
先日、会社帰りの信号ダッシュで後輪が滑りハンドルが取られるような感覚が・・。もしや!と思い路肩に停車して確認すると見事に後輪がペッしゃんこ。「またかよー」の見事なパンクです。トリッカーの後輪タイヤは、6780km走行で二部山で、そろそろタイヤ交換かと考えていた矢先の出来事でした。さてさて、いろいろ迷った挙句、時間がもったいないので自分で交換することに。まずは、必要資材の調達。密林で純正タイヤのブリジストンTW202とチューブ、リムバンドを調達、続いて、タイヤレバー(3本セット)、ビードワックスも調達し総額14,800円の出費です。

【バイクから後輪はずし】
早速、交換にチャレンジです。その前にネットで交換方法を調べてみました。まずは、バイクスタンドで車体を上げて後輪を取り外します。ナットを緩めてチェーンを外し、リヤアクスルを抜いてタイヤを車体から外します。このとき、両サイドにカラーが入っていますので紛失注意です。

【ホイールからタイヤの取り外し① ビード落とし】
空気注入口のナットを取り外します。とりあえず、新品タイヤの上に置いて、膝で体重をかけてビードを落とします。ビードを落とすとは、リム内側外周部に収まっているタイヤの縁を中央に移動させることです。これをやらないとタイヤはホイールから外すことができません。踏んづけても落ちない場合は、写真のようにタイヤレバーで内側へ移動させます。

【ホイールからタイヤの取り外し② タイヤレバー】
ビードが落ちたら、タイヤレバーをビードとリムの間に挿入し、てこの原理でタイヤを外していきます。最初に15cm間隔で三本ともレバーを挿入しておいて二本を引き起こした後三本目を引き起こすと楽です。その後は一本目は動かさず二本目を抜いて三本目の右隣に挿入して外します。全体の1/3が外れると後は手で取り外すことが可能です。この作業は、タイヤレバーが曲がるんじゃないかと思えるくらい力が必要です。

【ホイールからタイヤの取り外し③】
タイヤを反転させて反対側も同じ要領で外します。両側のビードが外れてタイヤの内側にホイールが入っている状態です。

この状態からホイールを足で押しながらタイヤホイールを外します。

【新品タイヤの準備】
ホイールのリムバンドを交換した後、新品タイヤのビードの内外とホイールリム内外にビードワックスをたっぷり塗ります。これを塗ると塗らないとでは後の操作が大違い。タイヤの回転方向に注意しホイールをタイヤ内に挿入し、タイヤレバーを使用して、まずは片側のみビードをホイールリム内側に嵌め込みます。

片側がホイール内に入ったところです。ワックスの効果絶大!簡単にはいりました。

【チューブの挿入】
タイヤの片方が入ったら、タイヤ側面の黄色マーキング部分と空気注入用のステムが入る穴位置が同じになるようにチューブをタイヤ内に挿入します。これからが最難関で、手が入らないのでステムをホイールの穴に挿入することができません。今回は、木綿糸を使って引っ張り出しました。この木綿糸の挿入も苦労しますが、最初に柔らかい針金を通してその先端に糸を止めて糸を穴に通した後、ステム先端に糸を結び付けます。

糸を引っ張ってステムの頭が出てきたら木綿糸を外して中に入ってしまわないようにナットで仮止めします。※後で調べたら、ステムを通すための専用の道具が1,200円前後であるみたいです。
【チューブを軽く膨らませる】
最後に外れている側のビードをホイールに嵌め込むのですが、タイヤレバーの噛み込みでチューブが破れてしまうことが多いので、チューブに少し空気を入れて軽く膨らませておきます。タイヤレバーを使用してビードをリム内に挿入します。ワックスが効いて滑ってくれるので最初は簡単に入っていきます。この最後の工程の残り20cmがなかなか入りませんが、レバーを使用して少しづつ入れて最後の15cm位は足で踏んづけてホイール内にいれます。最後は力技が必要となります。

【空気充填】
以上で完了です。トリッカーの後輪の空気圧は150kPaですが外れているビードを所定の位置に戻すには一旦200kPa程度まで圧力を上げて確認してから150kPaに戻します。最後にバイクに装着、試走して終わりです。
初めての手組みのタイヤ交換だったので、二時間ほどかかり筋肉痛と腰痛のお土産付きとなりました。だいたい要領はつかめたので次回は一時間以内でなんとかなるでしょう。
追記:タイヤレバーは三本あると作業しやすいです。密林で購入した安物は表面のメッキが剥がれてしまい滑りが悪くなってしまいました。道具はいいものを揃えた方がいいですね。
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トリッカー | 日記
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2021/06/30 11:48:32