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2020年04月16日 イイね!

【回顧録】大地から立ち上がる虹




それは今から22年ほど前の5月下旬頃の事でした。

当時、拙と妻はロードスターで北海道を旅する計画を立てました。
東京より東北道を一路青森まで走り青函連絡船で函館に降り立ち、およそ一週間で札幌~小樽~美瑛~層雲峡~帯広~苫小牧~八戸~仙台~東京といった行程だったと記憶しています。

雨天以外、常にオープンで走る北の大地は、とても壮大で心を豊かにしてくれました。
海の幸、山の幸、大地の恵みに舌鼓をうち、ロードスターと共に移動するウインドウスクリーンからはその土地の町並みや自然の景色の流れを楽しんだのでした。
当時は未だカーナビなどはなく、本州の地図とは縮尺の異なるロードマップを見ながら、時に道に迷いながらもキタキツネに出くわしたり、鹿の親子と遭遇する偶然を二人と一台で喜び分かち合っていたのです。

中日。
層雲峡から帯広への移動途上、拙達は通り雨に遭遇します。
地平線の開けた景色は、真上は黒雲でシャワーを浴びせつつも、少し向こうには日の光も明るく大地に届いています。
そのような中を愛車を駆ってその日の宿へと歩を進めていました。

その時です。
サイドスクリーン越しにそれは見えたのでした。
東京ではお目に掛かることはない大地から立ち上がる虹を。
その虹は愛車の速度に合わせるかのように、一緒に移動してきます。
降り注ぐシャワーの雨粒ひとつひとつが虹色になって輝き、雲と陽射しと大地の緑のコントラストに彩りを添えているかのようです。



今のようにスマホで簡単に写真が撮れる時代ではありません。
手元にあったのは、単純なコンパクトオートフォーカスカメラ。
そのカメラで妻と代わる代わる虹を撮らんと格闘したのです。

虹は、5分ほど拙たちと同じ方向に移動したあと、雲で遮られた日差しと共に消えてゆきました。


丁度、午後のおやつに六花亭本店で何か食べたいと話していた時の事でした。


大地から立ち上がる虹をこの目で見たのは半世紀と少しを生きている中で唯一の経験。
もし、拙と妻が健康で無事勤めを果たし、愛車も元気でいたのなら、改めて北の大地を訪れたいと願っているのでした。



新型コロナウイルスの感染拡大で皆さん大変な思いをされていることとお察しします。
もし、お時間があります折りには、愛車と出会った素敵な風景や思い出をお聞かせください。

皆様がこの感染症の災難に遇われることなく終息を迎え、柔らかな陽射しの中で愛車と戯れる事が出来ますように。
どうぞご無事で。



追伸
頑張って撮ったはずの虹の写真。
帰って現像してみれば、ブレブレで何が写り混んでいるのか、全く判然としない出来でした。
その様な訳で添付の画像はネット上から拝借しました。
Posted at 2020/04/16 19:25:34 | コメント(2) | トラックバック(0) | 回顧録 | 日記
2018年09月29日 イイね!

【回顧録】ロードスターを押し掛け

【回顧録】ロードスターを押し掛け皆様はロードスターで押し掛けをした事がありますでしょうか。

3年ほど前の初夏の出来事でした。
数ヶ月前からバッテリーが不調で度々上がってしまい、都度自宅でリチャージしていました。
バッテリーがあがる原因は、古いカーナビと同じくオーディオがキーオフ時も電気を喰っている可能性を疑っていました。

この日は、土曜日でロードスターで出勤しようと前日から準備。
案の定、バッテリーが上がっていたので、リチャージして翌日に備えます。
出勤当日、何の問題なくクランキングし一発で始動。
暖気を済ませて出発しました。

今の職場は、自宅のある東京都北多摩南部から75キロ先、千葉県東葛南部にあります。
高速を使って1時間半ほど、日々の通勤では電車で2時間半かかる距離です。

蒸し暑い日でしたので、エアコンはオン。
何の支障もなく職場に到着し、立体駐車場に停めました。

さて、土曜勤務を終え13時半頃に車に戻りました。
「帰りしなに何処で昼を食べて帰ろうか」などと考えながらキーを捻ります。
しかし、セルモーターは沈黙を守ったままでした。

直ぐ様バッテリーダウンを疑いましたが、職場の駐車場では自分の力だけではどうにもなりません。
やむを得ず警備員さんに助けを求めます。
職場の電気室には、こういった事に対応出来るようバッテリーチャージャーがあるのですが、駐車位置からはコンセントが遠くにしかなく、延長ケーブルが必要です。

ふと、バイクに乗っていた頃を思い出します。
警備員さんにお願いして、車を押して貰い、ギアを2速に入れてクラッチを繋ぎました。
果たして愛車は、不機嫌且つ不満げな声を上げてエンジンに火が入ったのでした。
マニュアルミッションならではの対処方法でした。

警備員さんにお礼を言い疾走り始めます。
帰路、一度でもエンジンを止めれば再始動はないだろうと覚悟し、昼食も取らず一目散にディーラーの工場に乗り入れたのでした。

後日連絡があり、「オルタネータが完全に壊れていた」とのこと。
併せて、純正パーツは最早マツダのパーツセンターにも無いとの事でした。
色々手を尽くした果てにリビルド品を入手して交換する事が出来、2週間後に無事退院することが出来ました。

愛車が押し掛け可能なマニュアルギアであった事、リビルド品とは言え、部品を確保できた事に幸運を覚えた出来事だったのでした。

(画像は当時、ディーラーにしょんぼりと入院した愛車の姿です。週明けに警備員さんにはお礼に差し入れをしたのでした。)
Posted at 2018/09/29 20:38:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 回顧録 | 日記
2018年09月08日 イイね!

