今週はせっかく3連休なのに台風が心配な今日この頃ですが、一気に日中も過ごしやすくなりましたね。
さて、前回、MAZDAご自慢のディーゼルエンジンを搭載しているGJ型アテンザワゴンの【走行性能】に関して記載致しましたが、今回はこの車の乗り心地に関するインプレッションに関して記載しようと思います。
まず、このGJ型アテンザワゴンのプラットフォームには、軽量高剛性ボディの「SKYACTIV-BODY」や軽量設計のシャーシ「SKYACTIV-CHASSIS」と言われる、MAZDAの新世代技術構想が採用されていおり、文字通り、軽量且つ高剛性のボディーとシャーシを実現していると謳われています。
そのシャーシに関しては、この車の為に新開発されたサスペンションが採用されており、形式としてはフロントがストラット、リアがマルチリンク形式となっています。
このボディーとシャーシの組み合わせによる乗り心地の印象としては、『さすがMAZDAのフラッグシップワゴン!』といえるのもで、非常にしなやかで突き上げ感の少ない良好な心地を実現しています。
もう少し細かく見ますと、まず、サスペンションストロークが十分確保されており、大きなうねりや段差でもサスペンションの底付き感が少なく、高速道路等の高速走行時もしなやかに足回りが良く動いて本当に快適な乗り心地です。
また、試乗した車両はXD L-Packageと呼ばれる最上級グレードの為、19インチの大径ホイールとタイヤを履いていますが、剛性面で不利なワゴンボディーにも関わらずボディー及びシャーシ剛性が高い様で、段差でもバネ下やフロアが震えるといったことは皆無で、バネ下の重さを感じさせないスッキリとした乗り味を実現しており、この乗り味が高級感ある乗り心地に繫がっています。
もう一点印象的なのが、サスペンションのスプリングレートとダンパーの減衰力の設定が適切で、どちらかが勝っているということも無く、とにかくサスペンションが良く動いている様子が伝わってくる、本当にナチュラルな乗り心地(抽象的な表現で恐縮です)となっている点です。
欧州車はどちらかというと極めて高い剛性を誇るボディーに高い減衰力を発生するダンパーで、ボディーの動きを抑えてフラット且つしっかりした乗り心地を実現しているのに対し、日本車はボディー剛性が少し不足気味で、更にスプリングレートに対しダンパーの減衰力が低く車が動きすぎる傾向があるように思いますが、この車は本当にその中間で、基本的にはフラットでありながら、適度に動くといった印象の本当に嫌な気になる部分が無い、自然な乗り心地を実現しています。
この自然な乗り心地でありながら直進安定性も高い為、高速道路を運転しているときにも疲れが非常に少なかったです。
MAZDA車の乗り心地は最近この傾向で、独自の良い乗り味を実現している様に思います。
また、静粛性も高く、タイヤがDUNLOP製のプレミアム静音タイヤ ルマン5を履いていたこともありますが、ロードノイズも小さい上に、ワゴンボディーでは不利な段差通過時の反響音も小さく、総じて静かで高級感のある雰囲気を実現しています。
ハンドリングに関しては、この部分も過度な演出の無いナチュラルという言葉が適切なもので、ハンドル操作に対して極端にゲインが高い訳でも、スローな訳でもなく、ハンドルを切ったら切った分だけ適度にロールしながら思い通りに動いてくれる為、スムーズなハンドルの動きと相まって非常に運転していて気持ちが良いです。
以上が、簡単ではありますが乗り心地に関する印象ですが、MAZDAも当時のフラッグシップ(今はCX-8かな?)となるアテンザに対し相当セッティングも煮詰めたのだと思います。
フラッグシップワゴンとして相応しい、ナチュラル且つ質の高い乗り心地でありながら、これ見よがしの演出の無い自然であり、長時間乗っても疲労が少ない快適な乗り心地を実現している点が非常に好印象でした。
次回はアテンザワゴンでは最後となる、【総評】をUPしようと思います。
では!
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