今まで乗り換え検討日記として数回ブログを書いて参りましたが、今回で最終回となります。
欧州DセグメントSUVである、
アウディQ5、ポルシェマカン、メルセデスベンツGLC、BMW X3
の4車種を試乗し、車のハードとしての出来、及びセールス担当・販売店の雰囲気、
金額面等から購入車種を絞り込みを行いましたが、その過程と結論について書こうと思います。
はたして、乗り換えた車は何なのでしょう!?
(前回のタイトル画像でもうすでにネタバレしていると思われますが。。。)
さて、前回の続きですが、メルセデスベンツGLCについて検討します。
GLCにおける試乗車はGLC43AMGという、通常モデルと本物?のAMG63の間を埋める為に生まれた、AMG入門モデルという位置づけのグレードでした。
パワートレインのセッティングとシャシー関連が43AMG専用となっています。
パワートレインは3.0L V6直噴ツインターボ+自社製9ATですが、当然、動力性能は十分以上です。調べると、出力367ps、トルク53.0kg/m、0-100km/h加速は4.9秒だそうで、下手なスポーツカーよりも加速性能は良いです。
また、排気量が3.0Lと昨今のダウンサイジングが進む中では比較的大きめであることに加え、直噴であるが故、圧縮比が10.5と高め(直噴による燃料冷却により燃焼室内温度を低く出来、点火時期を進めてもノッキングを抑制できる)な為、低回転から十分以上のトルクで出ており、1000r/min程度からのアクセルの踏み込みに対しても車両がスッと前に出ます。
エンジン回り方はポルシェマカンの3.0Lと違い、分厚いトルクで車両を押し進める様な感覚です。意地悪な言い方をすると、出力特性に盛り上がりが無く、スポーツユニットらしくは無いとも言えます。
特に感銘したのは排気音。3000r/minを過ぎたあたりから、窓を閉めていても高音の音が室内に響いてきて、本当に久しぶりに運転していて高揚感を感じるものでした。決して爆音とかでは無く、室内に程よく響いてくる点にも好感が持てました。どうして日本車ではこのような音が出せないのでしょう。。。音規制等厳しい中ではありますが、頑張ってもらいたいです。
パワートレインに関しては非常に印象が良かったですが、乗り心地に関しては少し疑問のあるものでした。
サスペンション自体はAMGセッティングのエアサスなのですが、低速域ではエアサス特有の特性である段差での鋭い突き上げに加え、リアのブッシュが硬いらしく、直接的な突き上げをビシバシ感じる乗り心地で、乗り心地に関しては決して良いとは言えないものでした。
タイヤはミシュランのラティチュードスポーツ3というスポーツタイヤでランフラットタイヤではありませんが、ミシュランらしく無く非常に硬い印象です。
また、その硬さに加え、内装の建て付け剛性が低いことと、ハーネスが遊んでいるにか、ビビリ音が凄く、段差毎に室内前後から異音のオンパレード。この点は完全にマイナスポイントです。
しかし、80~100km/hといった少し速度が上がった領域では、嘘の様に段差での角がとれて、エアサスならではのふんわりした動きと、フラットでしっかりした感触を両立した乗り心地となる為、完全に高速にプライオリティをおいた足回りのセッティングといえます。AMGはそういったセッティングがポリシーなのかもしれません。
内装に関しては、雰囲気や使用されている素材は凄く高級感があります。ダッシュボードの上面に合皮が貼ってあったり、ドアライニングも合皮+ステッチがあったり、相当高級感があります。見た目の高級感は今回の4車種の中ではNo.1です(それだけに立て付け剛性とかハーネス処理とかが残念)。
また、プレミアムオーディオのOP選択に関しては、ブルメスターオーディオ(13SP)が本革+サンルーフとの抱き合わせですが選択可能であり、その点もOKでした。
総合的に見ると・・・気になる点は多々ありますが、私好みの、凄く特徴のある車です。
がしかし、やはり予算オーバーでした。。。
更に、もうマイナーチェンジが見えてきていることもマイナスポイントです。
最後となりますがBMWのX3です。
この車はパワートレイン・シャシー共に優等生であるものの、ベンツの様に高級感が凄いとか、ポルシェの様に走りがずば抜けていいとか、アウディーの様に非常に洗練されているとかいうのが無く、まんべんなく良いという感じです。
