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点火系の消耗品交換。

プラグ。付いていたものを外してみるとBoschのFR6LDC。純正指定はFR5DTCで今回はそれを入れる。何故FR6DTCだったのだろう。これはターボの純正指定。
焼け具合は全プラグとも均一で良好。



FR6LDCは電極が2極式。新しい方のFR5DTCは3極式。




ローターとキャップも交換。特に問題があるわけでもなく、まだ寿命も残っているがこの際だから交換。

クランクシャフトシール（フロント）が手に入ったので交換作業。

まずはプーリーを外さないといけない。
19mmの12ptのボルトで固定されているがこれを緩めるためにはクランクが回らないようにしないといけない。エンジンが車に乗っている状態であれば、5速に入れてブレーキを思いっきり踏んで、といった方法があるが、エンジンが下りている状態だとそうもいかない。フライホイールロックなどフライホイール側でつっかえ棒をしておいて大型のブレーカーバーを使って緩める、或いはインパクトレンチ、という手がある。うちにエアツールはない。この際だ、過去に何度か買いそうになって買わなかった電動のインパクトをとうとう買ってしまった。エアツールに比べるとトルク値は低いので、少し心配だったが、19mmのソケットをつけてボルトにあてがうと、いとも簡単に緩んだ。



クランクシャフトシールに加え、#8ベアリングのOリングからオイル漏れすることもある。が、#8ベアリングの外側はきれい。シールにはオイル汚れがあり、明らかに漏れの形跡がある。



シールを外すための専用工具が存在するが、持っていない。マイナスドライバーでこじり出すのだが、角度が悪いのでオルタネーターとファンハウジングを外した。
マイナスドライバーをマレットでシールに叩き込み、シールを破壊して外した。そこに溜まったオイルが少量溢れ出てきた。



シールが入る溝をきれいに洗浄、脱脂。シールのクランクシャフトと接する面にはオイルを軽く塗布し、そのオイルが外側に付かないよう注意しながらシールを挿入する。最初は手で、その後は適当なディープソケットをマレットで叩きながらシールを入れてやった。





当初インパクトは借りることを考えていた。その辺のHome DepotとかAutozoneとかO'Reilley'sといった車パーツやDIY量販店で工具のレンタルをやっている。ところがどの店もインパクトのレンタルはやっていない、と。
そこで新品を買ったのだが、作業が無事、簡単に終わったところで、まだ新品のインパクトを返品して代金を取り返すという衝動に駆られる。いやー貧乏性丸出し・・・。

エンジンを降ろしている間に基本メンテ。
必要なパーツを出してもらった。

プラグ、ローター、キャップ。
オイルフィルター。
オイルブリーザーホース。
CVガスケット。
クランクシャフトシール（フロント、プーリー側）



911のエンジンは後ろ向きに搭載されているのだ、と知る。ポルシェもそれを認めている、ということで何となく笑える。確かに普通の車と違ってトランスミッションがエンジンの前にあるのだが。プーリー側をエンジンのフロント、フライホイール側をエンジンのリア、という。このエンジンを車に載せるとエンジンのフロントが車の後ろ側に行ってしまう。ということは914-6に搭載されるときようやくエンジン本来の向きで搭載される、ということになる。なんてヒネくれているのだろう。自分にぴったりだ・・・。