
どうも皆さんおはこんばんちわ。works.otaです。
1月26日土曜日、モンスタースポーツの静岡磐田店で周年祭があるという情報をキャッチしたので行ってきました。
当日は午前3時30分に出発、途中、伊賀上野のSAにて休憩、桑名で給油し、23号バイパスをひたすら東へ向かいました。
静岡県に入ったのは9時前。浜名バイパスから見える浜名湖は綺麗に見えました。
そして、9時半頃に到着しました。

その時はまだ準備中で人がまばらでした。駐車場にもそれほどの台数がいませんでしたし。
10時から開店。目当てである蚤の市は11時からの開店だったはずですが、従業員のミスですぐに始まりました。早く来てよかったε-(´∀`;)ホッ

残念ながら、欲しいパーツはありませんでしたが、グッズはいろいろとあったのでたくさん買ってしまいました。
本日の戦果はこちら!

まずはスズキスポーツの長袖シャツ。黄色なのでかなり目立ちそう。2000円

次にブルゾン。シャツの上着に良さそう。3000円

帽子です。フリーサイズなのですが、私の頭がでかいためにちゃんと被れないorz 1500円

スズキスポーツのサンシェード。夏に大活躍してもらいましょう。500円

モンスタースポーツの車検証。留めボタンが無いエラー品ですがそれだけでお値段約1/3は安い。2000円

ステッカーとラジエターキャップ。ステッカーはサービスでした。100円

合計は9100円でした。旧スズキスポーツのグッズをたくさん買えてよかったです。
蚤の市でグッズを買って車に戻ると、近くにAZ-1が止まっていました。しかし、近くに寄って見てみると

まさかのキャラでした!たった500台あまりしか販売されなかったやつですよ!これは珍しいものを見ました。
買ったものを車に置き、また店の方に戻ってからはデモカー観察です。

丁度、ZC33Sのボンネットが開いていたので覗きます。

ボンネットを開いてまず目に飛び込んでくるのは、つい最近販売されたばかりのPFX400インテークキットです。ラジエターより前に吸気口を取り付け、外気に近い温度を吸うことでパワーアップさせるキットです。ただ、価格が高いので費用対効果はあまり良くなさそうです。

こちらも最近発売されたK200キットのタービンです。アクチュエータはかなり大型なのですが、タービン自体の大きさはHT07と同程度でした。この大きさのタービンで200馬力を出すのですから技術進歩は侮れないですね。ちなみにK200キットは20数万円なので費用対効果は高いと思います。

こちらはHA36Sのコンプリートver.5仕様のエンジンルーム。やっぱり、インタークーラーとインテークキットがかなり目を引きますね。
昼の13時からはお待ちかねのファクトリーツアーです。

案内やモンスタースポーツのチーフエンジニアである渡辺さんです。モンスターの動画を見ている人はわかると思います。
AZ-1とダイナパックが置かれているこの倉庫ですが、スズキスポーツ時代はここでボディの制作をしていたそうです。現在は袋井の工場に移っています。

これはエンジンブロックやヘッドの精密面研をするための機械です。1/1000mm単位という非常に高い精度で面を出すことによって、ヘッドガスケットの性能を遺憾なく発揮し、ガスシール性を高めます。
ポート研磨の様子を見せてもらったのですが、写真はなしです。すみません。

こちらの写真は磁気探傷装置とフローベンチです。
まず、磁気探傷装置とは、磁化させた検査対象に蛍光磁粉を付着させ、それをブラックライトに当てることで微細な亀裂や傷を発見する装置です。さすがに見た目上問題がなくても、10万km、20万km使われたエンジンにはかなりの金属疲労が起きていますから、オーバーホールの時に再使用するクランクシャフトやコンロッドはこの機械で検査するそうです。
奥に見えるフローベンチはポート形状の評価のために使われます。実際にポートに空気を流してポート形状の善し悪しを評価します。モンスタースポーツの競技用のエンジンはもちろん、各々のコンプリートエンジンのポート形状はこのフローベンチのデータを元に決定されます。
こういった工程を経て作られたポート形状はどれだけの性能差が出るかというと、k6aの場合はこうなります。

