシフトノブは、邪魔な感じもします。
特にミニバンなどでは、センターコンソールなどない方がスペースをより広く使えるため、かなり早い時期からシフトノブは丈が短くなってインパネに場所を移した挙句、今ではそれもなくなってプッシュ式のスイッチになってしまったクルマもありますね。

シフトレバーなんぞどうでもいい、という方も多いとは思いますが、私はその逆、シフトレバーは絶対必要!派です。
私にとって、シフトレバーは「ヤル気」のスイッチ。
現所有車のM340iと前愛車のアウディA5との比較で言えば、スタート時にシフトレバーを掌でしっかり掴んでDレンジに入れるのと、小さなスイッチを指でつまむだけでは、走り出しの気分が全く違います。

BMWもMモデルにはスポーティなシフトレバーを残しており、本当にヤル気にさせるにはシフトレバーが必要だと分かっているはずなのに…

と思っていたら、新型M5からはレバーがなくなってしまいましたね😣

分かってなかったんだ…
また、私はワインディングではパドルシフトよりもシフトレバーでDとSの切り替えを頻繁に行いながら楽しむ派でしたが、スイッチではブラインド操作が出来ず、ただ危ないだけなのでやめました。
操作性以外でも、信号待ち時などの左手の置き場として、シフトレバーはとても重宝するものでした。特にA5の形状は、無駄に背が高くないのでさほど邪魔にならず、それでいてホールド感もあり、またインテリアとしての高級感もある最高のデザイン性を有していました。

今のアウディはBMWと大差ない味気ないモノになってしまいましたが…

私にとって、今のクルマの最大の不満点はシフトレバーだったりします😓
いっそのこと、シフトレバーを前期型のものに換装できないものか、などと考え、某BMWプロショップに問い合わせたところ、「それはちょっと…お勧めしませんね。施工例もないですし、例え換装できたとしても作動するかどうか保証出来ません」と言われ、諦めざるを得ませんでした…
今のクルマを試乗した時も、シフトレバーがないことに対する不満は感じましたが、その時は「こんな小さな不満より、直列6気筒の楽しさが圧倒的に上回るに違いない!」と思っていました。
しかし、いざ所有してみると、シフトレバーに対する拘りが自分の中でこんなにも強かったのかと呆れるほど、クルマを運転していてもヤル気になりません😓
なるべく意識しないようにしても、左手は何か握るものを探して、いつの間にかセンターコンソールの上を彷徨っています👋
シフトレバーがないだけで、運転中ほぼ使わないにも関わらず、「駆け抜ける歓び」が感じられない上に、クルマそのものへの愛着も湧いてこない…
お陰で今のクルマ、納車3ヶ月経っても走行距離は600kmに留まっています。購入当初は遠距離ドライブもと意気込んでいたのですが、全くその気にならず、このままだと年間3,000km弱のペース。我が車史上、最も乗らないクルマになってしまいそうです…
折角のストレートシックスも宝の持ち腐れ、今は嫁さんのMTジムニーの方が断然楽しいという現実…
しかし、一番ショックなのは、この不満点、これまで20年以上乗り継いできたドイツブランドのほぼ全ての新車に当てはまるため、もう私は彼らのクルマを買うことが出来なくなってしまった、ということです😭
Posted at 2025/08/31 06:38:36 | |
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