先日、販売予定車であるメルセデスベンツのW212型 E250のオイル及びオイルフィルターの交換を行いました。
インターネット上でもあまりW212型のE250搭載エンジンであるM274型エンジンのオイル交換記事が出ていなかったので、今回ブログにて記載することにしました。
さて、今回オイル交換する車はメルセデスベンツのW212型のE250の後期型で、搭載されているエンジンはM274型と呼ばれる2リッターの直噴ターボエンジンです。
このM274型エンジン、リーンバーン(ガソリンが非常に希薄)+ターボという意欲的な技術が採用されているエンジンで、燃費と高出力を両立しているという触れ込みのエンジンです。
スペックは211ps/35.7kgmで、最大トルクは1200r/minという極めて低い回転域から発生させることができているため、実際の走りも非常に低回転域からトルクフルです。
では、オイル交換の話に入ります。
今回オイル交換にあたって準備したものを以下に記載します。
①オイル
②オイルフィルター
③廃油処理BOX
④ドレンワッシャー
⑤8mmソケット(アンダーカバー脱着用)
⑥13mmソケット(ドレンボルト脱着用)
⑦27mmソケット(オイルフィルター脱着用)
ちなみに、このM274エンジンのオイル量はフィルター交換時で5.8Lです。
まずは、オイルを抜くにあたって、エンジンをある程度暖機します。
そうすることで、オイルの温度が上がることで粘度が下がり、オイルが抜けやすくなります。
続いて、これもオイルを抜けやすくする為に、エンジン上部にあるオイルフィラーキャップも空けておきます。
続いて、車をジャッキアップし、オイルドレンボルトにたどり着く為に、エンジンの下にある矢印のアンダーカバーを外します。
※車をジャッキアップして下に潜る際は必ずリジットラック等で車体の落下防止策を行ってください。今回私はフロントからフロアジャッキでジャッキアップしました。
アンダーカバーは8mm頭のボルト8本で固定されていますので、全て外して、アンダーカバーを外します。
外すと、画像の様に、オイルパンが露出し、ドレンボルトを外すことができます。
ドレンボルトは赤丸のところで、ボルト頭は13mmです。
ドレンボルト下に、廃油処理BOX等の受け皿を置いて、ドレンボルトを外しオイルを抜きます。
オイルの温度が上がっている場合は、熱いのでやけどに気を付けて下さい。
また、このエンジンはドレンボルトがオイルパンの前側にある為、ジャッキアップしている場合はオイルを出来るだけ多く抜くために一度車を降ろします。
そして、このオイルを抜いている時間を利用して、今度は、オイルフィルターを交換します。
オイルフィルターは青矢印の黒い樹脂カバーの中に入っています。
画像にある赤矢印のエアクリーナーダクトを外しておくと作業しやすくなります。
ダクトはただ嵌っているだけですので、容易に外すことができます。
続いては、27mmのソケットを用いて、オイルフィルターカバーを外します。
カバーを外しましたら、カバーと一緒についてくるフィルターそのものを外し、新しいフィルターと交換します。
新しいフィルターには新しいゴムパッキンが付属していましたので、古いパッキンを取り外し、交換しておきます。
この際に注意としては、新しいゴムパッキンにはかじり防止の為に、オイルを塗布しておりて下さい。
そして、オイルフィルターカバーをもとに戻します。
そうこうしているうちに、ドレン口からオイルが出なくなっていると思いますので、再度ジャッキアップして、ドレンボルトの銅パッキンを交換し、ドレンボルトを締め、アンダーカバーをもとに戻します。
これで、下に潜っての作業は終了ですので、完全に車を降ろします。
あとは、エンジン上部にある青矢印のオイルフィラーキャップを取り外しオイルを入れ、赤矢印のオイルレベルゲージを確認しながら、オイルを入れては確認、入れては確認を繰り返して、油面がレベルゲージのmaxとminの間になる様にします。
油面がmaxとminの間まできたら、一度エンジンをかけて、数分放置し、またレベルゲージを確認します。
恐らく少し油面が変化していると思いますので、油面がアッパー付近になる様にオイルを足します。
この時の注意は、オイルを入れすぎない様に注意することです。
レベルゲージアッパーよりも入れすぎると、クランクが油面にあたってフリクション増になったり、ブローバイガスが増えたりと、エンジンにとってよろしくないので、油面がアッパーよりも上にならない様に注意してください。
以上で、オイル交換の作業は終了です。
最後に、メンテナンスリマインダーをリセットをして全て終了となります。
メンテナンスリマインダーのリセット作業方法はインターネット上で容易に見つかりますので、今回は割愛します。
以上、この車のオイル交換はドレンボルトが通常のボルトであったり、アンダーカバーも脱着が容易の為、難易度としては低めです。
この様な車種のオイル交換は、ユーザーが自分で行うことはあまり無いかもしれませんが、この交換記が誰かのお役に立てば幸いです。
繰り返しになりますが、ジャッキアップの際は必ずリジットラック等を使用して安全に留意して作業を行って下さい。
また、オイル排出の際はやけどに注意です。
では!