【回顧録】NA初期型は花粉症だった。

【回顧録】NA初期型は花粉症だった。ロードスターNAには様々なエピソードがありますが、NAの極初期型が「重度の花粉症」だったことをご存知の方はいらっしゃるでしょうか。

'90.7月に拙の愛車となったNAは、この初期型に該当します。
その花粉症の症状は、かなり重症の「アレルギー性鼻炎」とも言えるものでした。
先天性の持病だったようです。
我が家に来て、まだ慣らし運転をしていたころからその症状は始まっていました。

疾走って帰ってくると、エンジンフードのノズル付近に水ジミが出来ています。
暑い日には、日向に駐車しているだけで水ジミが出来ていました。
ウインドウウォッシャーノズルから使ってもいないウォッシャー液が、まるで鼻水のようにジワリジワリと染み出てしたのです。

暫くして、原因に思い当ります。
エンジンルームが暑くなり、ウインドウウォッシャー液が膨張、その液がジワリとノズルから染み出ていたのです。

この症状には、程無くして劇的且つ画期的な治療法が開発(?)されます。
画像のウォッシャー液チューブの中間に見える白い連結プラスチックは、中にバルブの役割をするボールとスプリングが入ったパーツ。
これでポンプで圧がかからない限り、このパーツが弁の役割をして液の漏れを防止します。
マツダから、対策部品が出たのです。

お陰様で取り付け後は鼻水垂れの症状はなくなり、拙の愛車の花粉症はほぼ完治したのでした。


(もし、NA初期型にお乗りの方で、愛車が花粉症でしたら、是非この治療法をお試しください。初期型より後のNAには、予めこの対策パーツが装着されるようになっていました。)

Posted at 2018/09/08 18:52:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 回顧録 | 日記
2018年08月14日 イイね!

【回顧録・悩み】EUNOS Roadster Owner's Plate

【回顧録・悩み】EUNOS Roadster Owner's Plate皆さまは、画像のようなプレートの存在をご存知でしょうか。

このプレートは、その昔(1994年位?)にユーノスディーラーでロードスターオーナー向けにオプション扱いで販売されていたものです。(プレートの保護フィルムを剥がしていないため見難くて申し訳ありません。)
これをご覧頂くとお分かりのように「人馬一体」の英訳やNAの諸元、当時考えられていたロードスターの立ち位置が明記されています。
ユーノスのシンボルマークは、リボン付の封蝋のように飾られています。
裏面は接着シール面となっています。
そして、「NAME OF OWNER」の刻印欄も…。

拙はこのプレートを愛車の「どこに装着することが最も良いのか」今を持って悩み続けているのです。
「NAME OF OWNER」の刻印欄への刻印方法やオーナー名を明記することも悩みを深いものにしているのです。

現時点では、未だはっきりした結論は出ていませんが、もしマツダのレストアプログラムを受けることが出来た暁には、愛車との絆をさらに深める証しとしてインテリア若しくはドアミラー付近に装着しようかと考えているのでした。

(30th Aniversary Meeting の記念プレートとして、シールもいいのですが、金属プレートで作成してみるのもいいかもしれませんね。)
Posted at 2018/08/14 18:57:31 | コメント(2) | トラックバック(0) | 回顧録 | 日記
2018年07月22日 イイね!

【回顧録・オプションパーツ】電磁プランジャー式トランクオープナー

【回顧録・オプションパーツ】電磁プランジャー式トランクオープナー皆さんはこんなオプションパーツをご存知でしょうか。

納車から1年ほど経った頃、ディーラーから「ディーラーオプションでトランクオープナーが出た」との連絡が届きました。
多くの皆様が思いを同じくしているように、鍵を使ってトランクを開けると、段々鍵が捩れてしまいます。
これを解消するのが、このオプションパーツでした。
機構は比較的単純で、電磁プランジャーでトランクのロックを解除するものです。
操作はセンターコンソールボックスのボタンで行います。
(画像の右上にある「trunk」と記されたボタンです。)

これを付けてから鍵でトランクを、開ける必要が無くなり、愛車の利便性がひとつ向上したのです。
欠点は、ボタンを長押しすると、過剰に電流が流れ、ヒューズが飛んでしまうこと。

後になって色々な方に伺ってもこれを着けている方にお会いしないので、非常にマイナー且つレアなパーツかと思い、ここで紹介させて頂きました。

初代NAロードスターは、あまり利便性に配慮した装備を着けない代わりに価格を抑え、車重を軽くし、オーナーがアフターパーツで如何様にでも、カスタマイズ出来る自由度のある車だったのでした。
Posted at 2018/07/22 15:54:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 回顧録 | 日記

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ベージュのレザーシートと相性の良いレッドです。」
何シテル?   10/19 10:43
ますたぁ77です。 1989年にユーノスロードスター発表の際、「オープンエアを感じつつ快適に疾走るのはこれだ!!」と1年間初任給を貯め、残りはローンを組ん...
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