ただ、一般的には確実に良いと評される車だと思います。購入して、乗って不満が出ない車と言えます。
しかし、私がBMWに期待する方向性とは少し違ったものでした。
また、現実的にはエンジンラインナップとして2.0L直4ガソリンターボか2.0L直4ディーゼルターボかの選択になるのですが、試乗した2.0L直4ディーゼルでは動力性能に若干の不足を感じました。2.0L直4ガソリンターボもありますが、おそらくもっと不足を感じることが容易に予想できる為、現在のA4以上の動力性能を最低限としたこともあり、その点もマイナスポイントです。
エンジンに関しては3.0L直6ディーゼルターボも設定があり、興味もありましたが、試乗車が皆無で乗ることができないことに加え、在庫車の中から純正プレミアムオーディオを選択するということもできないことから、この点でも最低条件を満たすことはできません。
う~ん。。。
ということで、一通り試乗が終わった時点では、どの車も私が当初掲げていた最重要項目を全て満たす車種はありませんでした。
妻とも相談をした結果、やはり乗り換えを延期し、本当に全ての項目で満足の出来る車が出てくるまで待とうか という考えも出てきました。
それでも結局、今現在、新たな車が納車されているということはこの中から1車種を購入したわけですが、その車とは・・・
そう、メルセデスベンツ GLC43 AMG を購入しました。
もうわかってるよ!という方がほとんどかもしれませんね(笑)
低速域での乗り心地(鋭い突き上げ)や、内装の異音等不満点もありましたが、それを上回る魅力ある個性が決め手でした。
気持ちの良い排気音、高速走行時における独特の乗り心地、澄んだサウンドを奏でるブルメスターサウンド、AMGという響き・・・。
予算オーバーっていってたやん!というところですが、交渉に交渉を重ねた上に、最終的に購入を決めたお店の営業さんと意気投合し、金銭面に関してはギリギリ予算内に収める提案をしてくれました。
試乗した車種4車種の中における3.0L 6気筒エンジン搭載グレードで予算内となった車は最終的にGLC43だけでした。
その点から、GLC43はコストパフォーマンスが良いとも言えます。
また、上でも述べた様に、車的には不満点もありましたが、最重要項目 1.である妻の意見も大きかったです。
妻は車というよりは、担当の営業さんやお店の雰囲気、スタッフの方の対応等を主に見て意見した様ですが、この車を乗る際は家族で乗り、ディーラーに行く際は家族で出かけることがほとんどですので、妻の意見に大きなプライオリティを置いたのもあります(今のA4が家族の意見を聞かずに購入した経緯がありますので)。
実際はサラリーマン時代に妻と共に色々と節約を重ねて貯めてきたお金で、かなり無理をして購入した車です。
身の丈に合っていないことも承知です。
でも人生の大きな転機に、自分を奮い立たせる意味も込めて購入に踏み切りました。
色々と車の為に節約をしてくれている妻にも大きな感謝です。
家族と共に本当に大切に扱い、思い出を作っていこうと思います。
また、近いうちに、このGLCの愛車登録も行う予定です。
(まだ全然ちゃんとした写真を撮れていない。。。)
そして、すでに内装異音に関して対策等を自ら試行錯誤していますので、そこらへんについても整備手帳に書いていこうかと考えています。
ということで、実際、予算と当初出てきた見積もり金額にはかなり大きな開きがあったものの最終的にGLC43 AMGを購入することが出来ました。
皆さんも実践している一般論となってしまうかもしれませんが、私が実践した新車購入時における、値引交渉術ついては、次回に書こうと思います。
(参考にして頂ける人が少しでもいればと思っております。。。)
では!
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ちなみに、こんな車好きな私ですが、現在TORINO CARSという程度極上車のみを取り扱っている自動車販売店を営んでおります。
自作ホームページにて、お店の特徴や中古車選びの際に参考にして頂ける情報、在庫車情報等も載せておりますので、ご興味ありましたらご覧頂ければ幸いです。
TORINO CARS HomePage
⇒ https://peraichi.com/landing_pages/view/torinocars
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