画像はyoutubeのモンスタースポーツ エンジンテクノロジー解説 インテークポート編 という動画から拝借。
k6aの場合、バルブリフト量が6mmを超えると、それ以上リフト量を上げたところで空気を吸えなくなってしまいますが、加工をすることで段違いに吸える空気の量が増えます。これだけの差があればノーマルカムでも違いを実感出来るでしょう。
ブースト圧を上げ、ハイカムを入れたところでポート形状が悪ければシリンダー内に空気は入っていかないのです。
ちなみに、写真でフローベンチに載せられているヘッドはかのスイフト・スーパー1600のヘッドです。
話を戻して、次はエンジンの組立室です。

手前にあるエンジンブロックがRB26、奥で組み立てられているのは競技用の4B11です。
この部屋は組立時に測るクリアランスを正確にするために年中20℃に設定され、毎朝チリ1つも許さず掃除するという、エンジン組立における最高の環境に整えられています。

温度管理に関しては天井一面に断熱材、更には年中扇風機を回して室内の空気を循環させるという徹底さです。
ちなみに、組立室内にはあのパイクスピークを6連覇したエンジンが置かれていました。

これが約1000馬力のモンスターエンジン。凄いとしか言いようがなかったです。
次はエンジンテストルームへ。

ここにはエンジンのベンチテストを行う部屋が4部屋あり、かのスズキスポーツ時代に組まれた競技用エンジンもここでのテストを経てロールアウトしていきました。現在でも、ここでオーバーホールを受けたエンジンの全てはここで初期ならしと性能試験をしてから出荷されます。
ちなみに、全国に8店舗存在するモンスターの直営店のどこでオーバーホールの依頼を出しても、全てここに運搬されて整備をすることとなっているそうです。

こちらは制御盤です。システムは既存のものですが、ハードの方はワンオフだそうです。
次に見学したのはボディ関連の開発現場。今回がこういった見学会では初公開でした。ただそれゆえか、写真撮影が許可される場所はほんの1握りだったので、写真は1枚のみです。

それは風洞実験装置です。ある程度デザインが決まった後に1/10くらいのサイズで模型を作って、どのような効果が出るのかを検証するのがこの機械です。写っているのは極一部で、実際はタテ×ヨコ10mはあろうかというかなり大きな機械です。
次に案内されたのは実寸大のエアロを試作する現場です。見学に入った時は現行のジムニーとスイフトスポーツの試作が行われていました。
ジムニーのエアロはフロントがかなり線が多いデザインで、角度によっては少し可愛い?感じのもの。リアはフロントとは対照的に割り切ったデザインでシンプルな感じでした。
スイフトスポーツのエアロはフロントしか見ていませんが、ZC32Sのエアロデザインを取り入れつつ、走行風が効率的に入っていくようにダクトが純正よりも若干大きくなったようなデザインでした。
モンスターのエアロは出るのが遅かったり、値段が高かったりしますが、その理由は全て社内でデザイン、模型での試作、風洞実験、形状修正、実寸大での試作、さらにそこから手作業での修正と非常に手間暇が掛かっているためです。これだけのリソースを割くのは渡辺さん曰く「デザインだけではない本物を提供するため。」だそうです。
最後に見せてもらったのはこちらのオートクレーブというドライカーボンを製造するための釜です。

この大きさともなると日本最大級レベルで、取引先の方がこれを見た時は非常に驚かれるそうです。奥に見えるエスクードや86のカーボン製のパーツは全てこの釜で製造されたものです。
見学が終わってからは少しモンスター静岡磐田店をぶらついてから帰途に就きました。
帰りは四日市辺りから雪が降り始めて

鈴鹿あたりになると道に雪が積もり始めて

亀山のバイパスからは写真のように完全に道が雪に覆われてしまいました。

名阪国道の最初のトンネルを抜けたら全く雪は積もってなかったですが、そこまでは結構きつかったです。

帰ってきた時の雪の付着具合です。大阪まで帰ってきた時でこれですから、降雪地帯を越えて直ぐに見たらもっとすごいことになっていたと思います。
それにしても、こうして雪が付着しているのを見ると、どのようにバンパーに空気が当たって、どのように空気が流れて行ったのかが一目でわかるのが面白いです。
それで今回のドライブの結果は

往復約600km、時間にして12時間越えの超ロングドライブとなりました。
それで次回なのですが、母のマラソンの付き合いでまた南紀田辺に行ってきます。あまり次回は期待しないでください。あまり目新しいことは無いので。
ここまで読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m
3月5日追記
youtubeのTAJIMA TVにて見学会のレポートの動画が上げられていました。よろしければそちらもご覧下さい。