未だかつてない高額な水道代請求が来た。
最近は洗車もしていないし、大量に水を使った記憶もないのに何故?
水道メーターを見ると、どこも水道を使っていないのにゆっくりパイロットが回っている。
水道メーターのパイロット(画像赤丸部分)
これはどこか水漏れしているに違いない!
地面下の水道管からの漏れだったら大変だなと思いつつ、家の中の水周りを点検していくと、
トイレの便器から、よ~~く見るとチョロチョロと水が流れ落ちていた。
流れ落ちる箇所
トイレの止水栓を閉じるとパイロットも止まる。
原因がトイレの水漏れにあることはわかったが、故障による水道代を支払う上に業者を呼んだら
更に幾ら費用が掛かるのか?
そこでまずDIYで修理できるのかどうか、とりあえずタンク内の構造を調べてみることにした。
家のトイレはTOTO製でタンク品番S670B、便器品番C14RS、といういずれも生産中止になって
久しいと思われる古いタイプ。
上図は同タイプではないが、構造的にはほぼ同じ(TOTOさんのHPより)
タンク給排水の仕組み
①レバーハンドルを回すと、鎖で繋がれたタンク底のフロートバルブ(ゴム製の蓋)が引っ張られて
開き、タンクに溜められた水が便器に流れる。
②タンクに溜められた水が便器に流れ終わるとフロートバルブが閉じ、ボールタップとアームで連結され
ている浮球も下がり、ボールタップ内のバルブが開いてタンクに給水される。
③タンクに水が溜まってくると同時に浮玉も上がり、一定の水位になるとボールタップ内のバルブ
が閉じ、給水が止まる。
とまぁ仕組み自体はシンプルなので、DIYで修理してみることにする。
水漏れの主な原因
①ボールタップの故障又はボールタップ内ピストンバルブの劣化
②浮玉の劣化
③フロートバルブの劣化
④レバーハンドル回転部の劣化
原因の特定
オーバーフロー管のWL(ウォーターレベル)と記された標準水位線より水位が高ければボールタップか
浮き玉、低ければフロートバルブかレバーハンドルに原因があるとのこと。
矢印が標準水位線。画像はボールタップ交換後、止水位調整したもの。
今回、水位はオーバーフロー管の口の高さまできていたので、ボールタップか浮玉の不具合 により、給水が止まらず、オーバーフローした水が便器に漏水したようだ。
購入した部品及び工具
上:左からボールタップ(品番THYS2A)、レバーハンドル(品番THY425-1R)、フロートバルブ
(品番THY416R)いずれもTOTO製。下:モンキーレンチ(TOP製HY-30)
ボールタップは浮玉・手洗い管ホース・パッキンが同梱されているので、一式交換すること
ができる。
ボールタップ新旧比較
画像上が元のボールタップ&浮玉
浮玉の形状が変更されているが、アーム部分が短くなっているので全長としては変わらず。
また新型は止水位の調整リングがついている。
赤丸部分が止水位調整リング
今回の不具合の直接原因ではないが、予防措置としてフロートバルブ及びレバーハンドル
も交換しておくことにした。
浮玉とオーバーフロー管の間に見える黒いモノがフロートバルブ。
フロートバルブとレバーハンドルは玉鎖で繋がっている。
フロートバルブは新旧で形状の違いはない。
旧フロートバルブを触ると手が真っ黒に汚れる。これはゴムの劣化によるものだそうで、
こうなったら交換時期。
レバーハンドル新旧比較
左が新デザイン、右が旧デザイン。形状が違うが、交換は全く問題ない。
部品交換
①何はともあれ給水管の止水栓を閉じる。
赤丸部分が止水栓。我が家の場合は画像のような所謂ハンドル式だが、マイナスドライバー
で回すようになっているモノの方が一般的かも。
②レバーハンドルを回して、タンク内の水を空にする。
③手洗い金具付きタンクの場合は、ボールタップと手洗い金具が手洗い管ホースで連結されて
いるので、タンク蓋をタンクの上で立て、プラスチックナットを回して、手洗い管ホースを外す。
画像の白いナットを緩めることにより、手洗い管ホースが外れ、タンクとタンク蓋を分離
することができる。
④給水管タンク側の袋ナットを外す。
⑤ロックナットを緩める。
そうすると、このような状態になる。
⑥ロックナットを完全に外せば、ネジを切ってある部分はフロートバルブなので、それを
タンク内側から引っ張ればフロートバルブと浮玉がごっそり抜ける。
⑦新しいフロートバルブに交換する。
新しいフロートバルブに交換する際、製品に同梱されているタンク内側用パッキン
と給水管パッキン
を忘れずに交換すること。
交換後、止水栓を開き、水漏れがないか確認→OK
パイロットが回っていないか確認→OK
何とかDIYで水漏れを修理することができた。
Posted at 2019/01/20 22:21:49 | |
トラックバック(0) |
トイレ | 暮らし/家族