デミオXDの ひとりぽっちのたんぽぽ忌
投稿日 : 2018年05月07日
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播州東条谷の詩人・坂本遼の生家を訪ねた。
毎年5月5日に「たんぽぽ忌」が催されていたそうだが、人っ子ひとりいなかった。
→ ブチこわれた田舎オルガン
https://minkara.carview.co.jp/userid/297708/blog/37444147/
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この妙な赤さは一体…!?
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表札は「坂本遼」とある。
詩の舞台、草野心平と同人誌「銅鑼」を刷った青春の舞台も、今は昔。住人不在のよう。
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ふと足もとを見ると、タンポポが一輪あった。
坂本遼唯一の詩集の名が、「たんぽぽ」だった。
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峠田のてっぺん…圃場整備されているので、心の目で見なければ。
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盟友・草野心平が記した碑文。
「傑れた農民詩人坂本遼の碑」
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教科書に載っている代表作とは違う、もうひとつの「春」。
たぶん、おかん生前の春ではなく、おかんの死後の春。
鳥にすら母の面影を追うたか。
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春
おかんはたった一人
峠田のてっぺんで鍬にもたれ
大きな空に
小ちやなからだを
ぴよつくり浮かして
空いっぱいになく雲雀の声を
ぢつと聞いてゐるやろで
里の方で牛がないたら
ぢつと余韻(ひびき)に耳をかたむけてゐるやろで
大きい 美しい
春がまはつてくるたんびに
おかんの年がよるのが
目に見へるやうで かなしい
おかんがみたい
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