走行距離が3,000kmを超え、色々な部分のフリクションがかなり取れて、慣らしが進んでいる印象の我がAMG GLC43ですが、段差を通過する際のリアからの鋭いショックが少し気になっていました。
そこで、もうとっくに過去となりましたGW中に、空気圧で何とかリアからの鋭いショックがどうにかならないかと思い、空気圧を変化させた場合の乗り心地の変化について検証を行いました。
結果は、当初の予想と違い少し面白い結果になりました。
検証なんて大きなこと言っていますが、実際は空気圧を変化させて乗り心地がどう変化するか試しただけですが(笑)
ちなみに、AMG GLC43のサスペンションはエアサス、装着しているタイヤはミシュランのラチチュードスポーツ3というタイヤで、XL(エクストラロード)規格のSUV用スポーツタイヤです。
では早速、空気圧で乗り心地がどのように変化したかですが、空気圧の値とその時の乗り心地の印象を記載します。
(ちなみに納車時からずっと通常指定空気圧であるFr:2.1kPa Rr:2.1kPaに合わせていました)
【パターン1】※この空気圧が指定空気圧付近なので、基準と考える
⇒ Fr:2.1kPa Rr:2.1kPa
・段差通過時にリアからの鋭い突き上げ、ショックが気になる
・フロントからは段差通過時の鋭いショックはあまりない
・惰性走行等では、少し転がり抵抗が大きく感じる(想定よりも速度低下が大きい)。
・高速走行では突き上げは感じなくなり、非常に良好な乗り心地となる
【パターン2】
⇒ Fr:1.8kPa Rr:1.8kPa
・通常路面では、全体的な乗り心地がマイルドに感じられるが、段差通過時のリアからの鋭い突き上げ、ショックはより大きくなった
・全体的な乗り味として、『ぐにゃ』っとした感覚が加わり、車体剛性が低くなったように感じる
・ハンドルレスポンスが悪くなり、明らかに空気圧不足な感覚が伝わってくる
・明らかに転がり抵抗が大きく、惰性で前に進む感覚が少なくなる
【パターン3】
⇒ Fr:2.8kpa Rr:3.0kPa
・細かい振動を拾うようになり、乗り心地にざらつき感が顕著に出るものの、段差通過時のリアからの鋭い突き上げ、ショックは明確に小さくなった
・フロントからの段差通過時の鋭いショックも感じない
・転がり抵抗が小さく、車が『スッ』と進むようになった。また、惰性走行でも速度低下が非常に小さい
・通常路面での内装の異音が増加
【パターン4】※荷物満載時の指定空気圧上限付近
⇒ Fr:2.3a Rr:2.7kPa
・まさに【パターン1】と【パターン3】の中間の乗り心地
・段差通過時のリアからの鋭い突き上げ、ショックは【パターン1】よりも明確に小さく、【パターン3】よりも少し鋭い
・路面からの細かい振動も気にならない。むしろ、空気圧の低い【パターン1】よりも滑らか走行している感覚
・転がり抵抗も小さく、惰性走行時も自分が想定する通りの速度低下である
・高速走行時は、【パターン1】と比較すると少しざらつきを拾ったり、段差でのショックが大きく感じるが、基本的に良好な乗り心地を保っている
以上の様に、意外にも、空気圧が高い方が懸案であった段差通過時のリアからの鋭い突き上げは小さくなり、全体的なバランスも良い結果となりました。
しかし、空気圧が低い方が乗り心地が良く、高くすると乗り心地が悪くなるというのが通常なのに、なぜ今回はこのような結果となったのか。
理由に関して考えてみました。
私はタイヤの専門家では無い為、あくまでも想像ですが・・・
①XL規格のタイヤは耐荷重を高める為に空気圧を高くすることを前提としている為、サイドウォールが硬くできている。
↓
②更に、ミシュランのラチチュードスポーツ3はSUV用スポーツタイヤであり、俊敏なハンドリングを目指してサイドウォール剛性を高くしてあることに加え、更にエコ性能も追求したタイヤである為、通常のXLタイヤよりもかなりサイドウォールが硬い(リアから鋭いショックの原因)。
↓
③タイヤの空気圧を高くすることで、タイヤのトレッド面膨らみ、直接サイドウォールが段差衝撃を受け止めるのでは無く、一度トレッド面が衝撃を受け止めた後にサイドウォールに衝撃が伝わる様になる。
↓
④段差乗り越え時のショックがマイルドになる。
文章では伝わらないと思いますので、自作イメージ図も添付します。
こんな感じではないかと。。。
あくまでイメージであり、実際には全然違う事象が起こっているかもしれませんし、全然理論的に事実と異なっているかもしれませんので、その点ご了承下さい。
また、今回の空気圧による乗り心地の変化は、AMG GLC43のシャシー/サスペンションとラチチュードスポーツ3の組み合わせに限っての話の可能性が高いです。
(繰り返しになりますが、一般的には空気圧が低い方がショックはマイルドになるはずですので)
しかし、理論的にはどうであれ、実際に段差通過時のショックに関しては、空気圧が高い方がマイルドなことは確かですので、個人的には指定空気圧上限付近である【パターン4】の空気圧である Fr:2.3Pa Rr:2.7kPa をMYベスト空気圧としてしばらく様子を見ようと考えています。
この空気圧にした現在は段差通過時のリアからの鋭い突き上げ、ショックは十分許容範囲内になりましたし、通常走行時に滑らかさが加わり、自分の理想とする乗り心地に近づきました。
全然関係ない画像で恐縮です。。。愛車の画像が全然無くて・・・。
以上、予想とは違う少し面白い結果だったのでブログの記事にしましたが、どのような車、タイヤであれ空気圧の変化で乗り心地は大きく変わりますので、ぜひ色々な空気圧を試して頂いて、変化を楽しまれては如何でしょうか?
