お疲れ様です。今回もエンジンについての考察です。
今回はCR12はエンジンをチューニングしていくのに可能性があるのか考えていこうと思います。合わせてCG13、CGA3との互換性についても考えていこうと思います。
CR12DE
ボア71.0ストローク78.3
CG13DE
ボア71.0ストローク80.5
CGA3DE
ボア72.0 ストローク82.8
CR14DE
ボア73.0 ストローク82.8
CRエンジンはCG系の後継にあたりますが、加工機をCG系と共通化する為に各部寸法が共通になっているらしいです、って昔の雑誌に書いてありました。

前回載せましたがCR12DEのクランクシャフトです。4カウンターウェイトになります。オーバーラップが余り無くお世辞にも強そうでは無いですが、馬力がそんなに出る訳では無いので折れるとかそんな事は起こらないとは思います。ですが、親が45φ子が40φと小径の為高回転まで回すとなるとクランクベアリングやコンロッドベアリングの摩耗が心配になります。

CG13のクランクシャフトです。CR12とジャーナル径や取り付けピッチ等全て共通です。フルカウンターの様に見えますがよく見るとウェイト形状が場所によって違う為セミ8カウンタークランクになります。高回転まで回すならバランスが良さそうなこちらのクランクの方が優れてそうです。

CGA3のクランクシャフトです。CG13と同じ様に見えますがCR12のクランクに施されている超精密加工がしてある……らしいです。こちらもセミ8カウンターになります。

CR14のクランクシャフトです。ストロークがCGA3と同じなので寸法は一緒ですが4カウンターになります。
クランクシャフトは基本的に共通なのですが、クランクプーリーが刺さる所の寸法がCG系の方がデカかった気がするのでCR12に付けるなら加工が必要だと思います。もしかするとフロントカバーもCGのものが CRに付くんじゃないかという説も……?

CR12のコンロッドです。お世辞にも強そうでは無いです。ちなみにCGA3、CG13とコンロッドの長さが120.75mmで共通、寸法等も共通の為流用が出来そうです。

CG13のコンロッドです。違いは特に無いので流用する意味は無さそうです。

ちなみに海外で売っている強そうなコンロッドがCR12に流用が出来ると思います。本当はこの事実に気付いていれば自分のエンジンを組む時にやりたかったですね。

これは前にも載せましたが、CR12のヘッドガスケットとCGA3のヘッドガスケットです。CR12が0.6mmでCG系が1.2mm、これを流用して圧縮を下げる事が出来ました。やろうと思えばCG13にCR12のヘッドを流用したりその逆もいけるのでしょうか……?
続いてヘッド周りですが、海外の整備書で比べるとCGに CRのカムが付くのではないかという疑惑が……。
CR12
CG13
バルブ径も共通、カムジャーナル径も共通、勿論ボアピッチも同じ。K11のカム周りを弄った事がありますがカムプーリーは流用出来そう。K11はEXカムにデスビ用の切り欠きがあるのでIN側に12SR用のカムを流用出来る……?逆にCR12にTOMEIかなんかのK11用のEXカムもいけるのでは?
CR12
CG13
ちなみにクランク周りの寸法です。殆ど一緒なのが分かると思います。
総説
CGの部品とCRの部品を組み合わせれば最強のCR12を作る事が出来るのでは?しかしNAで回転馬力を求めるのであればクランクやベアリング系の耐久性が気になるところ。連桿比もかなり低いし過給器でトルクを増やす事によって馬力を上げてやるのがベターか?
という構想で今のエンジン仕様に行き着きました。CRエンジンは先代のエンジン部品が使える箇所があるのが凄く魅力的ですね。個人でECUを交換出来る点とハイカムの存在、吸排気系の部品の多さも魅力です。Dジェトロなので例えばZN6の4スロと同じリンクを作れば電スロを生かしつつ4スロ化も出来るのでは……?なんて妄想もしてみたり。ここに載せた情報は自分の備忘録の為に書いたので話半分くらいに見ていただければ幸いです。
Posted at 2025/08/09 20:50:21 |
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