小学生の頃、宇宙戦艦ヤマトを観て、ご多分に漏れず、松本零士さんのファンになりました。以降、メカっぽいモノが大好物です。
松本零士さんと言えば、アナログメーターですね。時は過ぎた高校生の頃。初めてコスモグラフデイトナを見た時は衝撃を受けました。まさしく松本零士さんの世界観が腕時計に詰まってました。以降、「いつかはデイトナをこの腕に」と心に誓いました。
さらに時は過ぎて20年前のこと。もうそろそろよろしいのではないでしょうか?と言うことで、「以降の人生で誕生日プレゼントは要らんし小遣いも半額じゃ」との条件で、ついにデイトナを買うことになりました。
狙いは日本で人気のステンレスモデルでした。もちろん、正規店ではモノが無いので買えません。当時の定価が85万円でしたが、プレミア価格が付いて115万円。それを購入しようとしたのですが、店長から提案がありました。
「隕石フェイスのデイトナがありますがどうですか?」と。
「隕石ですと!」
当時、そんなデイトナなんて聞いたこともありません。松本零士さんファンの私は、宇宙とつながる提案に、一瞬で興味が湧きました。そして、現物を前に一目惚れでした。
なんと綺麗なフェイスなんでしょうか…
さらにケースのホワイトゴールドは、ステンレスのような堅さはなく、なんとも柔らかな上品さを醸し出しているのです。
しかし、値段が当初の予算よりも70万円オーバー( ≧∀≦)ノ それでも定価よりも70万円値引きしているとのこと。今では考えられないですけど、当時の日本ではステンレス以外は人気が無かったみたいで、こんな値引きがあり得たようです。購入したショップが正規店でなかったのも良かったかもしれません。
躊躇する私の背中を、ありがたいことに伴侶が押してくれました。
「気にいったん買いや」と。
そして店長の次の言葉で決まりました。
「定価より30万円高いステンレスと、定価より70万円安い18金。どちらがお得でしょうか」
なるほど。原型がなくなるくらいに壊れても、金の価値が残るな。損得勘定で動く私にはそれが決め手となりました。
現金が不足していたので、この日は買えなかったのですが、翌日から社内旅行のため、しばらくは買いに行けません。できれば旅行のお供で連れて行きたかったのですが…
しかし、なんと言うことでしょうか。翌朝、旅行に出る前に、店長が自宅に届けてくれたのです。プチ田舎に住んでいるので、ショップから1時間の距離なのにありがたいことです。
デイトナと共にする旅行は最高に気分が良かったですね。
あれから20年。普段使いをしているので多少の傷がありますが、まだまだ輝きを放っています。
今年はコロナ明けで久し振りの社内旅行に行きました。もちろん、デイトナもはめていったのですが、「危ないから見せない方がいいですよ」と注意されました。
理由を聞くと、かなり高騰していて、売値で購入金額の3倍以上になっていて、下手したら腕を切り落とされちゃいますよ。とのこと。普段使いをしているので、価値は下がっていると思ってたので驚きでした。
分かりやすく言えば、オプション満載のロードスターRFを腕に付けている状態、若しくは片手にGB350が12台分です。
現金なモノで、その値段を聞いて、放置していたオーバーホールに出しました。
一月半のお別れです。
ブライトリングのナビタイマーも欲しいっす。
【商品名】コスモグラフデイトナ
【型番】116519
【機械】自動巻 Cal.4130
【素材】K18WG
【文字盤】メテオライト
【ケースサイズ】40mm
【防水性】100m
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腕時計 | 日記
Posted at
2023/09/29 23:05:52