なんといっても、空気圧変更は無料で行えますので!!
でも、極端に空気圧を高くしたり、低くすることには大きなリスクが伴いますので、決して指定空気圧から大きくかけ離れる空気圧にはしないで下さいね!
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ちなみに、こんな車好きな私ですが、現在TORINO CARSという程度極上車のみを取り扱っている自動車販売店を営んでおります。
自作ホームページにて、お店の特徴や中古車選びの際に参考にして頂ける情報、在庫車情報等も載せておりますので、ご興味ありましたらご覧頂ければ幸いです。
TORINO CARS HomePage
⇒ https://peraichi.com/landing_pages/view/torinocars
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では!
GLC43を購入してから、着々と慣らしを進めており、現在の距離は1300kmを超えました。
新車時からはサスペンションの動きの渋さが取れ、動きがスムーズになり、
エンジンのフリクション感、駆動系のフリクション感もだいぶ少なくなってきたことが実感できている今日この頃です。
各部クリアランス等、詰めた設計になっているのでしょう。
それはそれで良いところも多くありますので、慣らしで変化が大きいことは喜ばしいことでもあります。
ともあれ、取り扱い説明書にも1500kmまでは慣らしをする様に指示がありますので、早く1500km到達し、アクセルを踏み込みたいものです。
さて、慣らしで色々な部分がこなれてきてはいるものの、この車の数少ない不満点の一つである、「内装の異音」に関しては相変わらず発生し続けており、精神衛生上よろしく無いので、勢力的に対策を行っております。
仕事が終わってから、子供を寝かしつけ、自分も眠気と闘いながら、自分を奮い立たせて、夜な夜な少しずつ作業を行っています。
よって、整備手帳に載せるための写真が暗いものばかりで恐縮です。。。
※運転席前アンダーダッシュボード内部
現在は、センターコンソール付近、センタースピーカー下部、運転席ダッシュボード内部と異音対策が終わり、確実に異音が減ってきています。
もちろん、こんな異音対策、
異音が無ければやらなくて済むことなので、メーカーが最初から対策を行うべきことなのですが(アウディーはこのあたりはしっかり対策していますね)、やればやるだけ効果が出る為、楽しみになってしまっています(笑)
とにかく全体的にハーネス類の配策処理がよろしく無い印象です。
ハーネスがダクトやパネルに当たって音が出ているのと、スイッチ等のコネクター類もその遊びによりビビリ音が出てしまっています。
よって、基本的にはそのハーネス達を固定したり、あたる箇所への防音処理、
ビビリが発生しているコネクター類を固定といった処理をしていく作業が現在はメインです。
ちなみにW205/S205等(Cクラス)の内装構造が基本的に同じ車種もほぼ同じ状態だと思います。
(少なくともC43AMGのカブリオレもダッシュボードからは同様の異音がしていました)
その方達を含めても、この様な作業をどれだけの方が行うかは不明ですが、
異音に悩まれている方の少しでも参考になればと、
随時、整備手帳にも作業内容はUPしていこうと思っておりますので、
そちらもご覧頂ければ幸いです。
現在、我が愛車の異音レベルは未対策時を10とすると4~5程度までは低減出来ています。
最低1~2程度までは持って行きたいと今後も頑張って、
夜な夜な作業を続けようと思います。
異音に苦しまないドライブを夢見て・・・。
では!
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