日中はまだまだ暑いですが、朝晩は涼しくなり、すっかり秋めいてきましたね。
秋の空気はなぜかドライブをしたくなるのは私だけでしょうか?
雰囲気や匂い、空気の温度がなぜか、非常にドライブをしたくなる気分にさせてくれます。
あまり暑いと車に申し訳ない感じがしますが、涼しくなると車にとっても優しく、気温が下がると空気密度が高くなり、エンジンパワーも明らかに上がる為、乗っていても気持ちよく運転できます。
さて、先日、マツダのフラッグシップとして登場したGJ型アテンザワゴンの2.2Lディーゼルエンジンモデルに試乗する機会がありましたので、試乗インプレッションを記載したいと思います。
アテンザは最近MAZDA6と改名しましたが、試乗したのは、H26年式の車なのでアテンザワゴンと名乗っていた時代の車で、XDと呼ばれるグレードで2.2Lツインターボディーゼルエンジンを積んだモデルとなります。
いつもの様に、パワートレインの印象が主となる『走行性能』、ボディー・シャーシの印象が主になる『乗り心地』、最後に全体的な印象となる『総評』と分けてインプレッションしようと思いますが、今回は『走行性能』に関して記載しようと思います。
まず、この車両のパワートレインはマツダが誇る2.2Lディーゼルツインターボエンジン(SKYACTIVE-D)と6ATの組み合わせとなります。
この2.2Lディーゼルツインターボエンジンのスペックは、最高出力が175ps/4500rpm、最大トルクが42.8kgm/2000rpmとトルクの値が非常に高く、最新の欧州ディーゼルエンジンにも全く引けを取らないスペックです。
実際のドライブフィールとしては、低回転域からNAガソリンエンジンで言えば4.2L級のトルクを発生することに加え、車重がこのクラスの車としては非常に軽量な1530kgしかない為、アクセルを踏み込むと即座に怒涛のトルクによる蹴飛ばされるような加速をします。
そのトルクの出方もディーゼルエンジン特有のもので、1000r/minちょっとという低回転域からでも、少しアクセルを開けるだけで、太いトルクで、低回転域を保ったまま変速していき、グイグイと車を押し出してくれます。
この余裕駆動力の大きさを感じさせてくれるトルク感はディーゼルエンジンでしか味わえない本当に気持ち良いものです。
更に、一般的なディーゼルエンジン搭載車は、アクセルを踏む込んだ際、最初は頼もしい加速をしてくれますそこから先が・・・となるのですが、この車のスゴイのは、軽量な車体に大トルク、更にディーゼルエンジンとしては高回転志向エンジンという組み合わせにより、その力強い加速力が高回転域まで続きます。
この様な独特の加速感を味わえる車は国産車では他になかなか無いですね。
いつでも大トルクによる力強い加速を引き出すことができるというのは、心の余裕にも繋がり、無闇にアクセルを踏み込んで、飛ばそう!という気分にもならないので、安全運転にも繋がるのではないでしょうか。
また、本車両のアクセルペダルは国産車では珍しいオルガンタイプの為、高速道路等では足の疲労が低減されるだけでなく、繊細なアクセルワークが可能となり、本当に思い通りの加速力を引き出すことが可能で、運転の楽しさ、気持ち良さを引き上げてくれています。
続いて、ディーゼルエンジンでは必ず議論に上る音に関してですが、マツダのディーゼルエンジンは非常に低圧縮比での燃焼を可能としており、元々燃焼音が小さいことが特徴であることに加え、アテンザは高級志向の車の為、遮音材・防音材を奢ってあるのか、窓を閉めている状態では、アイドリング時と発進時のみ、遠くからカラカラという燃焼音がわずかに聞こえてるレベルで、少し速度が上がると全くディーゼル特有の燃焼音は聞こえてこず、本当にガソリンエンジンとの区別は難しいほど静かです。
一変、アクセルを踏み込んだ際には、V8エンジンのような『グロロロー』というサウンドがかすかに聞こえてきて、力強ささえ感じさせてくれる為、運転していて楽しくなります。
ディーゼルエンジンによる印象が支配的となってしまいましたが、ミッションについても簡単に触れておきますと、自社製の6ATが搭載されておりますが、非常にロックアップ率が高くダイレクトな加速・減速をしてくれるにも関わらず、変速はいつ行われたかわからない程滑らかと非常に優秀なミッションといえます。
エンジン、ミッション共に自社開発という強みを生かして、緻密にセッティングされているなぁという印象です。
以上、低回転から大トルクを発生するディーゼルエンジンと、ロックアップがタイトでダイレクトな駆動感を実現しているミッションの組み合わせによるパワートレインは、他の車ではなかなか味わうことが出来ない大きな特徴を持ったもので、このパワートレインの為にこの車を選んでも決して後悔することはないと思います。
以上、走行性能編でしたが、次回は主に乗り心地に関する『乗り心地』に関してのインプレッションを記載したいと思います。
では!
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